ENERGY

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ripple ring チャゲ&飛鳥 CHAGE 十川知司 21stシングル『ラプソディ』C/W
2 Trip 飛鳥涼 飛鳥涼 十川知司 22ndシングル 最高14位 売上2.6万枚
エンディングに新たなパートが追加されたアルバムバージョン
3 赤いベッド 澤地隆 CHAGE 国吉良一  
4 Energy 飛鳥涼 飛鳥涼 瀬尾一三  
5 Rainy Night 澤地隆 CHAGE 国吉良一  
6 東京Doll 澤地隆 CHAGE 国吉良一  
7 Love Affair 飛鳥涼 飛鳥涼 国吉良一 清水宏次朗へ提供 セルフカバー
8 夢のあとさき 澤地隆 CHAGE 瀬尾一三  
9 迷宮のReplicant 飛鳥涼 飛鳥涼 十川知司  
10 Far Away 飛鳥涼 飛鳥涼 瀬尾一三  

リリースデータ

1988年11月21日(LP/CT/CD)
1989年3月21日(GOLD CD)
1990年7月21日(再発)
1993年12月17日(APO CD)
1999年12月16日(再発)
2001年7月18日(現行盤)
2009年10月21日(SHM-CD/リマスター)
初登場6位

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初登場257位
売上4.9万枚

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売上0.05万枚
Produced by CHAGE&ASUKA、山里剛 ポニーキャニオン
ポニーキャニオン
ポニーキャニオン
ポニーキャニオン
東芝EMI
ヤマハミュージック
ヤマハミュージック

メンバー

チャゲ
飛鳥

チャゲ&飛鳥11thアルバム。前作から8ヶ月でのリリース。8月には飛鳥涼ソロ1st『SCENE』もリリースされたばかりだった。前作からシングルカットされた「ラプソディ」のC/W「ripple ring」と先行シングル「Trip」を収録。「Trip」はシングルとは異なりエンディングでテンポアップして新たなパートが追加されている。「ripple ring」以外はギター・ベース・ドラムはロンドンから招いたミュージシャンが演奏している。録音エンジニアも同様にロンドンから招いている。当初はロンドンに出向いて制作するつもりだったがスケジュールの都合でロンドンに行くのではなくロンドンから来てもらう形になったとされている。またデビュー以来のアレンジャーの1人である瀬尾一三の参加は今作が最後となった。瀬尾一三は数日前に発売された中島みゆきの『グッバイガール』に初参加にして全面参加してそのまま中島みゆきの固定アレンジャーとなり、ほぼ入れ替わるような形となった。「Trip」はシングルカットされた「ラプソディ」を下回ってしまい、これが響いたのか今作も100位以内に4週しかランクインせず、前作の半分以下でここに来てオリジナルアルバム最低売上を記録してしまった。00年代になって低迷して以降もオリジナルアルバムで5万枚を下回った事は無く、現在も今作がオリジナルアルバムで最低売上のままとなる。

93年の再発は一時的に高品質CDとして発売されていたAPO CDでの再発(現在のSHM-CDと同様に高級素材を用いただけなので通常プレイヤーで再生可能だったという)。99年にEMI移籍の際にポニーキャニオン盤は全て廃盤となり、EMIにて一斉再発されたが、わずか2年でユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-2』に収録された際には初めてリマスターされた。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月〜6月にかけてヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは01年盤。

最低売上という不名誉な記録を打ち立ててしまったアルバムだが結果的には嵐の前の静けさだったりもする(次回作以降売上が凄い事になっていく)。前作に続いて序盤はミディアム系の楽曲が並んで大人っぽさを打ち出しているけど中盤はポップでノリのいい曲も並んでいてバランスもいいと思う。ユーミンや中島みゆきがこの時期ドラムにリズムマシーンの名称をクレジットするなど打ち込みサウンドを導入していた中で、チャゲ&飛鳥はロンドンレコーディングに強い意欲を示し、実現はしなかったもののロンドンからミュージシャンを招いて「ripple ring」以外は彼らによる躍動感のあるバンドサウンドがメインになっているところも面白い。キーボードやシンセは国内のミュージシャンで固めているものの、バブルっぽい80年代特有の音が控えめで、しかし90年代以降の音とも違う88年の作品にしてはちょっと独特な雰囲気になっているように思う。

なんでも招いたロンドンのミュージシャンが譜面が読めなかったのでセッションしながら録音を進めたとも伝えられており、そのあたりが今作の独特の躍動感につながっているのかもしれない。先行シングルの「Trip」にしてもあんまりヒットさせる気は感じられず、個々の楽曲に名曲と思えるほどの曲は無いようには思うけど独特の空気が侮れない1作

B00005L9SG01年盤  B002F9WD9009年リマスターSHM-CD盤   

印象度★★★☆☆

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