沿志奏逢 4

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 forgive(Bank Band feat.MISIA) 櫻井和寿 小林武史 6th配信シングル 初CD化
2 若者のすべて 志村正彦 志村正彦 3rdアルバム『沿志奏逢 3』収録曲 フジファブリックのカバー
3 東京協奏曲
(宮本浩次×櫻井和寿 organized by ap bank)
小林武史 小林武史 新曲 宮本浩次 2ndアルバム『縦横無尽』にも収録
4 カルアミルク 岡村靖幸 岡村靖幸 1stアルバム『沿志奏逢』収録曲 岡村靖幸のカバー
5 What is Art?(Reborn-Art Session) 櫻井和寿・
小林武史
小林武史 Reborn-Art Session(櫻井和寿 小林武史) 配信シングル リミックス
コンピ盤『Takeshi Kobayashi meets Very Special Music Bloods』収録曲
6 奏逢〜Bank Bandのテーマ〜 櫻井和寿 小林武史・
櫻井和寿
3rd配信シングル、3rdアルバム『沿志奏逢 3』収録曲
小林武史のソロインスト曲「手紙」に櫻井による歌詞とメロを足した改作カバー
7 何の変哲もないLove Song KAN KAN 2ndアルバム『沿志奏逢 2』収録曲 KANのカバー
8 トーキョー シティ ヒエラルキー 山口洋 山口洋 1stアルバム『沿志奏逢』収録曲 ヒートウェイブのカバー
9 中島みゆき 中島みゆき 1stアルバム『沿志奏逢』収録曲 中島みゆきのカバー
10 MESSAGE-メッセージ-(Bank Band with Salyu) 櫻井和寿・
いしわたり淳治
小林武史・
蔦谷好位置
5th配信シングル 初CD化
11 はるまついぶき 櫻井和寿 小林武史 2nd配信シングル、2ndアルバム『沿志奏逢 2』収録曲
12 こだま、ことだま。 櫻井和寿 小林武史 4th配信シングル、コンピ盤『Takeshi Kobayashi meets Very Special Music Bloods』収録曲
13 to U 櫻井和寿 小林武史 1stシングル 最高2位 売上32.0万枚

Produced by MUSIC CIRCLE(10)

DISC 2
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 よく来たね(ap bank fes '12 Fund for Japan) 櫻井和寿 櫻井和寿 2ndアルバム『沿志奏逢 2』収録曲 オリジナル曲
2 歌うたいのバラッド(ap bank fes '11 Fund for Japan) 斉藤和義 斉藤和義 2ndアルバム『沿志奏逢 2』収録曲 斉藤和義のカバー
3 はじまりはいつも雨(ap bank fes '11 Fund for Japan) ASKA ASKA スタジオ音源未発表曲 ASKAのカバー(本人コラボ) 
4 言葉にできない(ap bank fes '06) 小田和正 小田和正 スタジオ音源未発表曲 小田和正のカバー(本人コラボ) 
5 慕情(ap bank fes '09) 桑田佳祐 桑田佳祐 3rdアルバム『沿志奏逢 3』収録曲 サザンオールスターズのカバー
6 緑の街(ap bank fes '08) 小田和正 小田和正 3rdアルバム『沿志奏逢 3』収録曲 小田和正のカバー
7 休みの日(ap bank fes '06) 宮田和弥 寺岡呼人 2ndアルバム『沿志奏逢 2』収録曲 JUN SKY WALKER(S)のカバー
8 Drifter(Reborn-Art Festival 2017×ap bank fes) 堀込高樹 堀込高樹 3rdアルバム『沿志奏逢 3』収録曲 キリンジのカバー 初商品化ライブ音源
9 Reborn(Reborn-Art Festival 2017×ap bank fes) 五十嵐隆 五十嵐隆 3rdアルバム『沿志奏逢 3』収録曲 Syrup16gのカバー 初商品化ライブ音源
10 HERO(ap bank fes '05) 桜井和寿 桜井和寿 1stアルバム『沿志奏逢』収録曲 Mr.Childrenのセルフカバー
11 終わりのない歌(ap bank fes '12 Fund for Japan) 奥野敦士 奥野敦士 スタジオ音源未発表曲 ROGUEのカバー
12 ぼくらが旅に出る理由(ap bank fes '12 Fund for Japan) 小沢健二 小沢健二 スタジオ音源未発表曲 小沢健二のカバー

All Brass Arranged by 小林武史&山本拓夫
All Strings Arranged by 小林武史&四家卯大

リリースデータ

2021年9月29日 初登場3位 売上6.2万枚 ap bank プロデューサー:小林武史、櫻井和寿 TOY'S FACTORY

Bank Bandベストアルバム。通算4作目11年ぶりのアルバム。DISC-1は「よく来たね」以外の全オリジナル曲+3作のアルバムからのカバー曲のセレクトDISC-2は主に映像化されているライブからセレクトしたライブ音源初CD化で構成。今作でDISC-1に唯一選曲されなかったオリジナル曲の「よく来たね」はDISC-2にライブ音源で収録されている。『沿志奏逢 3』以降に配信で発表されていた新曲のうち「What is Art?」「こだま、ことだま。」は2018年の小林武史のコンピ盤『Takeshi Kobayashi meets Very Special Music Bloods』でアルバム収録、初CD化されており、それ以降の「MESSAGE-メッセージ-」「forgive」がアルバム初収録、初CD化。また「What is Art?」はリミックスしていると小林武史が特典映像内で語っている。エレファントカシマシの宮本浩次と櫻井和寿による「東京協奏曲」は新曲で2週間後に発売された宮本浩次のアルバム『縦横無尽』にもそのまま収録された。DISC-1はTed Jensen、DISC-2は内田孝弘によるリマスター

初回盤には特典映像の視聴コードを封入。発売から半年後の2022年3月31日まで特設サイトにアクセスしてコードを入力すると櫻井と小林の対談&セッション映像(39分)を視聴することができる。

2010年の『沿志奏逢 3』リリース後、ap bank fesは2012年まで続いたが、2013年に休止を発表してそのまま2013〜2015年は開催されなかった。2016年になって2017年に新たにReborn-Art Festival 2017を開催するとしてReborn-Art Festival × ap bank fes 2016という形で復活。2017年にReborn-Art Festival 2017× ap bank fesとして開催されたが、2018年はap bank fesのみを開催、逆に2019年はReborn-Art Festivalのみを開催していた。

楽曲発表は『沿志奏逢 3』リリース後は2016年の「こだま、ことだま。」が久々の新曲となったが、翌2017年はReborn-Art Festivalで新たにReborn-Art Sessionとして「What is Art?」を発表。そのままBank BandからReborn-Art Sessionへスライドするか並行して活動するのかと思いきやReborn-Art Sessionはこれっきりで、2018年に「MESSAGE -メッセージ-」2021年に「forgive」が発表されて今作へと繋がった。

今作ではDISC-1は1曲ごとの演奏表記のみ、DISC-2は演奏メンバーをゲスト以外まとめてBank Bandメンバーとして参加曲を記載する方式を取っていて、アルバム全体でのBank Bandメンバー表記はない。実態は櫻井和寿、小林武史以外は流動的だが、ブラスアレンジとサックス奏者の山本拓夫、ストリングスの四家卯大も出番があれば全期に渡って関わっているメンバーとなる。ギターは古川昌義→小倉博和、ベースは美久月千晴→TOKIE→亀田誠治、ドラムは山木秀夫→河村"カースケ"智康と2ndアルバムを過渡期として入れ替わった。「MESSAGE-メッセージ-」「forgive」でも『沿志奏逢 3』メンバーと同じメンバーが参加していたが、「東京協奏曲」は厳密にBank Band名義にされていないように櫻井・小林・山本・四家以外のギターベースドラムは別の演奏陣が集められている。

DISC-1
基本的にはオリジナル曲を集結させた内容だが、何故か「よく来たね」はDISC-2のライブ音源送りにしてしまい、オリジナルだけでは数が足りないのでBank BandではないReborn-Art Sessionを引っ張ってきたり、新曲も厳密にはBank Band名義ではない。加えて過去3作のアルバムの中からカバー5曲も選曲。これがきっかけで曲の一般知名度上昇に繋がった「糸」「若者のすべて」は筆頭格にしてもそれ以外の3曲はさほど有名な曲でもないし、やや中途半端な内容。いくらCD売上が激減してきているからといっても、直近でMISIA、宮本浩次をゲストに招いて話題になってもここまでそっぽ向かれて売れないとは思わなかったが、確かにこれベスト盤と言われてもベスト盤な感じがあまりしない謎の集合作品体ではあるんだよな…。

こうして並べてみるとオリジナル曲は小林武史が中心になっていて櫻井は作詞はしても作曲は共作で1度行ったのみ。時期が時期だけにいかにも00'sコバタケ感漂うストバラ系が多いので、90年代までのようなポップス職人っぷりはあまり発揮されておらず、またap bankやBank Bandの目的が目的だけにどうしても大きな事を歌いがち、崇高な雰囲気になりがちなのは仕方ないか。1曲1曲ではいい曲だけど、やはり聞き通すにはしんどさも感じてしまうのが正直なところ。

DISC 2
ライブ音源でのカバー曲セレクション。ap bank fesは休止前の2013年までは毎年映像化されていて各DVD/Blu-rayからCD化しただけのようだ。2016年以降は映像化していないので、2017年の「Drifter」「Reborn」は初商品化という事になる模様。休止前の古い音源ばかりなのは恐らくそういう理由と思われる。「よく来たね」だけこっちに回したのは、「よく来たね」で始まり、「ぼくらが旅に出る理由」で締めるという構成にこだわったためなのかもしれないが、全体には1つのライブのような流れでもない。バラード系が多くて、じっくり聞かせる曲が多いが、正直かったるく感じてしまう部分も多々あり、DISC-1も同様なのでかなりおなか一杯に…。

3作のカバーアルバムで取り上げていない楽曲が4曲聞けるのもポイントだが、本人登場でのコラボはASKAと小田和正の2曲だけ。これはap bank fesはコラボメインではなく各アーティストがそれぞれ単独で出演する普通のフェススタイルで櫻井が各アーティストのステージにゲスト参加して一緒に歌うような事がそもそもほとんど無かったためだろう。ASKAと小田和正ではアプローチがかなり異なっていて小田和正は比較的櫻井とパートを分け合って歌っているが、ASKAの方は歌いだしだけ櫻井が歌うだけで遅れてASKA登場後はASKAのオンステージ。終始ASKAがバリバリにメインボーカルを歌い上げ、櫻井は片隅でちょっとハモりを入れるだけ。今作で唯一櫻井の声がほとんど聞こえない1曲となっていて別の意味で驚いた。

初回特典視聴映像
39分というボリュームに驚いたが、内容は櫻井と小林の対談&セッション。セッションパートでは小林武史のピアノ演奏で「優しい歌」(1st収録、Mr.Childrenセルフカバー)、「カルアミルク」を披露。本編でも選曲してここでもセッションした「カルアミルク」そんな好きな曲だったのか…。セッション以外では一部の曲のエピソードやBank Band、ap bank fesに対する2人の思いも語られ、より理解を深められる。

2作通してカバーの選曲が個人的にはちょっと外し気味で、玉置浩二「MR.LONELY」、MY LITTLE LOVER「evergreen」、GOING UNDER GROUND「ハートビート」辺りは選曲してほしかった…。ていうか『4』を名乗るなら「forgive」「東京協奏曲」「MESSAGE-メッセージ-(Bank Band with Salyu)」「こだま、ことだま。」の4曲にスタジオ音源でカバーしてないカバー曲を新たに録音して普通に前3作に続く『4』で聞きたかった。ベスト盤にするならオリジナル9曲+客釣り用の「糸」「若者のすべて」で1枚でシンプルにまとめるので十分だったかも。特典映像も数分程度のライブ映像みたいなオマケ映像かと思ったらガッツリ39分もある新規収録貴重映像で何故DVDの形で永続的に残せるものではなく半年間しか視聴できない形式にしてしまったのか…

B099TH75BV 

印象度★★★☆☆

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