THE STORY of BALLAD U
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Sons and Daughters〜それより僕が伝えたいのは | ASKA | ASKA | 井上鑑 | 32ndシングル 最高1位 売上79.9万枚 16thアルバム『RED HILL』収録Ver. |
2 | 鏡が映したふたりでも | ASKA | ASKA | 松本晃彦,ASKA | 20thアルバム『NOT AT ALL』収録曲 |
3 | もうすぐ僕らは ふたつの時代を超える恋になる | CHAGE | CHAGE | 十川知司 | 19thアルバム『NO DOUBT』収録曲 |
4 | 野いちごがゆれるように | ASKA | ASKA | Jess Bailey・ASKA | 15thアルバム『GUYS』収録曲 |
5 | C-46 | ASKA | ASKA | ASKA,鈴川真樹,Richard Cottle, Paul Staveley O'Duffy |
43rdシングル 最高6位 売上5.7万枚 |
6 | 好きになる | ASKA | ASKA | 清水信之 | 18thアルバム『CODE NAME.2 SISTER MOON』収録曲 |
7 | 紫陽花と向日葵 | CHAGE | CHAGE | 服部隆之 | 37thシングル『Something There』C/W |
8 | if | ASKA | ASKA | 十川智司 | 29thシングル 最高1位 売上108.3万枚 |
9 | 夢の飛礫 | CHAGE | CHAGE, Tom Watts |
十川知司 | 44thシングル 最高9位 売上4.3万枚 |
10 | no doubt | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | 19thアルバム『NO DOUBT』収録曲 |
11 | two of us | CHAGE | CHAGE | 岡本洋 | 19thアルバム『NO DOUBT』収録曲 |
12 | tomorrow | ASKA | ASKA | 佐藤準 | 14thアルバム『TREE』収録曲 |
13 | クルミを割れた日 | ASKA | ASKA | ASKA with Elder Street Boys | セルフカバーアルバム『STAMP』収録Ver. 原曲は14thアルバム『TREE』収録曲 |
※「if」の編曲は十川知司のはずだが「智」に誤植されている
リリースデータ
2004年11月3日 | 初登場22位 | 売上1.6万枚 | ヤマハミュージック |
CHAGE&ASKA2ndバラッドベストアルバム。90年の『THE STORY of BALLAD』の続編。新作をリリースしていたユニバーサルでは無く、旧作の管理をしているヤマハからの発売。前作以降のアルバムから選曲されているが、『SEE YA』からは選曲されず、その次の『TREE』以降からの選曲となっている。今回は新録音曲は無いが、「if」のシングルバージョンは限定盤以外でアルバム初収録、また『STAMP』が当時はCCCDだったので、リメイクバージョンの「クルミを割れた日」は初CD化だった。ただし「if」は後の『NOTHING BUT C&A』に収録され、『STAMP』も通常CDで再発されている。『THE STORY of BALLAD』とデザインを統一するためか、今作のアーティスト表記は「CHAGE&ASKA」という以前の表記に戻っている。クレジットでの「Performed by CHAGE and ASKA」という部分のみ現在の正式表記が使用された。一方で作詞作曲クレジットにおける「飛鳥涼」表記は全て「ASKA」表記へ変更されている。また廃盤になっていた前作『THE STORY of BALLAD』が同時発売でリマスター再発された。しかし極めてひっそりと発売された事もあり、通常の売上を大幅に下回りトップ20入りすら逃す大不振で再発やBOX等を除くと最低売上となった。
04年はデビュー25周年。ライブは精力的に行われていたが、新作はシングル「36度線-1995夏-」がデビュー記念日の8月25日に、年末に「僕はMusic」が発売されたものの、オリジナルアルバムのリリースには至らず、基本的には回顧的なリリースが目立った1年だった。4月には「SAY YES」「僕はこの瞳で嘘をつく」「YAH YAH YAH」「めぐり逢い」をリマスターしたスペシャルシングルベスト『SEAMLESS SINGLES』をリリースするもトップ10落ちして連続トップ10入りを止めてしまった。6〜8月にかけては過去のオリジナルアルバムをリマスターしてBOX化した『CHAGE and ASKA 25th Anniversary BOX』を3作発売した。
今作には収録範囲内で最大の知名度を誇る「SAY YES」や「めぐり逢い」といった大ヒット曲は収録されていない。この2曲は『SEAMLESS SINGLES』に収録していた事と、『STAMP』での「SAY YES」「YAH YAH YAH」の扱いもアレだったし大ヒット曲はもういいだろというメンバーの意向もあったんじゃないかと思うんだけど、結果的に大コケしてしまい、この事態を受けて『NOTHING BUT C&A』リリース時には明らかに不自然に「SAY YES」「YAH YAH YAH」をねじ込む事になったのかも…。
そんなわけでファン以外には知名度の低い曲ばかりでベストアルバムとしてはマニアック。『THE STORY of BALLAD』が躍進期のリリースで、どんどん名曲が生まれていった時期だったのとも対照的で今作は一応売上ピーク期から衰退期に当たるんだけど、どうにもまったりした印象が強い。せめて「not at all」とかジブリ界隈で評価の高い「On Your Mark」とか入れればもう少しキリッと締まったように思うが、それらは「バラッド」ではないということなんだろうか。もちろんじっくり聞けばどれも美メロだし、リマスターにより90年代の楽曲は迫力が増して聞こえるのはいいんだけど、今作ならではの特色はあまり無く魅力に乏しいところはある。今作でしか聞けない曲でもあればまた違ったんだろうけど(一応「好きになる」のアウトロのギターが違うという細かい違いだけ残されているみたいだけど)、当時のファンでさえ一斉にスルーしてしまったのも納得な1作。
印象度★★★☆☆
2016.4.25更新