思春期
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 思春期 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
2 | 子供らに花束を | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
3 | ひのもとのうた | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
4 | みちづれ | 宮沢和史 | 小林孝至・ 宮沢和史 |
THE BOOM | 7thシングル 最高23位 売上3.0万枚 |
5 | きょうきのばらあど | 宮沢和史 | 小林孝至 | THE BOOM | |
6 | 星を数えているうちに | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
7 | 憂鬱なファーブル | 山川浩正・ 宮沢和史 |
山川浩正・ 宮沢和史 |
THE BOOM | 山川ボーカル曲 |
8 | そばにいたい | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 7thシングルC/W |
9 | 島唄 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 11thシングル(カット) 最高4位 売上91.4万枚 26thシングル『島唄 shima uta』1曲目 今作をリミックスしてベスト盤『THE BOOM』に収録した音源がシングル化(オリジナル・ヴァージョン) |
10 | サラバ | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
Bonus Track(05年リマスター盤追加収録) | |||||
11 | 島唄 ウチナーグチ・ヴァージョン | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 9thシングル(カット) 最高14位 売上43.0万枚 26thシングル『島唄 shima uta』2曲目 沖縄方言に歌詞を変えてシングルカット |
ホーンアレンジ:ブロック・バスターズ WITH 多田暁
リリースデータ
1992年1月22日 2005年8月3日(リマスター盤) |
初登場3位 | 売上9.3万枚 | Produced by THE BOOM | ソニー |
メンバー
Vocal,三線,Harp,Keyboard | 宮沢和史 |
Guitars,Mandolin,Chorus,Trumpet(4) | 小林孝至 |
Bass,Vocal,Chorus | 山川浩正 |
Drums,Percussion | 栃木孝夫 |
THE BOOM4thアルバム。ミニアルバム『D.E.M.O』を挟んで1年4ヵ月ぶりのフルアルバム。6thシングル「恐怖の昼休み」は未収録となり、7thシングル「みちづれ」とC/W「そばにいたい」が収録された。3位はアルバムでは最高位で唯一のトップ3入りだが最高売上ではない。今作リリース後のツアーをもって年内の活動休止及びそれ以降の活動も未定と発表。しかし作品のリリース自体は続いており、「島唄」はこの後12月に沖縄限定で沖縄方言で歌いなおしてシングルカット。当時「島唄」として発売されたが、後にこの沖縄方言バージョンがウチナーグチ・ヴァージョンと題された。次回作となるベスト盤『THE BOOM』に収録された「島唄」は標準語である今作収録の音源をリミックスしたものだったが、そのリミックスバージョンが93年にオリジナル・ヴァージョンと題されてシングルカットされて大ヒットを記録した。
05年にはEMI移籍以降も含む20世紀までの作品となる1st〜9th、ミニアルバム、リミックスアルバム2枚を1枚にセットにした全11作がデジタル・リマスタリング、ライナー付で一斉再発された(加えてMIYA&YAMI『LOVE IS DANGEROUS』もラインナップに入った)。これは「THE BOOM ニュー・プライス・シリーズ THE STORY〜呼吸する音楽〜」と題され、各2100円(当時)と廉価設定されていた。この際にオリジナルアルバム未収録だった「島唄 ウチナーグチ・ヴァージョン」がボーナストラックとして追加収録された。現在は旧盤もリマスター盤も両方廃盤になっている。今回入手したのはリマスター盤。
「島唄」を収録したアルバムだが、「島唄」が一般的に注目されてヒットしたのはシングルカット以降のためか、今作自体は前作より売上も低く、「島唄」ヒット後に再ヒットするようなことにもならなかったようだ(ベスト盤『THE BOOM』を手に取ればよかったためと思われる)。今作では海外レコーディングのためにタイのバンコクへ向かったり、ミックスのためにジャマイカに行ったり、前作での沖縄との出会いを昇華させて「島唄」を誕生させたりと、色々な世界や文化を見た影響が多分に反映されたバラエティ豊かな1作という印象。これまで基本だったスカもあくまで1つの要素となっていて、レゲエやロック、沖縄、フォーク、ポップ、バラードと各楽曲は個性的ながら確かな光を放っている。2ndに並んでメッセージ性が強いのも特徴的で、けっこう強い印象のアルバムだ。また今作まではあくまで4人の演奏を主軸にしているが、次回作からは大所帯のプロジェクト形態となっていくため、4人組ロックバンドとしてのTHE BOOMのひとまずの到達点でもあったと思う。
印象度★★★★☆