光源

No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 すべては君のせいで 小出祐介 小出祐介 小出祐介
2 逆バタフライ・エフェクト 小出祐介 小出祐介 小出祐介
3 Low way 小出祐介 小出祐介 小出祐介
4 (LIKE A)TRANSFER GIRL 小出祐介 小出祐介 小出祐介
5 寛解 小出祐介 小出祐介 小出祐介
6 SHINE 小出祐介 小出祐介 小出祐介
7 リアリティーズ 小出祐介 小出祐介 小出祐介
8 Darling 小出祐介 小出祐介 小出祐介

リリースデータ

2017年4月12日
2017年6月7日(LP)
初登場7位 売上0.8万枚 Co-Produced by 玉井健二(agehasprings) ユニバーサル

メンバー

Vocal&Guitar 小出祐介
Bass&Chorus 関根史織
Drum&Chorus 堀之内大介

Base Ball Bear7thアルバム。1年5ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。かつて3.5thアルバムとされた2作と同じ全8曲だが今回は正式な7thフルアルバムとして扱われている。前作『C2』リリース後、2016年2月中旬頃に突如ギターの湯浅将平が制作現場に来なくなり失踪。第三者を通じて活動継続が難しい事がメンバーに伝えられ、本人との話し合いが果たせないままに脱退が決定した。このため本人による脱退理由やコメントは発表されていない。メンバーは3人で活動を継続すると発表。2013年のベスト盤『バンドBのベスト』にその後の楽曲を加えたリニューアル版『増補改訂完全版「バンドBのベスト」』をリリースし、この中で過去曲「祭りのあと」をリテイクして3人になって初の音源を発表。そして今作が3人になって初の新作となった。先行シングルは無く、全曲新曲。「祭りのあと」をリテイクした際はサポートギターを入れていたが今作はメンバー以外のサポートメンバー表記は無い。しかしプログラミング担当者が4名表記されていて、打ち込みによるメンバー外部の音の追加が行われている。初回盤は"COUNTDOWN JAPAN 16/17" at GALAXY STAGE 2016.12.31、Tour「バンドBのすべて 2016-2017」ドキュメントを収録したDVD付。後にアナログ盤としても発売された。

3人になって最初の1作だが結果的にはプラスに転じさせたような新たな進化を感じる1作。元々メンバー4人だけで音を出す事に強くこだわっていたが、1人脱退してしまったことでじゃあ3人だけでということにはせずに、柔軟に必要なところには打ち込みを加えるという考え方に変えたようだ。といっても昨今流行りのようにいきなり電子音が鳴りまくるという事もなく、さらっと聞いていても特に違和感が無いくらいスパイス程度に使っているのでいきなり外部音まみれになったような印象は全くない。このため個人的には案外そんなに変わってないという感覚も抱いた。プログラミングを担当しているのは長く共同プロデューサとして関与している玉井健二が所属しているagehasprings(玉井健二本人はプログラミングを担当していない)、そしてその系列のonetrapの人材なので玉井健二つながりの人脈であり、全くの外部から連れてきたわけではなく、必要なところに必要な音を追加するというのに徹したんじゃないかと思う。

テーマとしては2周目の青春という原点回帰的なものになっているが、当然視点を重ねた振り返って思う若い頃みたいになっているのでむしろ青春当時よりも鮮やかさがあると思う。そこも含めて3人になって多少編成が変わったとしてもBase Ball BearはBase Ball Bearで曲を書いている小出祐介は小出祐介のままなわけで、小出祐介は常に今の自分を曲に反映させ続けていると思うので小出祐介が立ち止まらない限りは楽曲の世界観はこれからも進化していくのだと思う。でも突然激変するようなことは無いんじゃないかなとも思った。そういう意味で安心の1作でもあった。

光源(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  光源(通常盤)通常盤  光源 [Analog]  

印象度★★★★☆

2017.7.15更新

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