METAL FORTH

No タイトル Composer Lyricist 備考
1 from me to u(feat. Poppy) Jordan Fish,MK-METAL,Moriah Rose Pereira 2025/4/4配信シングル
2 RATATATA(BABYMETALxElectric Callboy) Kevin Ratajczak,Nico Sallach,Pascal Schillo,
Daniel Hanis,MK-METAL,NORiMETAL
2024/5/23配信シングル
3 Song 3(BABYMETALxSlaughter to Prevail) 333-METAL,TAKEMETAL,tatsuoMETAL,
SHIKOLAI,Aleksandr Igorevish,Nikita Korzhov
2025/5/29配信シングル
4 Kon! Kon!(feat. Bloodywood) Karan Katiyar,Jayant Bhadula,Raoul Kerr,
MK-METAL,RYU-METAL
2025/7/11配信シングル
5 KxAxWxAxIxI DAIDAI,METAL CYPHER  
6 Sunset Kiss(feat. Polyphia) MEGMETAL,MK-METAL  
7 My Queen(feat. Spiritbox) Zakk Cervini,Drew Fulk,Mike Stringer,
TAKEMETAL,Q-METAL
 
8 Algorism ALGO-METAL,NORiMETAL  
9 メタり!! (feat. Tom Morello) RYU-METAL,METAL-NIKI,NORiMETAL 2023/8/18配信シングル
10 White Flame-白炎- SU-METAL,T-METAL,KITSUNE OF METAL GOD,Mish-Mosh  

リリースデータ

2025年8月8日 初登場3位 売上3.1万枚 ユニバーサル

メンバー

Vocal&Dance SU-METAL
Scream&Dance MOAMETAL
Scream&Dance MOMOMETAL

BABYMETAL4thアルバム。実質5thアルバム。前作『THE OTHER ONE』から2年5ヵ月ぶりだが、前作はコンセプトアルバム扱いでカウント除外され、今作が4thアルバムとされている。2人になって以降ライブではアベンジャーズと称して3人のサポートメンバーのうち1人が召喚されるという設定になっていたが、この中の1人であった岡崎百々子(メンバーと同じさくら学院出身の後輩)がMOMOMETALとして正式加入する事が発表され、再度3人組となり、新体制となった。前作以降の配信5曲を収録。2024年3月にF.HERO x BODYSLAM x BABYMETAL名義で配信された「LEAVE IT ALL BEHIND」は未収録。「メタり!!」「LEAVE IT ALL BEHIND」まではトイズファクトリーだったが、「RATATATA」はCentury Media Recordsから配信され、「Song 3」以降はCapitol Recordsとダイレクトなグローバルレーベルパートナー契約を結び、活動拠点となる会社「BABYMETAL WORLD LLC」をアメリカで設立。日本での所属事務所はアミューズのままだが、日本でのレコード会社はユニバーサルへ移籍となった。最初は6月13日発売と告知されたが、海外リリース日の変更に伴うという理由で6月27日に変更すると4月23日に発表された後、全く同じ海外リリース日の変更を理由として一気に後ろ倒しになって8月8日発売に変更5月29日に発表された。以降は海外都合の発表はなく無事に8月8日を迎えた。

日本盤はデラックス・エディション、通常盤の2種発売。
デラックス・エディションは7インチ・サイズ紙ジャケット仕様・フォトカード6枚・ジャケット・ステッカー3枚付属。DVD/Blu-rayは付属せずグッズ付属のみ。4400円。
通常盤はCDのみ。3300円。

海外ではLP、カセットでも発売され輸入盤として1LP、1LPカラー盤、カセット、CDも販売されている。

実質5枚目ながら2nd,3rdに続く『METAL ○○』のタイトルで正規のオリジナルアルバムタイトルである事や、FORTHで4thである事を強調しているかのようだが、FORTHに関しては今作のキャッチが「メタルのその先へ」なのでそちらの意味も込められているようだ。海外契約により、より海外拠点で活動しやすくなったという事だが海外志向でまたユニバーサル移籍案件か…というのとトイズはSEKAI NO OWARIに続いてBABYMETALにもユニバーサルに移籍されて手放したのか…。このような動きからメンバーインタビューでは"日本のお客さんも絶対に忘れていません"とか"日本のことはずっと大切にしたいです"とのっけから強調している。ただ先の海外理由の大幅発売延期のドタバタの様子から日本先行発売するのは許されず世界同時発売が条件である事は伺える。それでもこの海外向けの環境整備は早速アメリカビルボードチャート9位という歴史的快挙を生んだ。

実際1曲目から英語詞が多いし、洋楽メタルファンじゃないと分からないようなその筋の人たちとのコラボがやたら多い。前作に関してはけっこう反省案件までは行かなくても、あまりの設定まみれっぷりに前作の感想の締めに冗談で書いていた"全て今回はコンセプトアルバムだから!3rdからの4thではない(本流じゃない)から!で済ませる事が可能で、今作で"復元"して、新メンバー加えて新3人体制で始まるから次が本流だから!みたいなリスナーの判断を次へ丸投げした感じもあり"というのを割と本気でそうしたかのように本当に今作が4thアルバムになってしまった。作風としても1stの延長、メタルサウンドを基本にして色々な方向性をやるという原点に立ち返り、すっかりLADYMETALな風格の中でも壮大に広げるのではなく原点的なナンジャコレ?と思うようなヘンテコな要素をぶち込んだりするのも忘れず、確かに本流に戻ってきた感覚はある。ゲストがデスボイスでひたすら激しくメタルしている中で合いの手みたいな女の子の声が入ってくるという初期の特色は今作でもまだ続けていて(初期のような文字通りのお子様感はないが)、メタルが正直良く分からなくてもそういう変な部分に面白さを感じて聞き進める事ができる。

メタルレジスタンス第○章とか1年単位で細かく刻み過ぎた挙句に前作でもう何を言ってるのか自分たちでも分からなくなってたんじゃないかというくらいの長文説明設定まみれの状態も今作ではほぼ"メタルのその先へ"の一言で処理しており、設定周りが超絶シンプルにスッキリとした。これだけでもとっかかりがまるで違う。しかし海外志向のBABYMETALまで「KxAxWxAxIxI」とかいうカワイイ脅迫界隈(のメタル版)を押さえているとはなぁ…。演者自らが私カワイイでしょとばかりにカワイイを押し売りしてくるすなわちカワイイ脅迫界隈がグローバルなジャパニーズスタイルになってしまうのだろうか。

MOMOMETALが参加するようになって最初のアルバムとなった…とはいえ基本ボーカルはほとんどSU-METALだからあまり変わらないだろうと思っていたらこのMOMOMETALという人はデスボイスが得意らしく、曲中で聞こえる激しい女性のデスボイスはMOMOMETALによるものらしい(ただし1曲目の「from me to u」で分かりやすく激しい女性デスボイスを入れているのはゲストのPoppy)。これまでは基本的に男性によるデスボイスが連発されていたが、今作では恐らくコラボ相手と思われる男性デスボイス以外に女性のデスボイスも聞こえる。随分凄い声を出せる人材を入れたんだな…(ただMOMOMETALのデスボイスはライブでは生でやってなくて全て音源使用(口パク)である事を指摘しているファンもいる)。ただMOAMETALより目立っちゃって大丈夫なのかとも思わなくもない。

B0F3DCKZJFデラックス・エディション  B0F3DBGKS7通常盤  B0F38K9LYKアナログ盤   

印象度★★★★☆

2025.9.13更新

※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。

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