PRIDE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | LOVE SONG | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・十川知司 | 24thシングル 最高20位 売上3.2万枚 92年再発盤 最高1位 売上49.9万枚 |
2 | PRIDE | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | |
3 | SHINING DANCE | CHAGE | CHAGE | 村上啓介 | |
4 | HOTEL | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | |
5 | Break an egg | 飛鳥涼 | CHAGE | 近藤敬三 | 24thシングルC/W |
6 | さよならは踊る | 澤地隆 | CHAGE | 十川知司 | |
7 | 砂時計のくびれた場所 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | |
8 | 天気予報の恋人 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | |
9 | Don't Cry,Don't Touch | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | |
10 | 絶対的関係 | 青木せい子 | CHAGE | 十川知司 | |
11 | 流れ星のゆくえ | 澤地隆 | CHAGE | 十川知司 | |
12 | WALK | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・BLACK EYES | 23rdシングル 最高20位 売上2.2万枚 92年再発盤 最高3位 売上36.9万枚 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 |
1 | MOON LIGHT BLUES | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 原田真二 | 10thシングル |
2 | 嘘 | 松井五郎 | CHAGE | 服部克久 | 2ndアルバム『熱風』収録曲 |
3 | 終章(エピローグ) 〜追想の主題 |
CHAGE・田北憲次 - |
CHAGE 瀬尾一三 |
服部克久 服部克久 |
1stアルバム『風舞』収録曲 |
4 | 熱い想い | 飛鳥涼・松井五郎 | 飛鳥涼 | S.E.N.S. | 6thシングル |
リリースデータ
1989年8月25日 1993年12月17日(APO CD) 1999年12月16日(再発) 2001年7月18日(現行盤) 2009年10月21日(SHM-CD/リマスター) |
初登場1位 - - - 初登場232位 |
売上29.4万枚 - - - 売上0.06万枚 |
Produced by C&A、山里剛 | ポニーキャニオン ポニーキャニオン 東芝EMI ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
メンバー
CHAGE |
ASUKA |
CHAGE&ASUKA12thアルバム。79年8月25日発売のデビューシングル「ひとり咲き」からピタリ10周年で発売された初の2枚組オリジナルアルバム。先行2シングルとC/W1曲を収録。DISC-1は通常のオリジナルアルバムで、DISC-2には過去の楽曲のリメイクを4曲収録。先行2シングルはいずれも大きなヒットにはなっていなかったが、アルバムは好調で2ndアルバム『熱風』以来となる1位を獲得。当時は12月までランクインし、翌90年1月に2週再ランクインして100位圏外になっていたが、91年10月に2週再ランクイン、92年1月〜7月まで断続的にランクインし続け、最終的に100位以内に39週ランクインのロングセラーとなった。結果的に最も低迷した前作から一転して6倍の売上を記録して実質的な再ブレイクを果たした。更なるブレイクを迎えていた人気絶頂期の92年にベスト盤『SUPER BEST U』と同日にリードシングル的な扱いで「LOVE SONG」「WALK」が共に再発され、リリース当時をはるかに超えるヒットを記録した。この際は『SUPER BEST U』でのリミックス音源に差し替えられたほか、「LOVE SONG」のC/Wは「Break an egg」ではなく19thシングルだった「ロマンシングヤード」に変更された。
これまでも作品によってはデザインの都合で「CHAGE&ASUKA」という表記をする事はあったが、89年になって「チャゲ&飛鳥」から正式に「CHAGE&ASUKA」に表記を変更。しかし今作リリース後にグループの活動を一時休止してASUKAが単身渡英して制作活動をしていた際に現地の人に「アスーカ」と読まれてしまったため、90年には「CHAGE&ASKA」に再変更された。今作での表記も再発盤ではASUKAからASKAへ修正されている。
93年の再発は一時的に高品質CDとして発売されていたAPO CDでの再発(現在のSHM-CDと同様に高級素材を用いただけなので通常プレイヤーで再生可能だったという)。99年にEMI移籍の際にポニーキャニオン盤は全て廃盤となり、EMIにて一斉再発されたが、わずか2年でユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-2』に収録された際には初めてリマスターされた。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月〜6月にかけてヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは01年盤。
これ以降最新作までメインのアレンジャーとして関与し続ける十川知司と澤近泰輔が大半のアレンジに関わるようになり、80年代最後にしてやがて来る90年代大ヒット期以降のイメージ(主にミディアム〜バラード系に)にほぼたどり着いたような印象のアルバム。徐々に変わってきていたので前作と比べるとそんなに作風に大きな差は感じられないものの、ASKAの書くミディアム〜バラード系の楽曲がキレッキレ。いきなり大名曲「LOVE SONG」で始まり、表題曲「PRIDE」も「WALK」も耳に残る楽曲だし、何度か聞いていると「砂時計のくびれた場所」や「天気予報の恋人」もまたいい曲だと思えてくる。一方でCHAGEの方はかなり自由にやっている。3曲目で「SHINING DANCE」が出てくるのはタイミング的に明らかにあれ?って感じがするし悪くは無いんだけど王道の名曲を量産するASKAに対してアルバムの"幅"担当みたいな…。少なくとも小学生だった90年代半ばにチャゲアスを知った時には既にメインで歌うASKAとコーラスでグラサン帽子のチャゲというイメージで最初に認識されたのを記憶しているが、ヒット曲を量産するASKAとコーラス&マニアックなCHAGEみたいなファン以外からの揶揄も大体この頃から一気に深まっていったのでは。ここまでは2人の間にそんな差は無かったように思うけど今作では一気に2人の作風が別れたように感じる。ただいくらASKAが美メロを量産してもミディアム〜バラードが続くのはしんどいので、CHAGEのはじけた曲はいいスパイスになっていてアルバムとしてのバランスは良い。
DISC-2にはリメイク4曲が収録されており、CHAGEの名曲「終章(エピローグ)」が一際名曲オーラを放っている。本編とは異なるアレンジャーを起用しているので、本編とはやや作風が異なるものの基本的に原曲のイメージを大切に進化させたようなリメイクで好印象。
01年再発盤 09年紙ジャケリマスターSHM-CD盤 89年オリジナル盤
印象度★★★★☆