The Beatles 1(2015年ステレオ・ミックス)
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 本国イギリス基準(解散後のシングル化は除く) |
1 | Love Me Do | Lennon/McCartney | 1stシングル、1stアルバム『Please Please Me』収録曲 モノラル ドラムをアンディ・ホワイト担当バージョン |
2 | From Me To You | Lennon/McCartney | 3rdシングル モノラル |
3 | She Loves You | Lennon/McCartney | 4thシングル モノラル |
4 | I Want To Hold Your Hand 抱きしめたい |
Lennon/McCartney | 5thシングル |
5 | Can't Buy Me Love | Lennon/McCartney | 6thシングル、3rdアルバム『A Hard Day's Night』収録曲 |
6 | A Hard Day's Night | Lennon/McCartney | 7thシングル、3rdアルバム『A Hard Day's Night』収録曲 |
7 | I Feel Fine | Lennon/McCartney | 8thシングル |
8 | Eight Days A Week | Lennon/McCartney | 4thアルバム『Beatles For Sale』収録曲 アメリカでシングル化 |
9 | Ticket To Ride 涙の乗車券 |
Lennon/McCartney | 9thシングル、5thアルバム『Help!』収録曲 |
10 | Help! | Lennon/McCartney | 10thシングル、5thアルバム『Help!』収録曲 |
11 | Yesterday | Lennon/McCartney | 5thアルバム『Help!』収録曲 アメリカでシングル化 |
12 | Day Tripper | Lennon/McCartney | 11thシングル両A面曲 |
13 | We Can Work It Out 恋を抱きしめよう |
Lennon/McCartney | 11thシングル |
14 | Paperback Writer | Lennon/McCartney | 12thシングル |
15 | Yellow Submarine | Lennon/McCartney | 13thシングル両A面曲、7thアルバム『Revolver』収録曲 10thアルバム『Yellow Submarine』収録曲 |
16 | Eleanor Rigby | Lennon/McCartney | 13thシングル |
17 | Penny Lane | Lennon/McCartney | 14thシングル両A面曲、米編集盤『Magical Mystery Tour』収録曲 |
18 | All You Need Is Love 愛こそはすべて |
Lennon/McCartney | 15thシングル、米編集盤『Magical Mystery
Tour』収録曲 10thアルバム『Yellow Submarine』収録曲 |
19 | Hello,Goodbye | Lennon/McCartney | 16thシングル、米編集盤『Magical Mystery Tour』収録曲 |
20 | Lady Madonna | Lennon/McCartney | 17thシングル |
21 | Hey Jude | Lennon/McCartney | 18thシングル |
22 | Get Back | Lennon/McCartney | 19thシングル、12thアルバム『Let It Be』収録曲 シングルバージョン |
23 | The Ballad Of John And Yoko ジョンとヨーコのバラード |
Lennon/McCartney | 20thシングル |
24 | Something | Harrison | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲、21stシングル(カット) |
25 | Come Together | Lennon/McCartney | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲、21stシングル両A面曲(カット) |
26 | Let It Be | Lennon/McCartney | 22ndシングル、12thアルバム『Let It Be』収録曲 シングルバージョン |
27 | The Long And Winding Road | Lennon/McCartney | 12thアルバム『Let It Be』収録曲 アメリカでシングル化 |
リリースデータ
2000年11月13日 2011年9月2日(リマスター) 2015年11月6日(2015年ミックス盤) |
初登場2位、最高1位 初登場25位、最高22位 初登場1位 |
売上196.4万枚 売上3.6万枚 売上18.6万枚 |
東芝EMI EMIミュージック ユニバーサル |
メンバー
Rhythm Guitar | ジョン・レノン(John Lennon) |
Bass | ポール・マッカートニー(Sir Paul McCartney) |
Lead Guitar | ジョージ・ハリスン(George Harrison) |
Drums | リンゴ・スター(Ringo Starr) |
THE BEALTLES、No.1ヒットコレクションアルバム。イギリスかアメリカでシングル化されチャート1位を獲得した曲をCDの限界までフル収録したシングルコレクション。00年にリマスターで発売され、2011年には2009年のリマスター音源を使用して再発されているが、今回はリマスターだけでなく当時のプロデューサーだったジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンらのチームによる2015年最新のステレオミックスが施されているのが最大の特徴(冒頭3曲はモノラルに最新リマスター)。日本盤のみSHM-CD仕様での発売となった。
87年のCD化の際にいくつかのアルバムがリミックスされたり、99年の『Yellow Submarine Songtrack』がほぼ今作と同様のリミックスを施した作品だったり、03年の『LET IT BE...NAKED』、06年の『LOVE』に至っては楽曲同士を合体させたりとリミックスどころかコラージュ作品みたいな斬新な手法が用いられたが、2009年に公式音源全曲のリマスター音源が揃うと、以降は赤盤青盤ベスト、今作、アメリカ盤BOX、日本盤BOXを次々と2009リマスター音源でリリースが続いた。どうも古いファンには音のバランスまでいじってしまうリミックスは不評の声も多いようで、ジョン・レノンのソロ作品などは00〜05年頃までかけてリミックス&リマスターを施しての再発が出揃ったのに2010年にはオリジナル準拠の最新リマスターに戻されてしまったほどだ。
今作はそんな中で久々のリミックスを施したビートルズのCD。個人的には『Yellow Submarine Songtrack』や『LET IT BE...NAKED』の音の方がオリジナルよりも"現代に蘇った"感じがするので好きなので今作にも期待していた。ただ過剰化する音圧戦争に待ったをかけるかのようにさほど音圧上昇を施さなかった2009リマスター音源での方針からして音圧は前と同じ程度だろうなとも思っていた。ところがビックリ、これである。
「Hello,goodbye」冒頭部分。迫力増し増し
2000年盤でも当時は87年、93年以来だったのでかなり持ち上げていたんだけど、波形で見るとまだまだ余裕があった。今回はガツッと上げてきた。普通に再生すると明らかに今までのビートルズのCDより音がデカく、迫力がある。さらに細かいミックス変更で音の定位が中央に寄せられたり、各楽器の配置が変わったりもしているようだけど、そういう細かい違いまでは把握できずともとにかく各演奏がくっきりとはっきりと分離して迫ってくる。これまではやはり大昔のバンドという印象が強かったけど、今作ではロック的なダイナミズムが増していて、改めてビートルズはロックバンドなんだと実感できた。当時に思い入れがあるリスナーにはまた賛否両論になりそうだけど、『Yellow Submarine Songtrack』の時ほどガッツリ変えまくったわけではなく、あくまでオリジナルを尊重してかなり慎重かつ丁寧にバランスを取った感じもする。特にこれからビートルズを聞こうとか、今の音に慣れているリスナーにはかなりしっくり来る作品になったと思う。
印象度★★★★★