Mr.ASIA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Mr.ASIA | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 佐藤準 | 19thシングル『ロマンシングヤード』C/W(カット) |
2 | mebius | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
3 | 噂のトラブル・メーカー | 澤地隆 | CHAGE | 瀬尾一三 | |
4 | SAILOR MAN | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 18thシングル 最高13位 売上6.7万枚 |
5 | どのくらい”I love you” | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 佐藤準 | |
6 | スローダウン | 澤地隆 | CHAGE | 佐藤準 | 田中昌之へ提供(表記は「SLOW DOWN」) セルフカバー |
7 | LONDON POWER TOWN | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
8 | PLASTIC KISS | CHAGE | CHAGE | 瀬尾一三 | |
9 | 指環が泣いた | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 佐藤準 | 17thシングル 最高18位 売上2.8万枚 |
10 | 夏の終わり | 澤地隆 | CHAGE | 瀬尾一三 |
コーラス編曲:山里剛(1)
リリースデータ
1987年5月21日(LP) 1987年5月21日(CT) 1987年5月21日(CD) 1989年3月21日(GOLD CD) 1990年7月21日(再発) 1993年12月17日(APO CD) 1999年12月16日(再発) 2001年8月22日(現行盤) 2009年10月21日(SHM-CD/リマスター) |
最高4位 最高8位 最高6位 - - - - - 初登場262位 |
売上2.6万枚 売上2.0万枚 売上2.4万枚 - - - - - 売上0.05万枚 |
Produced by C&A、山里剛 | キャニオンレコード キャニオンレコード キャニオンレコード キャニオンレコード ポニーキャニオン ポニーキャニオン 東芝EMI ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
メンバー
チャゲ |
飛鳥 |
チャゲ&飛鳥9thアルバム。『MIX BLOOD』からは8ヶ月、ミニアルバム『Snow Mail』からは5ヵ月、『スーパーベスト』からは2ヶ月でのリリース。『MIX BLOOD』以降のシングルのうち『スーパーベスト』に収録された「Count Down」は未収録。以降の2シングルを収録(カセット盤『スーパーベスト20』に収録された「指環が泣いた」は今作にも収録)。また次のシングル「ロマンシングヤード」C/Wとして「Mr.ASIA」がシングルカットされた。当時の正式表記はまだ「チャゲ&飛鳥」だったが、ジャケットでは「CHAGE & ASUKA」とローマ字で表記されている。これは再発盤でも修正されずASUKAのままだが、これまで同様にブックレットやCDレーベル面ではASKAに修正されている。ブックレットの前半部分は歌詞ではなくポエムが掲載されている。93年の再発は一時的に高品質CDとして発売されていたAPO CDでの再発(現在のSHM-CDと同様に高級素材を用いただけなので通常プレイヤーで再生可能だったという)。99年にEMI移籍の際にポニーキャニオン盤は全て廃盤となり、EMIにて一斉再発されたが、わずか2年でユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-2』に収録された際には初めてリマスターされた。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。
現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月〜6月にかけてヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは01年盤。
ここ数作同様に引き続き電子音も使用されていて80年代特有の空気を醸し出しているが、これまでよりも勢い溢れるバンドサウンドによるロック色の強さが強く印象に残るタテノリなアルバム。総じてテンションが高めでエネルギッシュ。この頃はイマイチヒットしなくなっていて、有名な曲もそんなにないアルバムになっているが逆に有名な曲のイメージに引きずられる事が無いため、○○が収録されたアルバムというのではなく、フラットな感じで聞けるのも意外と侮れない魅力になっていたりする。90年代以降のイメージが強いほど、意外性があって面白い1作に感じられる。
またフジテレビがNHKに対抗して85、86年に2年連続で大みそかに放送した『世界紅白歌合戦』という番組には86年に出演していて(本家NHKのには呼ばれないのか拒否ってるのか出てないのに…)、ロンドンからの中継を担当。必然的に年末年始を現地で過ごすことになった2人は現地の空気やミュージシャンたちとの交流に大きな影響を受けてそれが今作にも反映されたそうだ。実際「LONDON
POWER TOWN」はそのまんまだし、「Mr.ASIA」も番組の影響とされている。今作以降ロンドンでのレコーディングや海外でのライブなども行うようになるが、その最初のきっかけはこの時だったのかもしれない。
印象度★★★☆☆
2015.10.1執筆