熱風
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 熱風 | 松井五郎 | 飛鳥涼 | 笛吹利明 | |
2 | 水面の静<Instrumental> | 飛鳥涼 | 笛吹利明 | ||
3 | 万里の河 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 3rdシングル 最高6位 売上53.7万枚 |
4 | この恋おいらのからまわり | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | |
5 | 花暦 | 松井五郎 | CHAGE | 平野孝幸 | |
6 | 悲炎 | CHAGE・松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | |
7 | 翼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | |
8 | あばんぎゃるど | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
9 | 嘘 | 松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | |
10 | 草原の静<Instrumental> | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | ||
11 | 荒野 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
12 | お・や・す・み | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
-Bonus Track-(CD化以降に追加収録) | |||||
13 | 幻夜 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | 3rdシングルC/W |
リリースデータ
1981年2月25日(LP) 1981年2月25日(CT) 84年(初CD化) 86年12月15日(再発) 1990年7月21日(再発) 1999年12月16日(再発) 2001年9月19日(現行盤) 2009年8月26日(SHM-CD/リマスター) |
最高1位 最高2位 - - - - - 初登場222位 |
売上16.1万枚 売上7.4万枚 - - - - - 売上0.07万枚 |
Produced by C&A、山里剛 | ワーナー・パイオニア ワーナー・パイオニア ワーナー・パイオニア キャニオンレコード ポニーキャニオン 東芝EMI ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
メンバー
チャゲ |
飛鳥 |
チャゲ&飛鳥2ndアルバム。80年9月にリリースした「万里の河」は当初ヒットしていなかったが、年末年始にかけてトップ10入りを果たす大ヒットを記録。その余波を受けて今作ではいきなり1位を獲得するヒットを記録した。シングルでのトップ10入り&50万以上のヒットは90年までない。またアルバムでの1位獲得も89年『PRIDE』まで遠ざかることとなる。84年頃に初CD化されたらしいが詳細資料が無く、不明。CD化された際にシングルC/Wを追加収録している(このためレコード時代のシングルはCD化されていない)。この措置はレコード時代の初期作品に共通している。その後、ポニーキャニオンへの移籍もあり、何度か再発されている。99年にEMI移籍の際にポニーキャニオン盤は全て廃盤となり、EMIにて一斉再発されたが、わずか2年でユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-1』に収録された際には初めてリマスターされた。ただしこのBOXではボーナストラックが削除されてしまっている。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月にヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは01年盤。
このアルバム、当時のLP盤を母が購入しており、実家でLP盤の現物を見たことがある(再生はしていない)。このため今回、今作を聞いていたら母が非常に懐かしがり、ほとんどの楽曲を記憶していた。当時を知る世代にとっては90年代以降のメガヒット期ではなく、最初のヒット期であるこの時期の声や作風がチャゲアス、というイメージが強いらしい(特に母の場合、90年代前半のメガヒット期は子供たち(俺と弟)が小学校低学年と幼稚園とかで手のかかる時期だったので青春時代に聞いた今作の方が印象が根強いらしい)。この辺りは親子での世代ギャップが強く出るなぁとしみじみ感じた。
ジャケットは前作の色違いとなっていて作風としては前作とさほど変わらないフォーク歌謡演歌ロック路線。「万里の河」は大ヒットしただけあってインパクトが強いが、やはりこの曲も含めて時代性の極めて強い楽曲が並んでいる印象でなかなか馴染めなかった。とはいえ前作よりは聞きやすいというか躍進した感じはする。フォーク/歌謡/ロックっぽさのバランス、インストの配置や、ロック色の強い「荒野」の長いアウトロが突然ブツ切りされて、静かな「お・や・す・み」に突入していく部分などの構成はけっこう良い。ライブでは合唱になりそうな親しみやすいメロディーの「あばんぎゃるど」は今作の中では最も印象に残った。
印象度★★★☆☆