MAGIC
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Introduction | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | ギターインスト | |
2 | DIVE | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | 46thシングル両A面曲 スローなイントロ部分がカットされている |
3 | Time Flies | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
4 | MY LONELY TOWN | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | 47thシングル 最高1位 売上23.1万枚 |
5 | long time no see | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
6 | イチブトゼンブ | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | 46thシングル 最高1位 売上38.0万枚 |
7 | PRAY | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
8 | MAGIC | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
9 | Mayday! | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
10 | TINY DROPS | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
11 | だれにも言えねぇ | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
12 | 夢の中で逢いましょう | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 | |
13 | Freedom Train | KOSHI INABA | TAK MATSUMOTO | 寺地秀行 |
リリースデータ
2009年11月18日 | 初登場1位 | 売上48.8万枚 | Produced by TAK MATSUMOTO | VERMILLION RECORDS |
メンバー
Guitar | 松本孝弘 |
Vocal | 稲葉浩志 |
B'z17thアルバム。前年のベスト盤2作を経て2年ぶりのオリジナルアルバム。前作以降のシングルのうち「BURN -フメツノフェイス-」はベスト盤に収録され、オリジナルアルバムには未収録となった。以降の2シングル3曲を収録。表記は無いが「DIVE」はシングル時にはあった冒頭のサビ部分がカットされている。前作から参加していた寺地秀行がAll Arrangement&Vocal Directionという表記で第3のメンバー扱いでメンバー2人に続けてクレジットされた。また12thアルバム『GREEN』以降無くなっていたアレンジ表記が寺地秀行のクレジット部分に表記された事で復活した。メンバーにアレンジ表記がされていないが、完全に寺地秀行に任せたとは考えにくく、アレンジクレジットが無くなって以降と同様にメンバー2人がアレンジに参加しているのは大前提と思われる。ベースは03年、08年のライブにも参加したバリー・スパークス、ホアン・アルデレッテ(2,5,6)の2人が担当。ドラムはこれまで通りのシェーン・ガラースとレッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミス(2,5,6)が参加している。「PRAY」は9月に公開された映画『TAJOMARU』主題歌で今作で初商品化となった。「long time no see」は年明けのドラマ『サラリーマン金太郎2』主題歌に後から起用された。初回盤はレコーディングドキュメントやライブ映像を収録したDVD付。オリジナルアルバムでの初回盤DVD付は今作が初となった。
「イチブトゼンブ」がフジテレビ月9ドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』主題歌に起用され、シングルが久々のロングヒットを記録。時代が変わったため売上枚数が大幅に伸びたわけではなかったが、8週連続でトップ5に居残り、これはブレイク時の90年代前半に持っていた記録を越えて自己最高のトップ10入り、トップ5入りの週数となった。これに引っ張られて今作の売上も前作を上回った。ミニアルバム、ベストアルバムを除くオリジナルフルアルバムにおいて前作の売上を上回ったのは最高売上を記録した『LOOSE』以来唯一となった。
先行シングル2曲が良かったので期待していたが期待通りの1枚。「イチブトゼンブ」が気に入ったなら今作にも好感触を持つであろう、適度にロックで適度にキャッチーな1枚。新アレンジャーの寺地秀行は90年代半ばころからビーイングで活動していた人物だが、アレンジャーというよりディレクターの印象が強く、GIZA studioの全盛期にはDr.Terachiの名義でアレンジやリミックスをしたりもしていた記憶があるがここに来てB'z第3のメンバーのような活躍を始めるとは思わなかった。前作では初参加で色々なアイデアを持ち込んだのかかなり多彩に色々やっていたが、今作では改めて王道のB'zサウンドに挑んだような印象。
このためB'zのド王道なロックナンバーが並んでいる王道な1作ながらも、どこか今までにない新鮮さ、風通しの良さがあって実に聞きやすい。長尺だった前作に対して45分というコンパクトなまとまりもあって非常に好感触。B'zのアルバムは前半で勢いのある曲を集中させ、中盤〜後半にかけてダレてしまったり勢いが落ちて聞こえることが多いんだけど今作は最後まで勢いを保っている。個人的には近年の作品では『MONSTER』と並ぶ好盤だと思う。
印象度★★★★☆
2018.5.8修正