Revolver:Special Edition(Super Deluxe 5 CD Edition)
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 |
1 | Taxman | George Harrison | |
2 | Eleanor Rigby | Lennon-McCartney | 13thシングル両A面曲(同時発売) |
3 | I'm Only Sleeping | Lennon-McCartney | |
4 | Love You to | George Harrison | |
5 | Here,There and Everywhere | Lennon-McCartney | |
6 | Yellow Submarine | Lennon-McCartney | 13thシングル(同時発売) |
7 | She Said She Said | Lennon-McCartney | |
8 | Good Day Sunshine | Lennon-McCartney | |
9 | And Your Bird Can Sing | Lennon-McCartney | |
10 | For No One | Lennon-McCartney | |
11 | Doctor Robert | Lennon-McCartney | |
12 | I Want to Tell You | George Harrison | |
13 | Got to Get You Into My Life | Lennon-McCartney | |
14 | Tomorrow Never Knows | Lennon-McCartney |
No | タイトル | 備考 |
1 | Tomorrow Never Knows(Take 1) | 2CD盤にも収録 |
2 | Tomorrow Never Knows(Mono Mix RM 11) | |
3 | Got To Get You Into My Life(First Version / Take 5) | |
4 | Got To Get You Into My Life(Second Version / Unnumbered Mix) | 2CD盤にも収録 |
5 | Got To Get You Into My Life(Second Version / Take 8) | |
6 | Love You To(Take 1) | |
7 | Love You To(Unnumbered Rehearsal) | |
8 | Love You To(Take 7) | 2CD盤にも収録 |
9 | Paperback Writer(Takes 1 & 2 / Backing Track) | |
10 | Rain(Take 5 / Actual Speed) | |
11 | Rain(Take 5 / Slowed Down For Master Tape) | |
12 | Doctor Robert(Take 7) | 2CD盤にも収録 |
13 | And Your Bird Can Sing(First version / Take 2) | 2CD盤にも収録 |
14 | And Your Bird Can Sing(First version / Take 2 / Giggling) |
No | タイトル | 備考 |
1 | And Your Bird Can Sing(Second Version / Take 5) | |
2 | Taxman(Take 11) | 2CD盤にも収録 |
3 | I'm Only Sleeping(Rehearsal Fragment) | |
4 | I'm Only Sleeping(Take 2) | 2CD盤にも収録 |
5 | I'm Only Sleeping(Take 5) | |
6 | I'm Only Sleeping(Mono Mix RM1) | |
7 | Eleanor Rigby(Speech Before Take 2) | |
8 | Eleanor Rigby(Take 2) | 2CD盤にも収録 |
9 | For No One(Take 10 / Backing Track) | 2CD盤にも収録 |
10 | Yellow Submarine(Songwriting Work Tape / Part 1) | |
11 | Yellow Submarine(Songwriting Work Tape / Part 2) | |
12 | YelloYellow Submarine(Take 4 Before Sound Effects) | 2CD盤にも収録 |
13 | Yellow Submarine(Highlighted Sound Effects) | |
14 | I Want To Tell You(Speech & Take 4) | 2CD盤にも収録 |
15 | Here, There And Everywhere(Take 6) | 2CD盤にも収録 |
16 | She Said She Said(John's Demo) | |
17 | She Said She Said(Take 15 / Backing Track Rehearsal) | 2CD盤にも収録 |
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 |
1 | Taxman | George Harrison | |
2 | Eleanor Rigby | Lennon-McCartney | 13thシングル両A面曲(同時発売) |
3 | I'm Only Sleeping | Lennon-McCartney | |
4 | Love You to | George Harrison | |
5 | Here,There and Everywhere | Lennon-McCartney | |
6 | Yellow Submarine | Lennon-McCartney | 13thシングル(同時発売) |
7 | She Said She Said | Lennon-McCartney | |
8 | Good Day Sunshine | Lennon-McCartney | |
9 | And Your Bird Can Sing | Lennon-McCartney | |
10 | For No One | Lennon-McCartney | |
11 | Doctor Robert | Lennon-McCartney | |
12 | I Want to Tell You | George Harrison | |
13 | Got to Get You Into My Life | Lennon-McCartney | |
14 | Tomorrow Never Knows | Lennon-McCartney |
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 |
1 | Paperback Writer(2022 Stereo Mix) | Lennon-McCartney | 12thシングル 新ステレオミックス 2CD盤にも収録 |
2 | Rain(2022 Stereo Mix) | Lennon-McCartney | 12thシングルB面 新ステレオミックス 2CD盤にも収録 |
3 | Paperback Writer(Original Mono Master) | Lennon-McCartney | 12thシングル モノラル |
4 | Rain(Original Mono Master) | Lennon-McCartney | 12thシングルB面 モノラル |
リリースデータ
2022年10月28日 | 初登場5位 | 売上2.8万枚 | Produced by George Martin | ユニバーサル |
メンバー
Rhythm Guitar | ジョン・レノン(John Lennon) |
Bass | ポール・マッカートニー(Sir Paul McCartney) |
Lead Guitar | ジョージ・ハリスン(George Harrison) |
Drums | リンゴ・スター(Ringo Starr) |
The Beatles7thアルバムのスペシャルエディション。2017年〜2021年にかけて発売50周年を記念して発売した(『Let It Be』は1年遅れたため50周年扱いしていない)『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』『The Beatles』『Abby Road』『Let It Be』に続くスペシャルエディション作品。前4作同様にジャイルズ・マーティンとサム・オケルによって新たなステレオミックス(リミックス)が施されている。
5CDスーパー・デラックス(Super
Deluxe 5 CD Edition)はNew Stereo Mix1枚、Sessions2枚、Original
Mono Master1枚、同時期の12thシングルのNew Stereo MixとOriginal
Mono Masterを収録したEP1枚の5CD仕様。前4作と異なりBlu-ray
Audioが付属しない。
2CDデラックスはNew
Stereo Mix1枚+『Sessions Highlights』1枚の2枚組。『Sessions
Highlights』は12thシングル「Paperback Writer」「Rain」のNew
Stereo Mix2曲を冒頭2曲に配置し、3〜15に『Sessions』から抜粋した13曲を収録した内容。
1CDはNew
Stereo Mix1枚のみ。日本盤はSHM-CD仕様。
LPでは5CDスーパー・デラックスと同内容の4LP+1EP仕様、1LP仕様、1LPピクチャーレーベル仕様の3種で2CDデラックスに相当するバージョンは用意されていない。
ビートルズの中ではストレートなロックバンド然としていた前期から後期にかけての変化の過渡期に当たるのが前作や今作で、前期、後期に比べると1曲単位での誰でも聞いた事あるレベルの曲がやや少なく、最初の印象が地味だったのがこの時期だったりもした。特に今作は赤盤ベストに選曲されたのがシングルになった「Yellow Submarine」「Eleanor Rigby」の2曲だけというスルーされっぷり、「Yellow Submarine」はその後『Yellow Submarine』表題曲として再利用されているのでそっちのイメージが強く、今作のイメージがなかなか定着しなかった。
そんな正直あまり印象の無いアルバムだったが今回改めて聞いたら実験的サウンドの取り入れ方が絶妙でけっこう聞きやすく面白いアルバムだったんだなとだいぶ印象が向上した。1曲目の「Taxman」からこんなに聞き応えがあったのかと驚いたがこれはリミックスの効果も大きい。やはり後期よりもこの時期の方がステレオのバランスが偏っていた曲が散見され、「Taxman」もオリジナルでは演奏が極端に片方に寄っていたのでなんか変な曲だなくらいの印象で今まで気に留めずにスルーしていた。今作では『Get Back』のドキュメント映画を制作する際に導入したという分離不可能な状態でまとまっている音源をAIによる最新技術を駆使して各パートごとに分離させることに成功した事で新たに各楽器の音のバランスをミックスできるようになったという。これがかなり大きかったと思われ、個人的には今作の印象向上に繋がったようだ。
「Eleanor Rigby」の固まっていたストリングスを分離するのは1999年時点で『Yellow Submarine Songtrack』で実現しているし、「Love
You To」「Yellow Submarine」も同作でリミックスされた事があるが、今作はより洗練されているように思う。このAI技術により今作が可能になったという事は、前作より前も可能性は高まったと思われ、初期ほど音が極端に偏っているのでそれらが整ったリミックスはまた聞きたいところ。さすがにSgt以降をこの技術でもう1回というのは無いとは思うが…そろそろオリジナル当時のリアルタイムリスナーが生き残れなくなってくる領域に差し掛かり始め…。
Sessions
Sessions音源は今回最初のSgtの頃に戻ったように同じ曲の別テイクが連続収録される部分が増加。1曲ごとに未完成音源が次から次へと出てくるよりも1曲の制作過程がじっくり味わえる感じでこの構成の方が聞きやすいかもしれないと感じた。
Original Mono Master
モノラル音源は初めて聞いたけど、オリジナルのステレオ盤より自然に聞けるというか、今作辺りまではモノラルの方が変に偏ってない分だけいいのかもしれない。
Revolver EP
同時期のシングル「Paperback Writer」とそのB面「Rain」を本編同様のリミックスとモノラル音源で聞ける。アルバムと同時期のシングル収録の基準が収録されたりされなかったりで定まっていないのが謎だが今回は無事収録された。「Paperback
Writer」は2015年の『1』でもリミックスされていたが今回はまた毛色が違うリミックスになっていてこっちの方が自然に聞ける。
今回Blu-ray Aduio採用廃止は意外だったがこれはまあまともに対応できるリスナーが少なかったためと思われる。実際非対応で聞けていないとしているけっこうコアなファンのブログも散見されるが、Blu-rayを再生できるコンポがまず無い。ビクターがDVD-AIUDIO再生機能を廃止して久しいが、Blu-ray再生機能があるコンポも無い(CDやネットワーク対応が主流でSACD対応も少ないのが現状)。そうなると別途Blu-rayプレイヤーを用意して繋ぐしかないが、Blu-rayは著作権保護の観点からHDMIケーブルでしかそのままのハイレゾ相当のスペックで繋げない。光ケーブルや同軸ケーブルで繋いでも音は出るが自動でCD相当にダウンコンバートされてしまうという特殊な仕様となっている。しかしHDMIでの出入力は主に映像を前提としているため、普通の音楽鑑賞目的のコンポにHDMIの入出力端子はまずもって搭載されていない。ホームシアター環境ではHDMIなど基礎であり必須であるもののホームシアターシステムを組んでいる映像メインのユーザーと音楽を楽しむオーディオユーザーでは属性が異なるため、ある程度オーディオ環境を整えていてもオーディオ環境においてはHDMIは非対応というリスナーは多く、Blu-ray Audioの取り扱いは実は物凄く難儀なのである…。
以前から一部でこの問題を指摘しているオーディオユーザーもいたが、光や同軸ケーブル繋いで音は出せるため、あまりこの問題は意識されてこなかった。むしろビートルズクラスがBlu-ray Audioの起用を4作続けて行った事でこのBlu-rayオーディオのHDMI問題に直面して不条理かつ不便な問題がある事を認識したリスナーが多かったのではないか。もしくは光や同軸ケーブルでつないでダウンコンバートと気づかずに再生しているリスナーもまだまだ多いかもしれない。今回Blu-rayが廃止になったという事実にはこの問題に対する回答の1つとしてそれなりに重みがあるようにも思うが…。
ていうか廃止になったのにお値段高いままっていうのがさ…。
印象度★★★★☆
2022.12.11更新