vocal compilation 90's hits vol.1〜male〜 at the BEING studio
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 果てしない夢を /ZYYG,REV,ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄 |
上杉昇& 坂井泉水 |
出口雅之 | 明石昌夫 | 93年6月 コラボシングル 最高2位 売上72.6万枚 白盤音源 |
2 | 悲しみが痛いよ/T-BOLAN | 川島だりあ | 川島だりあ | MARCY西田 | 91年6月 1stシングル 最高46位 売上8.6万枚 |
3 | ふりむいて抱きしめて/WANDS | 上杉昇 | 大島康祐 | 大島康祐 | 92年5月 2ndシングル 最高80位 売上2.0万枚 |
4 | OH SHINY DAYS/TWINZER | 小田佳奈子 | 織田哲郎 | 葉山たけし &TWINZER |
92年11月 2ndシングル 最高12位 売上24.3万枚 |
5 | 甘い Kiss Kiss/REV | 出口雅之 | 出口雅之 | 葉山たけし | 93年4月 1stシングル 最高8位 売上19.5万枚 |
6 | 君が欲しくてたまらない/ZYYG | 上杉昇 | 織田哲郎 | 栗林誠一郎 | 93年5月 1stシングル 最高3位 売上70.3万枚 |
7 | 抱きしめたい/REV | 出口雅之 | 出口雅之 | 葉山たけし | 93年10月 2ndシングル 最高4位 売上23.8万枚 |
8 | 君が好きだと叫びたい/BAAD | 山田恭二 | 多々納好夫 | 明石昌夫 | 93年12月 3rdシングル 最高16位 売上37.6万枚 |
9 | くちびる/GEARS | GEARS | JOE RINOIE | TONE | 93年6月 1stシングル 最高49位 売上2.5万枚 |
10 | ぜったいに誰も/ZYYG | 高山征輝 | 織田哲郎 | ZYYG | 95年6月 5thシングル 最高3位 売上28.7万枚 |
11 | I KISS YOU/新堂敦士 | 新堂敦士 | 新堂敦士 | 葉山たけし | 96年5月 1stシングル 100位圏外 |
12 | O・K!/XL | XL | XL | XL | 98年7月 1stシングル 最高88位 売上0.2万枚 |
13 | サヨナラから始めよう/T-BOLAN | 森友嵐士 | 織田哲郎 | T-BOLAN& 明石昌夫 |
92年5月 4thシングル 最高13位 売上21.6万枚 |
14 | 天使になんてなれなかった/WANDS | 上杉昇 | 柴崎浩 | 葉山たけし | 93年10月 3rdアルバム『Little Bit...』収録曲 |
<Premium Tracks> | |||||
15 | たった1度のLOVE SONG/BOOWY | 氷室京介 | 氷室京介 | 布袋寅泰 | 未発表曲 BOX『BOOWY COMPLETE』収録曲 |
16 | ささやかな愛情/WANDS | 上杉昇 | 柴崎浩 | 葉山たけし | 未発表音源 |
リリースデータ
2003年4月25日 | 初登場154位 | 売上0.5万枚 | Produced by 長戸大幸 | B-Gram Records |
at the BEING studioシリーズの第10弾は男性ボーカルのコンピレーションアルバム。ここから3作連続でコンピ盤が続いた。T-BOLANとWANDSは第1弾、第2弾で単独リリースもされていたが今作には別の楽曲が選曲されている。プレミアムトラックにはビーイングが権利を持っていた初期のBOOWYの未発表曲「たった1度のLOVE SONG」、WANDSの未発表曲「ささやかな愛情」を収録。「ささやかな愛情」は初公開曲だが、「たった1度のLOVE SONG」は1991年にリリースされたアルバムBOX『BOOWY COMPLETE』で初収録されていた曲でこのBOXは93年に『BOOWY COMPLETE REQUIRED EDITION』として再発、2002年には『BOOWY COMPLETE 21st CENTURY 20th ANNIVERSARY EDITION』としてリマスター再発もされたばかりだった。2007年には『This BOOWY DRASTIC』にも収録され、単独のベストアルバムとしても入手可能になった。
全てのアーティストが発売時点で既に解散か凍結、消滅しているほか、ブームだった1993年を中心に各ミュージシャンのキャリア初期の作品が多いのが特徴。
アニメ『SLAM DUNK』の主題歌集は別に出ているとはいえ、主題歌だった「君が好きだと叫びたい」「ぜったいに誰も」やコラボによるヒットシングル「果てしない夢を」など、ヒット曲を入口にして比較的手に取りやすいコンピ盤。TWINZERやREV,も20万程度のヒットを記録していて、90年代前半のビーイングのブーム時のアナザーヒットコレクションとしても聞くことが出来る。基本的に知名度がやや低くても他のヒット曲同様にビーイングっぽいと感じる曲が並んでいる。自作よりも作編曲に共通の起用が多いのと当時のプロデュースワークが徹底されていたためと思われるが、高音系のボーカルも割と似たような面々が多いので、知らない状態で聞くとほとんど区別がつかない部分もあるが慣れてくると各ボーカリストそれぞれの味も見えてくる。
2003年当時はハロプロに関与していてつんくビートに参加したりメロン記念日に曲を提供したりしていた新堂敦士がこんな前にビーイングでソロシンガーをやっていたのは意外だった。また徳永暁人のアーティストデビューであったXLはアルバム1枚を残しているがアルバムの後にシングルを出して消滅したので「O・K!」はアルバム初収録という貴重な機会となった。doa以降ではボーカリストとしても知られる徳永暁人だがここでは歌っていなくて、2003年当時は愛内里菜中心に曲提供していた輝門(大西輝門)が歌っているんだけど、かなりの珍曲。ビーイングサウンド連発の今作の中でも1曲だけ明らかに毛色が違うほど浮いている上に素っ頓狂な少年ボイスでノリノリなラップとボーカルが炸裂し、ライナーでも"雑食性"と形容するほど自由過ぎて表現しようがないような珍妙な方向性でインパクトは凄い。
「たった1度のLOVE SONG」は初期に一時期ビーイング所属だった時の音源。初期とはいえロック系かと思ったが全然違って正直イメージが変わった。妙にふざけたマヌケな曲調でテンポもコロコロ変わる。挙句の果てにはウホッホッウホッホッウホッホッホッホッ!などとハイテンションで叫びだしてゴリラになってしまうヒムロック。笑いを通り越して戦慄が走る珍曲。
「ささやかな愛情」は完全な未発表曲のバラード。ライナーにはデモ未完成バージョンと書いてあるが1コーラス+間奏(ギターソロあり)+サビで生のバンドサウンドにもなっていてデモではあるが思ったよりも作りこまれている。曲調的には『PIECE OF MY SOUL』ほどロックに偏っていないがかといって『時の扉』前後ほどポップでもなく、過渡期っぽい。
印象度★★★★☆
2023.1.2修正