TREE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 僕はこの瞳で嘘をつく | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | 28thシングル(カット) 最高1位 売上81.1万枚 |
2 | SAY YES | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | 27thシングル 最高1位 売上282.2万枚 |
3 | クルミを割れた日 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | |
4 | CAT WALK | CHAGE | CHAGE | 村上啓介(MULTI MAX) | |
5 | 夜のうちに | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | |
6 | MOZART VIRUS DAY | 飛鳥涼 | CHAGE&ASKA | 飛鳥涼・澤近泰輔 | |
7 | 誰かさん〜CLOSE YOUR EYES〜 | CHAGE | CHAGE | 十川知司 | |
8 | 明け方の君 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | |
9 | CATCH & RELEASE | CHAGE | CHAGE | 澤近泰輔 | |
10 | BAD NEWS GOOD NEWS | 青木せい子 | CHAGE | 十川知司 | |
11 | BIG TREE | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・澤近泰輔 | |
12 | tomorrow | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 佐藤準 |
リリースデータ
1991年10月10日 1993年12月17日(APO CD) 1998年3月11日(再発) 2001年6月20日(現行盤) 2009年10月21日(SHM-CD/リマスター) |
初登場1位 - - - 初登場280位 |
売上235.1万枚 - - - 売上0.05万枚 |
Produced by CHAGE&ASKA、山里剛 | ポニーキャニオン ポニーキャニオン 東芝EMI ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
メンバー
CHAGE |
ASKA |
CHAGE&ASKA14thアルバム。前作から1年2ヶ月ぶり。僕は死にましぇ〜〜んドラマ『101回目のプロポーズ』主題歌に起用された「SAY
YES」が空前絶後の大ヒットを記録(シングル初の1位にして13週連続1位)。91年前半はASKAがソロで「はじまりはいつも雨」をロングヒットさせており(最終的にミリオン)、アルバム『SCENE
U』もミリオンを突破していた。当初の発売予定より延期され、「CAT
WALK」「tomorrow」が追加収録されて完成した。初動だけで99.6万枚を記録して当時の初動記録を更新(1ヶ月後には松任谷由実に史上初の初動ミリオンを出されて記録更新される)、3週連続1位を記録。さらに92年1月に史上初のアルバム200万枚突破を達成。1ヶ月後に発売されたドリカム、B'zも92年後半になり200万枚を突破し今作を最終的に上回ったため歴代1位だったのはわずかな期間だったが、現在もオリジナルアルバムでは最大のヒット作、そして歴代51位となっている。1ヶ月後には「僕はこの瞳で嘘をつく」がシングルカットされた。C/Wは新曲ではなくこのアルバムのダイジェスト「TREE
Digest」で新曲が無かったものの問題なく当時の2番ヒットを記録した。
93年の再発は一時的に高品質CDとして発売されていたAPO CDでの再発(現在のSHM-CDと同様に高級素材を用いただけなので通常プレイヤーで再生可能だったという)。98年ソロ活動中にEMIに移籍した際に90年代の6作のみEMIで先に再発されたが、すぐにユニバーサルへ移籍してしまったのでEMI盤は即廃盤となった。改めて01年にヤマハから再発され、これが現行盤となる(01年以降、現役ではユニバーサル所属ながら旧作の発売元はヤマハという形になっている)。ここまでは1度もリマスターされていなかったが、04年に発売された『25th Anniversary BOX-3』に収録された際には初めてリマスターされた。09年には未CD化だったライブ盤なども含めてベスト盤以外の作品が一斉に紙ジャケSHM-CD化され、この際もリマスターされている。現在のところ、最新盤は09年盤、これが限定扱いのため現行盤は01年盤となるが、2014年のASKA逮捕により、全作品が回収され、新品での流通は全作停止した。17年夏の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売再開以降、段階的に配信の再開、他のベスト盤の販売再開、映像作品の販売再開と来て18年4月〜6月にかけてヤマハが権利を持つオリジナルアルバムの販売はすべて再開され、01年盤、限定だったはずの09年盤も全て余っていたのか販売再開となった。今回聞いたのは90年盤。
アルバム200万枚突破時代の幕開けとなった今作。この数年前から1人ミリオンを出し始めて独走していたユーミンが200万枚突破しそうと思われていたであろう中で前作50万程度のチャゲアスがいきなり追い抜いて行ったこともあり(ユーミンは史上初の初動ミリオンをたたき出したこの年のアルバムでも200万枚を逃した)、後追いで見るといきなり大ブレイクしたようにも見えるけど、ASKAソロでのヒットも含めて長年の堅実な活動とここ数年で伸ばしてきていたセールスがついにドカンとはじけたということだったのだろう。
前作から一転して今作は国内制作でアレンジャー陣も『PRIDE』の時の中心人物だった十川・澤近体制に戻っている。今作で決定づけられたというところもあると思うけど、ASKA楽曲がヒット曲イメージで曲数もやや多くて、CHAGE曲がややマニアックな印象…というところも含めて一般的なCHAGE&ASKAのイメージそのままなアルバム。冒頭にシングル2曲を固めてしまったので以降のアルバム曲がこの2曲のあまりに絶大なインパクトを越えるほどかというと若干微妙なところはある。ここまでの大ヒット作になるかは制作時点ではさすがに考えが及ばなかったとは思うけど、ここ1,2年で格段にセールスがグングン伸びていて確実に自分たちに波が来ている事は感じれていたと思われ、「BIG TREE」辺りは特に感じるけどそんな自信がみなぎったアルバムになっていると思う。
印象度★★★★☆
2016.1.15更新