B'z

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 だからその手を離して 稲葉浩志 松本孝弘 1stシングル(同時発売) 100位圏外
2 Half Tone Lady 稲葉浩志 松本孝弘  
3 ハートも濡れるナンバー〜Stay tonight〜 稲葉浩志 松本孝弘 1stシングルC/W(同時発売)
4 ゆうべのCrying〜This is my truth〜 稲葉浩志 松本孝弘  
5 Nothing To Change 亜蘭知子 松本孝弘  
6 孤独にDance in vain 稲葉浩志 大槻啓之  
7 It's not a dream 稲葉浩志 松本孝弘  
8 君を今抱きたい 稲葉浩志 松本孝弘  
9 Fake Lips 稲葉浩志 松本孝弘  

リリースデータ

1988年9月21日 初登場48位、最高47位 売上33.8万枚 Sound-Produce:松本孝弘
Sound-Adviser:明石昌夫
Producer:中島正雄
BMGビクター

メンバー

Vocal 稲葉浩志
Guitar 松本孝弘

B'zデビューアルバム。デビューシングル「だからその手を離して」と同時発売でC/W「ハートも濡れるナンバー〜Stay tonight〜」と共にそのまま収録されている。スタジオミュージシャンとして活動していたギタリストの松本孝弘が長戸大幸の紹介で稲葉浩志のデモを聞き2人は出会う事となり、B'zが結成されたとされている。出会ってから今作までは4ヶ月しか無かったとされており、今作にはそれぞれ作詞・作曲に苦労し、作詞・作曲それぞれを外部に任せた曲が1曲ずつ収録されている。シングルは100位圏外だったが、アルバムは4週チャートイン。その後90年のブレイク後に延々とランクインし続け91年1月に2週連続で最高位となる47位を記録し、92年9月まで100位ギリギリのところにランクインし続けた。当時は100位以内までしか集計していなかったが100位集計でも30万枚を突破した。帯に書かれていたキャッチコピーは「最先端から加速する。」

ウィキペディアには当たり前のように明石昌夫が単独編曲したと書かれているが、実際には今作のクレジットに編曲を示す表記は無い。スタッフクレジットでは"Sound-Produce:松本孝弘"という表記がトップに書かれ、続けて"Sound-Adviser:明石昌夫"と書かれているのが今作における明石昌夫の唯一のクレジットである。そのまま捉えると松本が主にサウンドを構築して明石昌夫がアドバイザーとして関与したという事になるはずだが…、なお次回作以降は松本と明石の2人が編曲としてしばらく表記されているほか、非公認ベスト『Flash Back』では今作収録曲の編曲はB'z扱いとなっている。

ギターと打ち込みで構成されたいかにも80年代〜アーリー90'sなデジタルサウンドが炸裂する1作。B'zのロックなイメージで聞くとこれは最早誰だか分からない勢い。ギターと打ち込みといってもメインは打ち込みサウンドの方で、ギターはかなり奥の方に押しやられて小さく鳴っている。このためギターソロなどギターが目立つ部分もあるものの全体の聴感はギターいたっけ?という状態でノリのいい打ち込みのリズムとシンセが曲を引っ張っている印象。ボーカルもかなり若く硬い。歌詞にやたら英語が多用されているのもこの時代特有のものかとも思ったがこれは稲葉が作詞に慣れていなかったのも影響しているようで独特の雰囲気もほとんど出ていない。それでもラストの「Fake Lips」では英語の歌詞に挟まれて"一度でいいから""僕のname""チャートにいれて"と歌っており、早くもヒットチャートを意識しているのは面白い。

40分に満たない上に音も軽いのでかなりあっさり聞けるものの、後追い聞くほどに何とも言えないというかなかなかなじめないんじゃないかと思う。TM NETWORKに馴染みがあるともう少しマシに感じられるんじゃないかと思うけど、それにしたって今作はTM NETWORKのフォロワーみたいな形容をされる事が主であり、TM NETWORK並に良いみたいな形容はほとんどされているのを見たことが無い。最先端から加速していたくらいだから88年当時は最先端の先を行くような未来的な(車が空飛ぶ21世紀的な?)サウンドだったんだろうけど率直にかなり時代性の強い作風だ。妙に肩幅が広い珍妙な服装のジャケット写真にしても当時は普通だったようだがかなりダサく感じてしまう。今作ではやはりデビュー曲に選ばれた「だからその手を離して」が1番いいんじゃないかと思うけど、これにしたってデビュー曲から"get out of my way"とファンがゼロの状態でのデビュー作でいきなり凄い歌詞だ…。

B’z  

印象度★★★☆☆

2018.1.20修正

戻る