B'z The “Mixture”
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | だからその手を離して-Mixture style- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志 | 27thシングル『今夜月の見える丘に』C/W(2nd
beat)収録Ver. 1stシングル |
2 | YOU&I-Mixture mix- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志 | 16thシングル『ねがい』C/W(2nd beat) |
3 | OH! GIRL-Mixture style- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 2ndアルバム『OFF THE ROCK』収録曲 |
4 | NEVER LET YOU GO-Mixture style- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 2ndアルバム『OFF THE ROCK』収録曲 |
5 | JOY-Mixture mix- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 12thシングル『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』C/W(2nd beat) |
6 | 今では…今なら…今も…-Mixture style- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 3rdアルバム『BREAK THROUGH』収録曲 |
7 | 孤独のRunaway-Mixture style- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 3rdミニアルバム『MARS』収録曲 |
8 | MOVE | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志 | 19thシングル『ミエナイチカラ〜INVISIBLE ONE〜』両A面曲 |
9 | 東京-Mixture mix- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫/池田大介 | 17thシングル『love me,I love you』C/W(2nd beat) |
10 | hole in my heart-Mixture mix- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 15thシングル『MOTEL』C/W(2nd beat) |
11 | KARA・KARA-Mixture mix- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/明石昌夫 | 13thシングル『裸足の女神』C/W(2nd beat) |
12 | FUSHIDARA 100% | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志/池田大介 | 18thシングル『LOVE PHANTOM』C/W(2nd beat) |
13 | ビリビリ-Mixture mix- | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志/徳永暁人 | 23thシングル『Liar!Liar!』C/W(2nd beat) |
14 | Hi | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志 | 24thシングル『さまよえる蒼い弾丸』C/W(2nd beat) |
15 | The Wild Wind | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志 | 25thシングル『HOME』C/W(2nd beat) |
16 | あなたならかまわない | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | 松本孝弘/稲葉浩志/徳永暁人 | 未発表曲 |
リリースデータ
2000年2月23日 | 初登場1位 | 初動110.1万枚、売上150.0万枚 | Produced by TAK MATSUMOTO | BMGファンハウス(BERG) |
メンバー
Vocal | 稲葉浩志 |
Guitar | 松本孝弘 |
B'zマストアルバム。公式にマストアルバムとされている謎の扱いの作品。公式サイトでは他のベスト盤と同様のカテゴリに入っているものの、ベスト盤としての枚数カウントはされていない。初期の再録音(Mixture Style)+近年の2nd beat(C/W)のミックス変更(Mixture Mix)、原曲のまま+未発表曲という構成。発売されたばかりのシングル27thシングル『今夜月の見える丘に』の2nd beatに収録されていた「だからその手を離して-Mixture style-」が実質的に今作への先行シングルとなった。Mixture styleは生音メインによる再録音、Mixture mixはミックス変更(リミックス)である。未発表曲「あなたならかまわない」は97年のアルバム『SURVIVE』頃のアウトテイクと言われている。Mixture Style5曲と未発表曲「あなたならかまわない」の合計6曲のみサポートメンバー表記がされている。
パッケージは金『Pleasure』、銀『Treasure』に続くパール仕様のスリーブケース入りでデザインもほぼ踏襲。同様のイベント、初回特典にB'z CUBEがついたり応募抽選なども行われたが、『Pleasure』『Treasure』の時ほどの派手な盛り上がりにはならなかった。前後のオリジナルアルバムよりは高い売上を記録している。
今作は初期に在籍していたBMGからのリリースだがRoomの楽曲も収録されている。これは『Flash Back』騒動により悪化した両社の関係改善の意味合いがあるのではないかというのが通説になっているが真相は不明。実際ビーイングとBMGは提携関係を続けていて、98年にDEEN、七緒香がBMGに移籍してビーイング専門のレーベルBERGを設立。七緒香は移籍前は松本孝弘プロデュースだったが、BERG移籍後に松本は離れていた。これ以外には大葉るかがデビューした程度で、七緒香も大葉るかも数作で停止し、BERGレーベルは結局DEEN専属となったまま、03年にひっそり表記が消えて消滅した。今作はBERGレーベルからリリースされた唯一のB'z作品となった。
この数年後に音楽ジャンルとしてミクスチャーロックなる言葉が飛び交うようになったが、今作でのMixtureは音楽性を指しているわけではないようだ。再録音、ミックス変更、原曲が混在する今作の特別な編成を指しているものと思われる。『FLASH BACK』の収録範囲でありBMGが権利を持っていたのは1st〜3rdアルバム+1stミニアルバムまでだったが、今作で再録音(Mixture style)の対象になっているのはもう少し後の「孤独のRunaway」までが含まれている。一方でMixture mixは2nd beatが対象になっていてその中でも古い曲が中心ではあるが、単に古い順というわけでもなく、ここは変更を加えたいかそのままでいいかで分けていったようなイメージ。
Mixture styleの楽曲はどれも打ち込み主体の楽曲だったのがハードロック仕様に改変。Mixture mixでもそうだけど時代性の強いキーボードサウンドを引っ込めて、ギターやドラムを強調することで時代性を排して00年当時のハードロック方面のB'z仕様に生まれ変わらせている感じ。また大胆なアレンジ変更はせずに原曲のアレンジを生音中心に置き換えてハードにしたような印象でかなり自然に聞ける。
それ以外は基本的にアルバム未収録C/W集として楽しめる。A面ほどの曲は無いけどC/Wで埋もれさせておくにはもったいない楽曲が並んでいると思う。ただC/Wが網羅されているわけではないので中途半端なところもあり、2nd beat Collectionとして別にきちんと出してほしかった。
初期のアルバムを聞いてから今作を聞くとそのパワーアップぶりがより楽しめる。『Pleasure』、『Treasure』に続く3作目として入口で聞くよりは、もう少しオリジナルアルバムを聞き進めていった段階で聞いた方がすんなり聞けると思う。当時オリジナルアルバムを聞かずに3作目として今作を聞いたらさすがに『Pleasure』、『Treasure』の無敵っぷりに比べると格段に落ちる感じがしてしまいイマイチ楽しめなかった。
印象度★★★★☆
2018.3.12修正