DOUBLE

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 パパラッチはどっち ASKA,松井五郎 ASKA 澤近泰輔  
2 Wasting Time 石塚貴洋,松井五郎 CHAGE,村田努 村田努  
3 地球生まれの宇宙人 ASKA ASKA 十川知司  
4 ボクラのカケラ CHAGE,松井五郎 CHAGE,村田努 村田努  
5 Here & There 松井五郎 CHAGE,村田努 十川知司 48thシングル(47th同発、3万限定) 最高3位 売上2.1万枚
6 36度線-1995夏- album ver. ASKA ASKA 十川知司 45thシングル 最高6位 売上4.3万枚 リアレンジ
7 僕はMusic ASKA,松井五郎 ASKA 旭純 46thシングル 最高7位 売上3.5万枚
8 光の羅針盤 album ver. CHAGE CHAGE,Tom Watts 旭純 45thシングルC/W リアレンジ
9 crossroad〜いまを生きる僕を〜 album ver. 石塚貴洋 CHAGE,Tom Watts 澤近泰輔 46thシングルC/W リアレンジ
10 Man and Woman ASKA,松井五郎 ASKA 澤近泰輔 47thシングル(48th同発、3万限定) 最高2位 売上2.3万枚

Horn Arrange:工藤隆(6)

リリースデータ

2007年1月24日 初登場4位 売上5.6万枚 Produced by CHAGE and ASKA、山里剛 ユニバーサル

メンバー

CHAGE
ASKA

CHAGE and ASKA21stアルバム。5年ぶりのオリジナルアルバム。03年のCHAGE and ASKA+Stardust Revueでリリースした「デェラ・シエラ・ム」は未収録となったが、04年にリリースされていた2シングルからは46thC/Wの「熱風」のリメイク以外の4曲が収録された。このうち3曲がリアレンジされ、「僕はMusic」のみアレンジはそのままだがフェードアウトだったラストが最後まで収録されている。デビュー25周年の04年を最後に、05〜06年はCHAGE and ASKAとしての新作リリースだけでなく、ツアーも行われていなかったが、2週間前に先行シングルとして「Man and Woman」「Here & There」が3万枚限定2枚同時でリリースされ、一気に活動再開。今作リリース後は久々のツアーも行われた。結果的にこのツアーを最後に再び2人での活動が無くなり、09年に無期限休止を発表、13年に復活ライブを行う予定だったがASKA逮捕で無くなってしまったので、現在のところ今作が最後のオリジナルアルバムとなっている。シングル曲と「Wasting Time」「地球生まれの宇宙人」のMVとメイキングを収録したPV集DVD『DOUBLE DVD』が同時発売された。

新曲4曲→04年のシングル4曲を先行同時発売2シングルで挟むといった構成。前2作のようにアルバムタイトル曲にシングル級の気合の入った楽曲をASKAが用意する…という事が無く、正直新曲4曲はマンネリではないもののどうにも地味な感じは否めない。「Man and Woman」こそ奇跡のような大名曲だったがこれ以上が無く、ASKAのあまりの制作ペースの鈍化に「Man and Woman」で力尽きたようにも思えてしまうという…(これ以降はいよいよ盗聴盗撮に本格的に悩まされて音楽以外の事に気を取られる状態に突入したようだし…)。

結果的に今作はCHAGEとASKAが半々ずつ担当、タイトル通りにCHAGEとASKAというダブルのソングライターでCHAGE and ASKAであることを改めて感じられるアルバムにはなっている。90年代半ばころは完全にマニアック担当みたいになっていたCHAGEだが、今作ではディレクターも担当した村田努とのタッグで(Tom Wattsも村田努の変名)曲を書いていて、今作では存在感がさらに大きくなった。マニアック担当のCHAGEみたいなイメージを覆すように「ボクラのカケラ」は4曲の新曲のうち最もポップで王道な曲になっているのも驚きだ。「Man and Woman」は別格にしても特に冒頭新曲4曲では2人のパワーバランスがほぼ平等になったように感じられる点は今作最大の特徴だと思う。

そしてCHAGEはCHAGE and ASKAをまだ意識しているように思える中でASKAにはCHAGE and ASKAとしてまだまだやっていこうという気概があまり感じられない。「この愛のために」と「VISION」の時もそうだったし、以前からそういう傾向はあったけどCHAGEは自身リードボーカルの「Here & There」でもデュオらしくパートを分け合っているのに、ASKAは「Man and Woman」をほぼ1人で歌っていてCHAGEの事をあまり考えてないというか単なるコーラスにしか思ってないんじゃないかというようなボーカルの取り方をしているのがなんとも象徴的。世に知られたヒット曲はほぼASKAだし、そういう意味でCHAGE and ASKAを引っ張ってきたのはそりゃASKAだったんだろうけど、そのASKAが既にCHAGE and ASKAとしてやれる事はもう無くなったと感じていたのかな…とも思えてしまうところはある。

B000KJTKN4

印象度★★★★☆

2016.4.28更新

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