BUMP OF CHICKEN U[2005-2010]
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | プラネタリウム | 藤原基央 | 藤原基央 | 10thシングル 最高4位 売上26.1万枚 |
2 | カルマ | 藤原基央 | 藤原基央 | 11thシングル両A面曲 |
3 | supernova | 藤原基央 | 藤原基央 | 11thシングル 最高2位 売上49.3万枚 |
4 | ギルド | 藤原基央 | 藤原基央 | 4thアルバム『ユグドラシル』収録曲 |
5 | 涙のふるさと | 藤原基央 | 藤原基央 | 12thシングル 最高1位 売上26.3万枚 |
6 | 花の名 | 藤原基央 | 藤原基央 | 13thシングル(14th同発) 最高1位 売上26.1万枚 |
7 | メーデー | 藤原基央 | 藤原基央 | 14thシングル(13th同発) 最高2位 売上22.4万枚 |
8 | R.I.P. | 藤原基央 | 藤原基央 | 15thシングル 最高2位 売上20.3万枚 |
9 | Merry Christmas | 藤原基央 | 藤原基央 | 15thシングル両A面曲 |
10 | HAPPY | 藤原基央 | 藤原基央 | 16thシングル 最高1位 売上15.7万枚 |
11 | 魔法の料理〜君から君へ〜 | 藤原基央 | 藤原基央 | 17thシングル 最高1位 売上15.3万枚 6thアルバム『COSMONAUT』収録Ver. |
12 | モーターサイクル | 藤原基央 | 藤原基央 | 18thシングル両A面曲 |
13 | 宇宙飛行士への手紙 | 藤原基央 | 藤原基央 | 18thシングル 最高1位 売上12.9万枚 |
14 | 1分20秒過ぎからシークレットトラック「くちびる」 |
※200位以内データ
リリースデータ
2013年7月3日 | 初登場2位 | 初動16.8万枚、売上23.9万枚 | Produced by BUMP OF CHICKEN | TOY'S FACTORY |
メンバー
Vocal,Guitar | 藤原基央 |
Guitar | 増川弘明 |
Bass | 直井由文 |
Drums | 升秀夫 |
BUMP OF CHICKEN2ndベストアルバム。『BUMP OF CHICKEN T[1999-2004]』と同時発売。今作には05年から10年までの全シングルA面12曲に加えてアルバムから「ギルド」を選曲している。「ギルド」は04年の楽曲だが、この曲から発展した『人形劇ギルド』というDVD作品が06年にリリースされており、そこに合わせた配置になっているようだ。この時点でオリジナルアルバム収録範囲だった曲までで区切られており、発売済みだった2011年以降の5シングルは未収録。「Merry Christmas」がアルバム初収録。「T」も含めてシングルバージョンでの収録となっている中で「魔法の料理〜君から君へ〜」だけはイントロが追加されたアルバムバージョンで収録された。メジャーデビュー以降、一貫して前田康二がマスタリングを担当していたが今回も前田康二のマスタリングと表記されている(スタジオも一緒)。リマスターという表記はされていないが、全面的にリマスターされている。初回盤はハードカバータイプブックレット封入、2作連動でライブ先行予約受付応募券封入。店舗によっては2作同時購入でステッカーが付属する。
2013年発売なのに2010年までの収録。これによりベストに先行で収録されるシングルが一切出ない事となり、あくまで初心者向け、そしてその初心者をいずれ来る次のオリジナルアルバムへと誘うような構成になっている。今作はアルバムからの選曲が「ギルド」だけでシングルコレクションに近い内容。「T」での「アルエ」もそうだけど、曲の配置は徹底して時系列にした方が良かったのでは。選曲に不満は無いけど2曲だけ変な位置(発表よりも数年先)にあるというのは少し違和感がある。
この時期になるとアップテンポで高揚感のある曲が激減し、聞かせる曲が増えていく。勢いは無くなったのでパッと聞きはやや物足りないが、より楽曲を生かした深みのあるサウンドが展開するようになり、歌詞とメロディーだけでなく音全体に浸れるような曲が多い。1曲1曲の時間も少し長くなってきているが、不思議と引き込まれて時間を感じさせない。ただ一気に並べて聞くより、リリース当時に1曲1曲聞いていた時の方がより深みを味わえた気がする。今作で一気に聞く場合は「T」のように勢いでは聞けないと思うので、1曲1曲のんびりじっくり味わっていった方がいいかもしれない。最初はかったるいと思ってたのに時間が経過したら急に良さがにじみ出てきた!なんていう曲はたぶん今作の方が多くなるはず。
サウンドの変化に合わせてマスタリングも変化していった時期なので(09,10年辺りになると明らかに音量が絞られるようになったなとリリース当時感じていた)、「T」に比べるとそこまで大きな違和感は感じなかった。下記のように今作の中で1番新しい「宇宙飛行士への手紙」は少しだけ持ち上げてはいるようだ。
「宇宙飛行士への手紙」冒頭歌いだしの後にバンドが入ってくる部分。
「T」よりも1曲少ないにも関わらず、1曲1曲が長い今作は容量にほとんど余裕が無く、隠しトラックは14トラック目の1分20秒過ぎから早くもスタート。謎のアコースティック歌謡。全員で歌っている場合はわざと音程を外したり声がバラバラになったりすることもあったけど今回は最後まで揃って歌唱。最後に向けて歌詞のシュールさが増すところも含めて物凄くじわじわ来る楽曲だ。初めて隠しトラックに触れる人もいると思うけど、白いCDトレイを外して白い紙を取るとこの曲の歌詞カードとアートワークが見れる。シングルアルバム全てこんな感じの事をやっているので興味のある人、今まで知らずにスルーしていた人はこの機会にこの渾身の遊び心も楽しもう(「T」のコピー)。
印象度★★★★★