CHAGE&ASUKA W-21世紀-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 自由 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
2 | 眠ったハートに火をつけて | 松井五郎 | CHAGE | 大村雅朗 | |
3 | あの娘にハ・レ・ル・ヤ | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | |
4 | Fifty-Fifty | 松井五郎 | CHAGE | 平野孝幸 | |
5 | 不思議の国 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 笛吹利明・飛鳥涼 | |
6 | 21世紀 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 笛吹利明 | |
7 | 闇 | CHAGE | CHAGE | 平野孝幸 | |
8 | 夢を見ましょうか | CHAGE | CHAGE | 平野孝幸 | |
9 | O Domine | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 青木望 | |
-Bonus Track-(CD化以降に追加収録) | |||||
10 | 少年 | 松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | 9thシングル『華やかに傷ついて』C/W |
11 | 謎2遊戯 | 松井五郎 | CHAGE | 大村雅朗 | 8thシングルC/W |
12 | マリオネット | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 8thシングル 最高38位 売上6.6万枚 |
コーラス編曲:山田秀俊(6)
リリースデータ
1983年6月29日(LP) 1983年6月29日(CT) 1984年(初CD化) 1986年12月15日(再発) 1990年7月21日(再発) 1999年12月16日(再発) 2001年9月19日(現行盤) 2009年8月26日(SHM-CD/リマスター) |
最高8位 最高30位 - - - - - 初登場247位 |
売上4.0万枚 売上1.6万枚 - - - - - 売上0.06万枚 |
Produced by C&A、山里剛 | ワーナー・パイオニア ワーナー・パイオニア ワーナー・パイオニア キャニオンレコード ポニーキャニオン 東芝EMI ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
メンバー
チャゲ |
飛鳥 |
チャゲ&飛鳥4thアルバム。サントラ盤『熱い想い』を挟んで1年4ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。当時は前作以降のシングル「北風物語」「マリオネット」が共に未収録となり、シングルなしの全曲新曲のアルバムとなっていた。CD化以降のボーナストラックとして、今作には「マリオネット」「謎2遊戯」、そしてこの次のシングル「華やかに傷ついて」(この曲自体は次回作ボーナストラックに収録)のC/W「少年」の3曲が追加収録されている。また当時の飛鳥の英字表記は「ASUKA」だったため、タイトルも「CHAGE&ASUKA」と表記されていたが、「ASKA」表記に変わって以降の再発では公式サイトでの表記、CDレーベル面(タイトルは『21世紀』のみの表記)、ブックレット内の表記は「ASKA」に修正されており、「ASUKA」表記はデザインと一体化しているため修正不可能なジャケ写に残るのみとなっている。CD化以降はポニーキャニオンへの移籍もあり、何度か再発されている。99年にEMI移籍の際にポニーキャニオン盤は全て廃盤となり、EMIにて一斉再発されたが、わずか2年でユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-1』に収録された際には初めてリマスターされた。ただしこのBOXではボーナストラックが削除されてしまっている。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月にヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは01年盤。
まだ21世紀が遠く、17年も先だった83年に思う21世紀。90年代に少年時代を過ごした感覚で言っても21世紀とは夢のような未来だと思っていたものだったけど、未来が無条件に薔薇色に思えるのは時代に関係なく小中学生くらいまでの話なのかもしれない。83年時点で25歳になっていた青年が思う21世紀とはあまり明るいものではなかったのだろうか。「21世紀」というタイトル曲は暗めのアコースティックナンバーで21世紀への不安な思いが歌われている。クスリで逮捕となった2014年時点でのASKAの状態を考えれば、21世紀の世相どころか自身の不安な未来を予見していたようにも思えてきてしまう(当時飛鳥が見た夢が元になっている曲とされている)。「あの娘にハ・レ・ル・ヤ」なんかはアイドルソングみたいなノリだけどこれ以降はなんとも神秘的(?)な感じの曲ばかり続く上に最後の「O Domine」は何故か思いっきり讃美歌。単なる希望の未来というより、もっと大きな意味で愛や平和は21世紀にありますか?と提示するような作品…という解釈が妥当なのかな。21世紀というワードにどうにもピンと来ないのは2014年になってから今作を初めて聞いたからだと思う。ただデビュー初期にヒットを放った時のようなインパクトはすっかり無くなってしまい、作風も今となっては古き良きというよりは古いだけで何とも形容しがたく(ポップ寄りになってきてはいるんだけど)、低迷期という感じはどうしてもしてしまう。
印象度★★☆☆☆