VERY BEST NOTHING BUT C&A
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | if | ASKA | ASKA | 十川知司 | 29thシングル 最高1位 売上108.3万枚 |
2 | SAY YES | ASKA | ASKA | 十川知司 | 27thシングル 最高1位 売上282.2万枚 |
3 | なぜに君は帰らない | ASKA | ASKA | 十川知司 | 34thシングル(カット) 最高4位 売上42.7万枚 |
4 | YAH YAH YAH | ASKA | ASKA | ASKA・十川知司 | 31stシングル 最高1位 売上241.9万枚 |
5 | Something There | ASKA | ASKA | ASKA・松本晃彦 | 37thシングル 最高2位 売上56.9万枚 |
6 | 群れ | ASKA | ASKA | 十川知司・ASKA | 40thシングル 最高7位 売上7.0万枚 |
7 | この愛のために | ASKA | ASKA | 十川知司 | 39thシングル 最高3位 売上12.1万枚 |
8 | ロケットの樹の下で | ASKA | ASKA | 松本晃彦・ASKA | 41stシングル 最高8位 売上7.9万枚 |
9 | パラシュートの部屋で | ASKA | ASKA | ASKA・鈴川真樹・ Richard Cottle・ Paul O'Duffy |
42ndシングル 最高6位 売上6.2万枚 |
10 | C-46 | ASKA | ASKA | ASKA・鈴川真樹・ Richard Cottle・ Paul O'Duffy |
43rdシングル 最高6位 売上5.7万枚 |
11 | 夢の飛礫 | CHAGE | CHAGE・ Tom Watts |
十川知司 | 44thシングル 最高9位 売上4.3万枚 20thアルバム『NOT AT ALL』収録Ver. |
12 | 36度線-1995夏- | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | 45thシングル 最高6位 売上4.3万枚 |
13 | 僕はMusic | 松井五郎・ ASKA |
ASKA | 旭純 | 46thシングル 最高7位 売上3.5万枚 21stアルバム『DOUBLE』収録Ver. |
14 | Here&There | 松井五郎 | CHAGE・ 村田努 |
十川知司 | 47thシングル 最高3位 売上2.1万枚 48thシングル同時発売・3万枚限定生産 |
15 | Man and Woman | ASKA・ 松井五郎 |
ASKA | 澤近泰輔 | 48thシングル 最高2位 売上2.3万枚 47thシングル同時発売・3万枚限定生産 |
※12以降シングル200位以内データ
5=英訳詞:Charlie Midnight
リリースデータ
2009年2月4日 | 初登場2位 | 売上5.0万枚 | ユニバーサル |
メンバー
CHAGE |
ASKA |
CHAGE and ASKA6thベスト盤。デビュー30周年記念作品でもあり、20周年の99年にリリースした『VERY BEST ROLL OVER 20th』の正統な続編。「SAY YES」「YAH YAH YAH」は被っているが、『VERY BEST ROLL OVER 20th』未収録だった90年代のヒットシングル3曲に加え、99年以降のシングル1曲目を網羅している。基本的にシングルバージョンで収録されているが「夢の飛礫」「僕はMusic」のみアルバムバージョンとなっている(アレンジは同じでシングルがフェードアウトでアルバムは演奏が終了するという違い)。「この愛のために」「36度線-1995夏-」のシングルバージョンがアルバム初収録。容量いっぱいまで収録されているためか39th両A面「VISION」とSTARDUST REVUEとのコラボでリリースした「デェラ・シエラ・ム」は未収録。スタッフクレジットが簡素化されており、メンバー表記もマスタリング関連のクレジットも無いが、90年代の楽曲の音量は明らかに持ち上がっておりリマスターはされているものと思われる。また"飛鳥涼"だった1〜7の時期の作詞作曲表記は全て"ASKA"に変更統一されている。
08年は活動が無く、年明け早々に解散報道がされたが、公式には否定し、発売直前の1月30日に無期限活動停止を発表した。この際に08年にはソロの意識がさらに高まりCHAGE and ASKAとしての次の約束ができないなら解散という決定がされたが、発表直前に"自分たちの母体はやはりCHAGE and ASKAである"と考え直し、解散は撤回され休止となったと説明された。現在のところ今作が最新アルバムとなっているが、今作リリースの後に『no doubt』までのオリジナルアルバム+『Standing Ovation』+ライブアルバム3作+初単独CD化の『Snow Mail add 3 songs』をSHM-CD紙ジャケットリマスターで一斉発売したのがCHAGE and ASKAとしての最新のCDリリースとなっている。
2013年には活動再開が発表され、ライブが予定されたがASKAの体調不良で中止となった(当初延期だったが後に中止に)。この時の体調不良は一過性脳虚血症だったが、やがてASKAが覚せい剤をやっているというセンテンス・スプリング週刊誌報道がされ、14年5月に逮捕された事で活動再開どころか、ASKAの事務所契約解除、FC休止、CD全回収となり、帽子orバンダナと完全に一体化した90年代前半以降初めてCHAGEがメディアの前で帽子を脱いで相方の不祥事を謝罪する事態となった。
個人的には90年代の全盛期ではなく、「この愛のために」で初めてリアルタイムにC&Aを見て、「ロケットの樹の下で」以降は欠かさず聞いていたので実は全盛期よりこの時期の方が愛着がある。続編ということもあってこれからC&Aを聞く人は『VERY BEST ROLL OVER 20th』と今作を聞けば一通りの代表曲を聞けるのも魅力だ。
今作のメインとなる99年以降になってからは2年間のブランクが響いて人気が激減し、正直時代にはついていかなくなった感も漂っており、ヒットシングルらしいヒットシングルは無い。ただそれでも印象ほどバラードばかりではなく、アップテンポがあったり、ロック色が強かったり、ピアノポップっぽかったり、幻想的だったり、不思議ポップだったりと色々な曲調が入っていて飽きない。確かなメロディーの良さと多彩なアレンジで、耳に残る素晴らしい曲が並んでいる。冒頭2曲はバラードでしかもあえて地味な方の「if」を1曲目、大ヒット曲「SAY YES」を2曲目に配置しているが、3曲目が力強いロック路線の「なぜに君は帰らない」でこういうのもあるのかと驚き、「SAY YES」同様にまあこのアルバム聞こうと思ったならサビくらいは既に知っているであろう「YAH YAH YAH」のハイテンションの後も、全英語詞の「Something There」のかっこよさにしびれ、「群れ」の暗黒さにどんよりし、「この愛のために」のかっこよさにまた驚き、「パラシュートの部屋で」のピアノポップに心地よくなり…とこんな風に楽しんでいけると思われる。なんかもうC&Aって古いとか過去の人たちというイメージが強くなってしまったけど、この時期の作品に古さは無く、また全盛期越えての明らかに勢い無くなった感も全く無い。CHAGE and ASKA聞くならマストな1作。
あとは「not at all」、「VISION」、「デェラ・シエラ・ム」が入っていれば…とは思うんだけど入れる余裕も無かったししょうがないか。「SAY YES」「YAH YAH YAH」は正直ここにはいらなかったよなぁ…。
2024年サブスク解禁の際には何故か限定盤以外では今作が唯一ラインナップから外された。
印象度★★★★★
2016.4.28修正(リリース当時執筆したものを基に改訂)