Green Light
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Spirit Break Out | 松井五郎 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
2 | サミシイキレイゴト | 松井五郎 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
3 | 遠い出来事 | 秋元康 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
4 | No-Border | 松井五郎 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
5 | Rolling | chissa | 後藤次利 | 後藤次利 | |
6 | まだまだやろうか | 松井五郎 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
7 | Be With You | 夏ノ芹子 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
8 | Over Time | 松井五郎 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
9 | 眠れぬDiamond | 夏ノ芹子 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
10 | 心の一日 | 松井五郎 | 後藤次利 | 後藤次利 | |
11 | Freeze | 秋元康 | 後藤次利 | 後藤次利 | 1stシングル 最高62位 売上0.16万枚 |
リリースデータ
2020年10月7日 | 初登場49位 | 売上0.15万枚 | OWNER:石橋貴明 Sound Produce&Direction:後藤次利 |
Arrival Records |
メンバー
石橋貴明 |
平山晃哉 |
神波憲人 |
B Pressure1stアルバム。98〜01年にフジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげでした』スタッフととんねるずで結成したダンスボーカルグループ野猿のボーカルメンバー4名のうちソロで音楽活動を開始したとんねるず木梨憲武を除く3人で2019年に結成。厳密には野猿撤収後に石橋プロデュース、後藤次利サウンドプロデュースで平山・神波の2人でWill Callとしてシングル「路傍」を01年9月にリリースしており、Will Callに石橋がメンバーとして加わったという形に近い。当時と同じ後藤次利によるサウンドプロデュースで2019年11月にシングル「Freeze」でデビュー。当初春頃に向けて今作を準備していたが新コロ騒動により延期となった。結果的にシングル「Freeze」と同様に今回も木梨憲武の次のソロ作品とほぼ同時期の発売となった。インディーズ扱いとなっていて、シングル「Freeze」はタワーレコード先行発売(11月)から1ヵ月遅れて全国発売されたが、今作は最初から全国発売された。レンタル店には入荷されていないのではなく、レンタル対象外となっているようで、さらに配信も一切行っておらず、CDを買う以外には聞く手段が無い。特典商法も無い1種発売のため、ほぼ純粋に売上枚数=聞いた人数となる。
野猿時代の作詞を担当していた秋元康は部分的な参加に留まり、松井五郎を中心に新たな作詞家が関わっているが基本的にはほぼ後藤次利の1人オケ制作となっていて野猿時代よりも環境が進化したというのもあるだろうけど省エネ気味な制作体制となっている。今作ではコーラスやボイス、ボイスエフェクトを除く楽器は「Spirit Break Out」のギターを千葉晃司、「遠い出来事」「Rolling」の2曲にA.Sax,S,Sax,Fluteを本田俊之という2人以外はBass Keyboard Guitar manipulateが後藤次利というクレジット。野猿時代はギタリストや打ち込みドラムをプログラミングするシンセ技師は確実に招いていたが、その辺りはほぼ後藤次利1人で担当したという事になる。
シングルでも感じていた野猿の延長なんだけどなんだかビミョーな感じで再集結は嬉しいけどあの頃には到底及ばないというなまじ作編曲が同じなままだけに余計に寂しい1作。後藤次利のサウンドプロデュース力がやはり全面に出ていて後藤次利のベースプレイやサウンド面など一定のファンもいるような独特の後藤サウンドのカッコよさは健在ではあるんだけど、AKB48以降で秋元康がめっきり採用しなくなってしまってゴールデンコンビが見られなくなって久しく、正直ヒット曲からも遠ざかっているので野猿時代からするとどうしてもパワーダウンしているは否めない。具体的に何がどう変わったというより、むしろ野猿とあまり雰囲気は変わっていないんだけどただドストレートにパッとしない、もっと率直に言えば老いた…と思ってしまう…といった感じ。厳密には野猿のC/Wやアルバム曲とはそこまで遜色ないくらいの曲は並んでいるとは思うんだけど、シングル表題曲級のキレが全く無く、リード曲不在で延々とそこそこカッコいいけど印象に残らない曲が並んでいるような印象。でも野猿もこんなもんだったかなぁと野猿の『撤収』を改めて聞いたらますます当時の良さを感じてしまった。ボーカルも変わっていないようで勢いがなく、単純に3人とも野猿時代のような声の張りが加齢で減退しつつあるのも否めないとは思うんだけど、既に石橋貴明が還暦間近で2人も50前後なので年齢を重ねての衰えは仕方ない。今更あの頃と同じキレも求めてもいないだけに老いたなら老いたなりの貫禄や渋さを打ち出せばまた違った良さは出せたはず。どこまでも野猿時代を追いかけているような野猿をもう1度!な作風なのでけっこうこれが決定的に寂しい感じにつながってしまっているような…。
それこそ木梨憲武が思い出作りと自称しながら1人で自由に伸び伸びと新しい事をやっていて楽しそうなのを前面に押し出して活動しているのに対して、こちらはほとんどプロモーションもせず、こじんまりしてしまっていて物凄く対照的になっているのも気になってしまう。元野猿、後藤次利、松井五郎、秋元康も関わってメジャーレーベルと契約できないって事は無さそうなのであえてインディーズで少人数でやりたいようにやっているのかもしれないが…。それにしてもメディア露出皆無、YouTubeオフィシャルチャンネルは結成発表時に動画1本上げただけで放置、Twitterはほぼ大半の更新が"○○(Kan or Teru)インスタ更新しました!"の連投になっていて、楽曲配信も一切行わらず(サブスクに無い以前に配信そのものをしていない)、CDを購入するしか聞く手段が無く試聴すらできないのはなかなか前代未聞だ。他に代わる宣伝ツールも無いのにここまで宣伝を全くしないというのは一体どういう事なんだろう。
結局そのままライブが出来ないとして2021年2月にライブが出来るようになるまで活動休止すると発表。どういうわけかこれに伴って公式サイトを閉鎖するとして唯一の情報発信の場となっていた公式サイトをとっとと畳んでしまった。
印象度★★★☆☆
2020.11.15更新