沿志奏逢
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 |
1 | 僕たちの将来 | 中島みゆき | 中島みゆき | Bank Band | 中島みゆき |
2 | カルアミルク | 岡村靖幸 | 岡村靖幸 | Bank Band | 岡村靖幸 |
3 | トーキョー シティ ヒエラルキー | 山口洋 | 山口洋 | Bank Band | ヒートウェイブ |
4 | 突然の贈りもの | 大貫妙子 | 大貫妙子 | Bank Band | 大貫妙子 |
5 | 限りない欲望 | 井上陽水 | 井上陽水 | Bank Band | 井上陽水 |
6 | マイ ホーム タウン | 浜田省吾 | 浜田省吾 | Bank Band | 浜田省吾 |
7 | 糸 | 中島みゆき | 中島みゆき | Bank Band | 中島みゆき |
8 | HERO | 桜井和寿 | 桜井和寿 | Bank Band | Mr.Children |
9 | 幸福のカノン | さねよしいさ子 | さねよしいさ子 | Bank Band | さねよしいさ子 |
10 | 優しい歌 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | Bank Band | Mr.Children |
11 | 歓喜の歌 | 遠藤賢司、岩佐東一郎 | LUDWIG VAN BEETHOVEN | Bank Band | 遠藤賢司(クラシックカバー) |
シークレットトラック(以下2曲のうちどちらか1曲収録) | |||||
12 | 僕と彼女と週末に | 浜田省吾 | 浜田省吾 | Bank Band | 浜田省吾 |
12 | イメージの詩 | 吉田拓郎 | 吉田拓郎 | Bank Band | 吉田拓郎 |
Strings Arranged by 小林武史&四家卯大
リリースデータ
2004年10月20日 | 初登場2位 | 売上27.6万枚 | Consepted & all Songs Selected by 櫻井和寿 Produced by 小林武史 |
TOY'S FACTORY |
メンバー
Vocal & Guitar | 櫻井和寿 |
Keyboards | 小林武史 |
Guitar | 古川昌義 |
Bass | 美久月千晴 |
Drums | 山木秀夫 |
Sax | 山本拓夫 |
Bank Band1stアルバム。Mr.Childrenの桜井和寿、プロデューサーの小林武史を中心に環境保全のために活動する団体へ融資する非営利団体ap bankを設立し、その運営資金捻出のために結成されたバンド。このため全ての収益はap bankへ還元される仕組みとなっている。Bank Bandでの活動時は「桜井」ではなく「櫻井」へと表記が変更になっている(今作のクレジットはローマ字表記だが、掲載されているライナーでは「櫻井」に統一されている)。2004年1月にライブを先に行い、今作はその時のライブ参加メンバーが再度集結して制作された。全曲がカバー曲となっており、Mr.Childrenの楽曲も(実質セルフ)カバーされている。選曲は櫻井が担当。今作時点でのBank Bandメンバーは上記6名とされているが、次回作以降では櫻井、小林、山本以外は流動的となった。シークレットトラックが2パターン存在する。当時のMr.Childrenを100万枚以上下回る売上となったが、限定生産であり現在はプレミア化している。再販はされなかったが、2nd以降は限定生産ではなくなった。
中島みゆきの「糸」は今作でカバーされたのがきっかけでそれまで以上の注目を集めるようになり、更なるカバーが相次ぐようになり10年後にカラオケランキングや着うたランキングで上位にロングランするようになった…と思うんだけど、個人的には98年のドラマ『聖者の行進』主題歌の際のシングル発売で知っていた(元は92年)。しかしミスチルのカバー2曲を除くと、04年当時「糸」しか知ってる曲が無く、発売時点ではあまり興味がわかずスルーした。が、11年経っても知ってる曲が「イメージの詩」くらいしか増えてなかった。
選曲はかなり渋い…というか櫻井はおろか小林武史よりも年配の大御所ミュージシャンのカバーが並んでいる。さらには名前は知っていてもいわゆる代表曲ではないようなアルバムの曲だったり、シングルでも特にヒットした曲ではなかったりしているので全ての原曲を把握しているというのは全員の熱心なリスナーでない限りはそうそういなさそうなラインナップだ。参加ミュージシャンは錚々たる面々だけに演奏は抜群の安定感があるものの、バンドでドカンと派手に演奏する曲はほとんど無い。ほとんどが弾き語りに近いシンプルなアレンジや抑えたバンドアレンジのバラード調になっていてかなり歌を重視。「限りない欲望」「マイ ホーム タウン」あたりのようなバンドの躍動感が味わえる曲がもっとあると面白かったんだけど、ほとんどバラード続きなのはしんどく、1曲1曲はいい曲なんだろうけどアルバム通して聞くにはかなり長さを感じてしまった。Mr.Childrenが好きなのか、櫻井和寿の歌そのものが好きなのか、両方好きなのか、今作を聞けばそこのところが分かるわけで、個人的にはMr.Childrenが好きなんだなと改めて分かったアルバムでもあった。ていうか04年当時たぶんそういうアルバムだろうなと思ったから聞かなかったんだけど、そこのところは予想通りだったかな…。
印象度★★★☆☆
2015.11.21更新