BEING LEGEND LIVE TOUR 2012
〜T-BOLAN,B.B.QUEENS,FIELD
OF VIEW,Special Guest DEEN〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
FIELD OF VIEW | ||||
1 | タイトル表示 | |||
2 | 突然 | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 2ndシングル |
3 | MC | |||
4 | ドキッ | 山本ゆり | 浅岡雄也 | 5thシングル |
5 | MC | |||
6〜9 メドレー | ||||
6 | Dreams | 辻尾有佐 | 織田哲郎 | 6thシングル 1コーラス |
7 | 青い傘で | AZUKI 七 | 大野愛果 | 12thシングル サビ |
8 | この街で君と暮らしたい | 小松未歩 | 小松未歩 | 7thシングル サビ+半音上げラストサビ |
9 | セピア | 浅岡雄也 | 多々納好夫 | 1stシングルC/W TVサイズ(2番のみカット) |
10 | Last God-bye | 坂井泉水 | 多々納好夫 | 3rdシングル |
11 | MC | |||
12 | DAN DAN 心魅かれてく | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 4thシングル |
13 | MC | |||
14 | 君がいたから | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 1stシングル |
15 | メンバー全員MC | |||
B.B.クィーンズ | ||||
16 | We Are B.B.クィーンズ | 坪倉唯子 | 坪倉唯子 | 1stアルバム『WE ARE B.B.クィーンズ』収録曲 |
17 | ゆめいっぱい | 亜蘭知子 | 織田哲郎 | 1stシングルC/W、 |
18 | MC | |||
19〜21 メドレー | ||||
19 | ドレミファだいじょーぶ | 長戸大幸 | 織田哲郎 | 6thシングル |
20 | しょげないでよ Baby | 高樹沙耶 | 織田哲郎 | 6thシングルC/W |
21 | Love...素敵な僕ら | 亜蘭知子 | 望月衛介 | 2ndアルバム『Party』収録曲 |
22 | 一番先に、君が好き | 松塚大輔 | 花沢耕太 | 4thアルバム『B.B.QUEENS LEGEND〜See you Someday〜』収録曲 |
23 | MC | |||
24 | おどるポンポコリン | さくらももこ | 織田哲郎 | 1stシングル |
Mi-keメドレー[宇徳敬子] | 25〜 | |||
25 | 想い出の九十九里浜 | 長戸大幸 | 織田哲郎 | Mi-Ke 1stシングル |
26 | ブルーライト ヨコスカ | 長戸大幸 | 織田哲郎 | Mi-Ke 3rdシングル |
27 | 白い2白いサンゴ礁 | 長戸大幸 | 織田哲郎 | Mi-Ke 5thシングル |
28 | MC | |||
29 | まぶしい人[宇徳敬子] | 宇徳敬子 | 栗林誠一郎 | 2ndシングル |
30 | MC | |||
31 | Good-by morning[近藤房之助&宇徳敬子] | 庄野真代 | 中島薫DCA | 宇徳敬子&近藤房之助 シングル |
DEEN | ||||
32 | このまま君だけを奪い去りたい | 上杉昇 | 織田哲郎 | 1stシングル |
33 | MC | |||
34〜38 メドレー | ||||
34 | 瞳そらさないで | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 5thシングル ラストサビ手前の「もう1度」まで |
35 | 未来のために | 池森秀一 | 池森秀一& 宇津本直紀 |
7thシングル 1コーラス |
36 | ひとりじゃない | 池森秀一 | 織田哲郎 | 9thシングル フル |
37 | 夢であるように | 池森秀一 | DEEN | 13thシングル 1コーラス(構成はテイルズバージョン) |
38 | 翼を広げて | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 2ndシングル 2番サビ〜ラストサビ |
39 | MC | |||
40 | 心から君が好き〜マリアージュ〜 | 樹林伸・池森秀一 | 田川伸治 | 39thシングル |
41 | MC | |||
42 | 未来のmemories[宇徳敬子×DEEN] | 宇徳敬子&池森秀一 | 山根公路 | B.B.クィーンズ 4thアルバム『B.B.QUEENS LEGEND〜See you Someday〜』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
T-BOLAN | ||||
1 | SE | |||
2 | 泥だらけのエピローグ | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 4thアルバム『HEART OF STONE』収録曲 |
3 | じれったい愛 | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 4thシングル |
4 | MC | |||
5 | Bye For Now | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 6thシングル |
6 | LOVE | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 11thシングル |
7 | SHAKE IT | 森下桂人 | 森友嵐士 | 13thシングル |
8 | 傷だらけを抱きしめて | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 9thシングル両A面曲 |
9 | My life is My way | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 3rdアルバム『SO BAD』収録曲 |
Encore | ||||
10 | MC | |||
11 | 離したくはない | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 2ndシングル(カット) |
12 | ||||
13 | Heart Of Gold | 森友嵐士 | 川島だりあ | 2ndシングルC/W |
リリースデータ
2013年4月10日 | 音楽DVDチャート初登場12位(総合25位) | 売上0.16万枚 | Producer:長戸大幸 | Being |
メンバー
T-BOLAN | |
Vocal | 森友嵐士 |
Drums | 青木和義 |
Guitar | 五味孝氏 |
Bass | 上野博文 |
B.B.クィーンズ | |
Vocal,Guitar | 近藤房之助 |
Vocal | 坪倉唯子 |
Guitar | 増崎孝司 |
Vocal,Chorus | 宇徳敬子 |
FIELD OF VIEW | |
Vocal | 浅岡雄也 |
Drums | 小橋琢人 |
Bass | 新津健二 |
Keyboard | 安部潤 |
-Special Guest- DEEN |
|
Vocal | 池森秀一 |
Keyboard | 山根公路 |
Guitar | 田川伸治 |
T-BOLANの再結成に合わせて2012年10月〜11月まで17都市19公演行われたBEING LEGEND TOURのうち最終公演である11月28,29日の2日間のうち11月28日の大宮ソニックシティ公演の模様を収録。最終日である29日は坪倉不在だったため、B.B.クィーンズのコーナーは宇徳敬子メインのセットリストで行われており、その模様も追加で収録されている。今回のマスタリングもここ最近の一連の関連作品同様に島田勝弘が担当。95年にはFOVを脱退しており、今回は全体のサポートキーボードとしても参加していた安部潤の扱いはやや曖昧になっており、ブックレットのFOVのメンバー写真では未掲載だが、ライブ写真では新津、小橋が2枚ずつカットがあるのに対してかろうじて1カットある(サポートギターは0)。そして最終ページのメンバークレジットではFIELD OF VIEWのメンバー欄に堂々クレジットされている。なお浅岡のMCでは「オリジナルメンバー」として紹介されていてコメントもしている。
最終日ではなく、1つ前の28日がメインになっているのは、最終日はB.B.クィーンズの坪倉と、FIELD OF VIEWの新津が不参加だったためと思われる。基本的にツアー通してB.B.クィーンズが坪倉inoutでセットリストが変わる以外のセットリストは固定だったようなので、今作にはツアーで披露されたほぼ全曲が収録されたことになるが、後述のように最終2日間になって「セピア」に差し替えになったFOVの「Beautiful day」は収録されていない。
29日のライブは実際に見ている。その当時の日記はこちら。日記に書いてある冒頭のVTRは今作ではカットされている。
FIELD OF VIEW
いきなり当時と変わらないサンシャインな浅岡ボーカルが眩しい。ギターの小田孝は完全不参加だが、残りの3人のメンバーも公演によっては参加していなかったので、FOVだけは完全復活では無く、直前になってビーイングとの交流が復活していたボーカル浅岡ありきの参加となっている。しかも解散時には「the」がついていたバンド名も何事も無かったかのようにtheが外れている。キー下げや声の変化があるT-BOLANやDEENと違って、歌声が変わらないのでパッと聞きはあの頃のまま。だがバンド全体の空気はやはり異なる。何だかFOVじゃないなと思う最大の理由はギターが上手すぎる事か。選曲はヒットパレードだが最終公演以外は「Beautiful
day」だったところがこの最後の2日間だけ「セピア」に差し替えになってしまったのが個人的には残念。知名度という点では1stアルバムの1曲目でもある「セピア」の方がイントロがかかった瞬間の"あの頃"感が強いとはいえ、「Beautiful
day」は浅岡本人も自身のソロライブ時に思い入れを語っていたし、解散ライブを体験したファンにとっては思い出深い1曲だっただけに個人的には少し残念だ。またMCでちょうど10年前の11月28日に解散コンサートをしたと連呼。確かに解散コンサートはしたが、本当の解散公演となった02年12月1日(追加公演)赤坂BLITZが完全に失念されている。解散決定後のライブは大阪と東京の2ヶ所で開催され、さらに12月1日が追加で決定した。11月28日、p解散コンサートである事は変わりないし、DVD化されているのも11月28日なので、間違いではないのだが、安部が「僕も参加した」というのは11月28日ではなく12月1日のみなのでこれは完全に間違え。小橋のMCでは「渋公」と11月28日の公演会場を明言した上でこれが最後だったとしてしまっているし、この辺りの記憶はメンバー全員が既に曖昧になっているようだ。そんな様子が映像作品として残ってしまったのは12月1日公演を見届けた1人としてはかなり哀しい…。
B.B.クィーンズ
B.B.クィーンズは11〜12年に限定復活しており、リメイクアルバム、新作アルバムのリリースとライブも行ったので、再結成の4人での空気感は既に出来上がっている。楽曲も当時のバージョンではなく、新しいバージョンになっている。『B.B.QUEENS
LEGEND〜See you Someday〜』に入っていたライブDVDでも感じたが、とにかく坪倉のボーカルスタイルの多彩さ、ワケの分からない破天荒なキャラクターが凄い。ソロ歌手としての知名度ではたぶん宇徳敬子の方が上なのにここではコーラスなので何だか宇徳敬子の無駄遣いにも思えてしまうが、坪倉・近藤という濃すぎる2人がメインで歌っていればコーラスに回るしかないか。どう見てもイロモノのコミックバンドながら、実力の高い人たちだというのはよく分かるライブだ。ただヒットした「ギンギラパラダイス」や「ぼくらの七日間戦争」などをやらずに、今でも放送されれば使用されているらしい「はじめてのおつかい」タイアップ曲を固めているのはそっちの方が知名度が高いだろうという判断なのだろうか。また最終日には坪倉は不参加だったので、宇徳敬子がソロでMi-Keのメドレーと自身のソロ曲を歌ったのと、近藤とのデュエットは29日のもの。29日の「しょげないでよBaby」と「おどるポンポコリン」の2曲は重複しているのでカットされているので、切り替わった後は非常に落ち着いた雰囲気になっている。宇徳敬子がせっかく参加している以上はこれくらいは出番が無いともったいないとはいえ、やはり楽しいのは坪倉が参加している方なので、これは生で1度見たかった。また29日でもそうだったんだけど、「おどるポンポコリン」のサビ途中の近藤のパート"タッタタラリラ"を、3回とも全部観客に投げてしまっているのは残念だ。1回くらい本場の"タッタタラリラ"を聞かせてほしかった。
DEEN
過去曲は全てキー下げ。現在もキー下げしていない「夢であるように」までメドレーに組み込まれたためか初めてキー下げされている。既に10年以上固定で一緒にやっていたベースとドラムのサポートメンバーが参加せずに、LEGENDサポートメンバーになっている上に、何故か田川のギターがいつもよりメタルちっくにギュインギュイン多めに鳴らしているので、いつものDEENとはやや雰囲気が異なる。唯一現役で20年活動し続けているだけの貫録はあるけど、やはりボーカルに関してはやや弱いのは否めないか(特に「未来のために」のAメロがキツイ)。それでも実際に見た29日よりは声が出ているようにも思える。また最新作「心から君が好き〜マリアージュ〜」と、この最終2日間でのみ披露された「未来のMemories」という現在の曲ではバッチリと声が出ていて素晴らしい。
T-BOLAN
元々がT-BOLAN再結成に合わせてのツアーなので1番尺が長く、DVDでも単独でDISC-2収録。基本的にキー下げしているが、熱い歌声と振る舞いは健在。キーボードの出番も多いんだけど、サポートを入れずに同期で音を出しているので完全に4人だけのステージ。技術的に特別優れているわけじゃないんだろうけどやはりこの4人で音を鳴らしているのがカッコいいなと思える。今作では全体的に挨拶以外のMCはけっこうカットされているんだけど、アンコール明けのMCで「来年単独でツアーやります」と宣言したところを始め、ここで森友が語った長い話はしっかり残している。ただこのトークの内容、29日のものと全く同じじゃないだろうか。FOV、DEENのMCは今作収録のものと実際に見た29日の記憶で異なっているのが分かったし、逆に29日映像の宇徳&近藤のMCはちょっと削ってるのも分かったんだけど、この森友のMCはここだけ29日収録分に差し替えているんじゃないかというくらいデジャヴだった。
EDクレジットでは舞台裏映像も流れる。ステージ上では宇徳敬子とDEEN以外に各バンドが交流する箇所が全く無かったので、なかなか新鮮な映像だ。特に最後の全員集合記念写真の模様なんかは壮観。これをパッケージ写真やブックレットに使用しないとは制作スタッフは何を考えているのか。単にツアースケジュールと出演アーティストが書いてあるだけの味気なさ100%なスタッフパスレプリカを特典につけている場合じゃない。既に浅岡雄也や安保一生(元3期WANDS杉元)らは「当時アーティスト同士の交流は禁止だった」と明言しており、ビーイングが社内命令で勝手にアーティスト同士が交流することを禁止していたのは確からしい。その名残であまり各アーティストの交流は見せたくないという長戸大幸氏の判断なのだろうか。
いずれにせよ参加バンドのいずれかが好きならば入手して損のないアイテムである。有名な曲ばかりの選曲なので、FOVファン、DEENファンとしては全く表面のうす〜いところだけで真髄は見せていないという思いはあるものの(特にDEENはこれが今のDEENだと思われては困る)、ヒット当時しか知らない当時のリスナーにとっては懐かしくて楽しい内容だと思う。
印象度★★★★★