FRIENDS V
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | harunohi | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | Instrumental | |
2 | シーズンエンド | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | YUKIHIDE "YT" TAKIYAMA | |
3 | ミダレチル | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | YUKIHIDE "YT" TAKIYAMA | |
4 | Friends V | TAK MATSUMOTO | HIDEYUKI TERACHI | Instrumental シリーズ共通のインスト | |
5 | Butterfly | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | YUKIHIDE "YT" TAKIYAMA | |
6 | こんな時だけあなたが恋しい | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | YUKIHIDE "YT" TAKIYAMA | |
7 | GROW&GLOW | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | HIDEYUKI TERACHI |
No | タイトル | 備考 |
1 | いつかのメリークリスマス〜FRIENDS Vedit〜 | 4thミニアルバム『FRIENDS』収録曲 新録音、新規制作MV |
リリースデータ
2021年12月8日 | 初登場1位 | 売上17.0万枚 | Produced by TAK MATSUMOTO | VERMILLION RECORDS |
メンバー
Guitar | 松本孝弘 |
Vocal | 稲葉浩志 |
B'z6thミニアルバム。『NEW LOVE』から2年半ぶり。92年『FRIENDS』、96年『FRIENDS U』の25年ぶり第3弾。ミニアルバム自体が『FRIENDS U』以来となる。21年1月に松本孝弘が日本へ帰国した際に新コロ対策として2週間隔離された際に1日1曲の曲作りを決行し、その中でロック寄りではない『FRIENDS』シリーズに沿うような曲が生まれたのがきっかけとなり25年ぶりのシリーズ復活となった。このため『NEW LOVE』以降に配信でリリースされていた楽曲は未収録で新曲で構成されている。表題インストはシリーズ共通のメロディーで「FRIENDS」はストリングス、「FRIENDS U」はギターだったが「Friends V」はピアノ→チェロやオーボエとがメインとなった。
前2作リリース時は特に引っ提げてのライブを行わなかったため実質初となるシリーズを冠した「LIVE FRIENDS」を今作発売に先駆けて11月16,17日に開催。前2作の楽曲もこれまでライブでほとんど演奏されておらず、貴重なライブとなった。
このライブのチケットには「B'z楽屋仕様・LIVE FRIENDSロゴ入りカップ&ソーサー 受注販売購入権利」、「「FRIENDS V〈LIVE FRIENDS盤〉」購入権利」のいずれかが特典として付属。この権利を使用して公式通販B'z Club-Gymにて今作を購入することが可能というシステムだった。ライブチケット付CDという形式ではなくあくまで購入権利であり、別途購入する必要があるため、ライブチケット付CDは売上枚数にノーカウント(ドームチケット売りでEXILEが無理やりミリオンを達成してから規制が入った)というO社チャートのルールには抵触しないというシステムである。またあくまで購入権利であってCDもカップも別料金なので不要ならばスルーしても損はない。
上記LIVE FRIENDS盤はCD+LIVE
FRIENDSロゴ入りロックグラス。
初回盤は「いつかのメリークリスマス〜FRIENDS
Vedit〜」を収録したDVD付、スリーブケース仕様。「いつかのメリークリスマス〜FRIENDS
Vedit〜」は映像だけでなく音源も今作用に新録音されたバージョンとなっている。
通常盤はCDのみ。
海外メンバーを呼ぶ事が困難であるという事情や2020年の配信ライブを国内ミュージシャンで行った経験も重なってか今作は国内のバンドメンバーで演奏されている。長年海外勢だったベースドラムに関しては2,6は種子田健と玉田豊夢、3,5,7は亀田誠治と河村"カースケ"智康が担当。海外ベーシスト、ドラマーを1曲も起用しないのは02年の『GREEN』以来となる。なお全楽器で見ると2,3でサックスを演奏しているアンディ・ウルフのみ明らかに横文字であり、実際カナダ出身の人ではあるが既に20年近く日本に居住しているらしいので海外から呼んだわけではない(wikiの記述の"演奏メンバーのクレジットが全員日本人"という判定は若干ビミョー)。
基本的にはシリーズを踏襲していて落ち着いたAOR風味のナンバーとしっとりバラードで冬の心象風景を描いていく。「いつかのメリークリスマス」のような強く引っ張る曲はUの時点でもなく、加えて近年のメロディーの印象の残らなさが急に持ち直すわけでもないので、今回もリード級の強い曲は無いが普段とは違う落ち着いたB'zというのはいつもとは違った味わいがある。特に近年はロック一辺倒になっていて前2作がリリースされた頃ほどポップでも無いのでロックじゃない落ち着いたB'zをより新鮮に感じられる。元々ミニアルバムは実験の場として普段とは違う事をやっていたが前作を最後にやらなくなってしまった。長年たまには違う作風をミニアルバムの形式でやればいいのになと思っていて四半世紀も経過していたとは驚きだが、ここ数作のオリジナルアルバムよりも好感触だった。
そして長年海外ベーシストとドラマーをサポートにつけて、少し前にメンバーを一新したばかりだったが、今作では昨年の配信ライブをやった際に海外メンバーを容易に呼べないのもあってか久々に国内ミュージシャンを集めて5つの時代ごとに区切ったライブを行った。昔の曲や日本人ミュージシャンの良さにも改めて気づいたところもあってそういった部分も今作には反映されているのかもしれない。メンバーを固定せずにこの機会に複数起用していて、演奏の違いは詳細に判断できるわけではないがこういった最近やっていない試みは作風にも影響してくるだろうなとは思う。
初回盤DVDの「いつかのメリークリスマス〜FRIENDS Vedit〜」はアレンジはほぼ原曲のままだが、ギターもボーカルも確かに新しくなっていて歌い方やギターが変わっているので比較的判別しやすい。映像もしっとりとしたイメージ的なものではあるがメンバー2人もちゃんと登場する。これは音源のみの形でも出してほしかったが少なくとも本編に入れてしまうと例えボーナストラック扱いで入れても1曲だけ目立ちすぎて合わないしな…。
印象度★★★★☆
2021.12.24更新