黄昏の騎士
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 黄昏の騎士 | 松井五郎 | CHAGE | 平野孝幸 | |
2 | 南十字星 | 飛鳥涼・松井五郎 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
3 | 男と女 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 5thシングル 最高28位 売上9.0万枚 |
4 | 夜のジプシー | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
5 | 月が海にとける夜 | CHAGE・松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | |
6 | 誓い | 松井五郎 | CHAGE | 平野孝幸 | |
7 | いろはにほへと | 松井五郎 | CHAGE | 後藤真和 | |
8 | 琥珀色の情景 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 笛吹利明 | |
9 | 安息の日々 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | |
10 | 愛すべきばかちんたちへ | チャゲ&飛鳥 | チャゲ&飛鳥 | 平野孝幸 | |
-Bonus Track-(CD化以降に追加収録) | |||||
11 | 長い雨のあとに | 松井五郎 | CHAGE | 平野孝幸 | 5thシングルC/W |
12 | 放浪人〜TABIBITO〜 | 松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | 4thシングル 最高30位 売上5.4万枚 |
13 | 真夏の国境 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 4thシングルC/W |
リリースデータ
1982年2月13日(LP) 1982年2月13日(CT) 1984年(初CD化) 1986年12月15日(再発) 1990年7月21日(再発) 1999年12月16日(再発) 2001年9月19日(現行盤) 2009年8月26日(SHM-CD/リマスター) |
最高5位 最高11位 - - - - - 初登場227位 |
売上7.9万枚 売上3.7万枚 - - - - - 売上0.07万枚 |
Produced by C&A、山里剛 | ワーナー・パイオニア ワーナー・パイオニア ワーナー・パイオニア キャニオンレコード ポニーキャニオン 東芝EMI ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
メンバー
チャゲ |
飛鳥 |
チャゲ&飛鳥3rdアルバム。2作リリースされたシングルのうち「男と女」のみ収録され、C/W2曲と「放浪人〜TABIBITO〜」は未収録。これら3曲はCD化の際にボーナストラックとして追加収録された。CD化以降はポニーキャニオンへの移籍もあり、何度か再発されている。99年にEMI移籍の際にポニーキャニオン盤は全て廃盤となり、EMIにて一斉再発されたが、わずか2年でユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-1』に収録された際には初めてリマスターされた。ただしこのBOXではボーナストラックが削除されてしまっている。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月にヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは01年盤。
1曲目のタイトル曲は妙に勇ましいノリで曲途中に凛々しいセリフが入る上に曲の最後では高笑いが聞こえるというインパクト抜群の珍曲。セリフも笑い声も90年代以降と声が違うのでチャゲなのか飛鳥なのかすら分からないが(一応飛鳥の声らしい)この謎のセリフの最後では「まるでおまえはドン・キホーテじゃないか」と言っており、このドン・キホーテの生き様が今作全体のテーマになっているらしい。ドン・キホーテというと現代ではごちゃごちゃとした迷路のようなディスカウント・ショップの方が真っ先に浮かぶし、ネットで検索してのそっちがトップ表示されるが、そっちではない。今作発売当時はスペインの小説以外のイメージは無かったと思われる。しかしその小説の方を知らないので「まるでおまえはドン・キホーテじゃないか」と言われても何なのかさっぱり分からない…。こいつは困ったぜ…。一応今作では歌謡/フォーク/演歌の色がやや後退してロック色を1つ前に出してきたような印象があり、バラードではそうでもないがノリのいい曲ではわりとロックバンドっぽさがあって、全体的にも勇ましいというか力強さを感じた。前2作から一気に方向転換しているわけではないんだけど、確実にフォーク演歌からは脱しようとしているのは感じられる意欲的な作品だ。さすがに随所に音の古さを感じるものの、この力強さがドン・キホーテのよう…なのかもしれない。
印象度★★★☆☆