METAL RESISTANCE

リリースデータ

メンバー

BABYMETAL2ndアルバム。2年1ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。間にシングルCDリリースは無く、国内国外でのライブ活動やその様子を収録したライブ映像作品やライブアルバムのリリースは行われていた。また配信シングルとして「Road of Resistance」が15年2月にリリースされていた。これ以外にもライブで先行披露していた楽曲も収録された。初回盤は「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015」でのライブ映像7曲がフル収録されたDVD付。海外盤では「シンコペーション」の代わりに「From Dusk Till Dawn」、「THE ONE」が英語詞の「THE ONE -English ver.-」で収録されている。WEB会員限定盤は「GJ!」が「GJ!-ご褒美編-」、「THE ONE」が「THE ONE-Unfinished ver.-」で収録され、2015年に行われた男性限定ライブ、女性限定ライブそれぞれを収録したBlu-ray付。アナログ盤でも発売された。2016年9月には初の東京ドーム公演を記念した来日記念盤が1stアルバムと共に発売された。内容は初回盤DVD付を紙ジャケ仕様に変更したもの。今作に関しては同内容のためO社では合算扱いされ、前週158位からの7位への急上昇扱いとなった。2021年7月にはRECORD STORE DAY限定盤として1st〜3rdまでの3作が12インチアナログ盤として発売された。

前作から2年も経っているので方向性がかなり変化。アイドルとメタルを全力でぶつけあっていた前作に対して、今作はメタルに傾いたというよりアイドルが弱くなったような感じ。「META！メタ太郎」みたいなふざけた曲もあるし、BLACK BABYMETALによる脱力系ナンバーもあるし、「あわだまフィーバー」のようにアイドルポップとメタルがぶつかり合ったような曲もあるし、和メタルのリードチューン「KARATE」とかあるんだけど総じて前作ほどの強烈なインパクトは無い。成長によりインパクトのあるガヤがおとなしくなったし、キャッチーな歌メロも減り、楽曲自体の飛び道具的な要素が薄れて壮大な曲やメッセージ性のある歌詞の曲も増えたためで、今作はアイドルとメタルというより、歌姫壮大系アニメソングにメタルをぶつけたような印象に変わってきたように感じられた。個人的な感覚では激しいアレンジを除いた歌部分のメイン路線が前作の頃はpetit miladyだったのが、今作では水樹奈々とか藍井エイル辺りに傾いた…というイメージ。飛び道具みたいなアイドルソングに激しいサウンドを本気でぶつけに行くというギャップに面白さを見出していたので、今回は自然な変化で大いなる成長だとは思うんだけど、基本である歌自体が好んで聞かない方向に向かってしまい、「KARATE」以外はどうにもピンと来ない部分の方が大きかった。

なお前作に続いて今作も演奏クレジットは無い。ライブと異なりその道で名の知れた有名な演奏メンバー「神バンド」は音源には参加していないのだろうか…。

初回盤DVD付　　通常盤　　 来日記念限定盤 アナログ盤　

印象度★★★☆☆

2016.5.21更新

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