BABYMETAL

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 BABYMETAL DEATH KITSUNE of METAL GOD Yuyoyuppe 1stシングル初回盤3種のみC/W
2 メギツネ MK-METAL、NORiMETAL NORiMETAL Yuyoyuppe 2ndシングル 最高7位 売上3.1万枚
3 ギミチョコ!! MK-METAL、KxBxMETAL TAKESHI UEDA TAKESHI UEDA 新曲
4 いいね! 中田カオス Mish-Mosh daiki kasho スプリットシングル『BABYMETAL×キバオブアキバ』収録曲
最高46位 売上0.2万枚
5 紅月-アカツキ- NAKAMETAL、TSUBOMETAL TSUBOMETAL 教頭 2ndシングル通常盤のみC/W SU-METALソロ曲
6 ド・キ・ド・キ☆モーニング ナカメタル のりぞー、村カワ基成 SOH、村カワ基成 さくら学院 1stアルバム『さくら学院 2010年度〜message〜』収録曲
DVDシングル(カット)、配信シングル(カット)
7 おねだり大作戦 中田カオス、
RYU-METAL、FUJI-METAL
TEAM-K tatsuo、KxBxMETAL 2ndシングル初回盤3種のみC/W 
BLACK BABYMETAL(YUIMETAL・MOAMETAL)ボーカル曲
8 4の歌 BLACK BABYMETAL BLACK BABYMETAL tatsuo、KxBxMETAL 新曲 BLACK BABYMETAL(YUIMETAL・MOAMETAL)ボーカル曲
9 ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト RYU-METAL、
FUJI-METAL、中田カオス
TEAM-K Yuyoyuppe インディーズシングルC/W
10 Catch me if you can EDOMETAL NARASAKI NARASAKI 1stシングル通常盤のみC/W
11 悪夢の輪舞曲 Yuyoyuppe Yuyoyuppe Yuyoyuppe 新曲 SU-METALソロ曲
12 ヘドバンギャー!! 江戸メタル、ナカメタル NARASAKI NARAMETAL インディーズシングル 最高20位 売上0.5万枚
13 イジメ、ダメ、ゼッタイ NAKAMETAL、TSUBOMETAL KxBxMETAL、
TSUBOMETAL、
TAKEMETAL
教頭 1stシングル 最高6位 売上2.4万枚

リリースデータ

2014年2月26日
2015年5月29日(輸入盤)
2016年9月14日(来日記念盤)
2021年7月17日(RECORD STORE DAY限定盤LP)
初登場4位
最高18位
初登場6位
初登場85位
売上14.4万枚
売上2.4万枚
売上2.6万枚
売上0.06万枚
Total produced by KOBAMETAL TOY'S FACTORY

メンバー

Vocal,Dance SU-METAL
Scream,Dance YUIMETAL
Scream,Dance MOAMETAL

BABYMETAL1stアルバム。さくら学院に所属していた2010年にグループ内部活動「重音部」として中元すず香、水野由結、菊地最愛の3人で結成された。中元はさくら学院以前に可憐Girl'sとして08年にデビュー、水野・菊地はさくら学院の別の派生グループTwinklestarsとしてもデビューしていた(いずれも既に解散・休止)。11年4月にさくら学院の1stアルバム『さくら学院 2010年度〜message〜』に「ド・キ・ド・キ☆モーニング」が収録されたのが最初の音源となり、この曲は11年10月にDVDシングル/配信シングルとして発売されてBABYMETALとして単独デビューとなった。スプリットシングル「BABYMETAL×キバオブアキバ」、インディーズシングル「ヘドバンギャー!!」を経て13年1月にメジャーデビューした。ここまでリリースされていた楽曲全て(別バージョン除く)に加えて新曲が3曲収録された。初回盤はこれまでのMV、2013年のライブ映像を収録したDVD付。売り切れとなりプレミア化したためアンコールプレスで再販されたがこれも即時売り切れた。2015年には海外でも発売されている。2016年9月には初の東京ドーム公演を記念した来日記念盤が2ndアルバムと共に紙ジャケ仕様で発売された。今作はDVDの内容が「Gimme Chocolate!! - WORLD TOUR 2015 edition -」に変更されたため、O社では別集計となった。2021年7月にはRECORD STORE DAY限定盤として1st〜3rdまでの3作が12インチアナログ盤として発売された。

さくら学院は小中学生のみで構成され、中学卒業と同時に自動的にグループを卒業するシステムを取っており、2013年3月で中元すず香はさくら学院を卒業したが、BABYMETALは独立したプロジェクトとして存続した。今作リリース時点では水野由結、菊地最愛はまださくら学院に所属していたが部活動ではなく課外活動扱いへ変更されていた(2015年3月卒業まで)。またこのグループにおいては全員が名前をもじった〜METALという名前になっており、メンバーだけでなくプロデューサーも同様の名前となっている。

アイドルとメタルの融合をテーマに、ネジの飛んだようなバリバリのアイドルポップをドコドコズンズン鳴り響く激しいメタルサウンドに乗せて歌うというシュール極まりない衝撃的な1作。デスボイスを叫んでいるのはメンバーでは無く、バックの男たちであり、メンバーはハードなバックの演奏に対してSU-METALが歌姫系の歌唱力で存分に歌い上げ、実にユルい脱力級のガヤをScream担当とされている2人が入れているという調和無視の独特の構成。元々がさくら学院から始まっているためか、発表が古い曲ほどアイドル色が強くてシンセ音が全開で鳴っていたりもするが、それでも当初からメタル要素は強く、アイドルとメタルの融合というのは当初からブレていなかったことが分かる。

激しいバックのサウンドはメタル(の様式美とかマナーとかをちゃんと守っているらしい)を基本にしながらいろいろな要素をぶち込んでいるようで、随所で和や古(いにしえ)なテイストが出てきたりもする。「メギツネ」の和風な雰囲気などは日本でもインパクト凄いけど海外だと物凄いインパクトに感じられるのでは。ロックとアイドルというのは過去にも色々やっていたけど、ここまでメタルを本格導入したのは前例が無く、逆にここまでやるとこのありえなさが面白い。個人的には激しすぎるメタルというジャンルの演奏やデスボイスなる奇声が苦手で特に1曲目は歌が無い(「BABYMETAL DEATH」はメンバーは名乗るだけで、激しい演奏とデェス!デェス!とデスボイスが延々炸裂し続ける)ので辛かったし、全体通して激しすぎるので通常より音量を下げて聞いたけど、なんだかんだ歌メロはキャッチーだし、ありえないギャップが面白くて最後まで一気に聞けてしまった。ありえないくらいズンズンドコドコしてるのに、あたたたたーたたーたたたずっきゅん!わたたたたーたたーたたたどっきゅん!ずきゅん!どきゅん!ずきゅん!どきゅん!ヤダヤダヤダヤダネバネバネバー♪とか電波系みたいなアイドルノリをぶつけてくるのも衝撃強すぎる。

かなりの破壊力を秘めた飛び道具みたいなアルバムだけど、恐らくここまでギャップがあるのは今作限り。メンバーの成長に合わせて…というか「ド・キ・ド・キ☆モーニング」の頃はSU-METALと頭1つ以上は小さいお子様2人がはしゃぎ回っているみたいな構図だったのが今作時点で既に身長差がだいぶ縮まっていてだいぶ変化が生じている。今後は「紅月-アカツキ-」みたいなSU-METALが派手に歌い上げるタイプの楽曲がメインになっていくと思われ、個人的には今作が1番面白かった、ということにはなりそう。

ライブにおいては神バンドとされるバックバンドのその道では豪華な演奏メンバーも話題らしいけど、少なくとも今作の音源自体は制作サイドのネームバリューで釣ろうという気配が全く無い。クレジットはほとんどおふざけかというような匿名・記号みたいな名前ばかりだし、演奏クレジットに至っては記載されていない。また基本的にSU-METALが1人で歌っているので、BLACK BABYMETALというのはYUIMETAL・MOAMETALがメインで歌う際のユニット名という事になっているのに、「4の歌」は作詞作曲がBLACK BABYMETALになっている。2人が作詞作曲したとは思えないので当初は設定が定まっていなかったのだろうか。

B00HI7Q6XS初回盤DVD付  B00HI7SCT4通常盤  B01JICUDZM来日記念限定盤 

印象度★★★★☆

2016.4.24更新

戻る