Christmas Non-Stop Carol

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU/ZARD Bob Crewe,Bob Gaudio 葉山たけし Frankie Valliのカバー 没後アレンジリメイク
2 JOY TO THE WORLD/愛内里菜 lsaac Watts Lowell Manson 大賀好修 クリスマス讃美歌のカバー(邦題「もろびとこぞりて」)
3 WINTER WONDERLAND/三枝夕夏 Richard B.Smith Felix Bernard 葉山たけし Richard Himberのカバー
4 WHITE CHRISTMAS/森川七月 Irving Berlin 徳永暁人(doa) Bing Crosbyのカバー
5 WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS/伊奈木紫乃 Tradditional 葉山たけし スタンダードカバー
6 ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH/岡本仁志 Tradditional 岡本仁志(GARNET CROW) スタンダードカバー
7 AVE MARIA/Caos Caos Caos Tradditional Franz Peter Schubert 古井弘人(GARNET CROW) シューベルトの「エレンの歌 第3番」のカバー
8 JEUS,JOY OF MAN'S DESIRING/羽田裕美   J.S.Bach   Instrumental バッハのピアノカバー(邦題「主よ、人の望みの喜びよ」)
9 JINGLE BELLS/doa James Lord Pierpont 徳永暁人(doa) スタンダードカバー
10 RUDOLPH THE RED-NOSED REINDEER/さぁさ John D.Marks 安部智樹 スタンダードカバー(邦題「赤鼻のトナカイ」)
11 LAST CHRISTMAS/WAR-ED George Michael 麻井寛史(WAR-ED) Wham!のカバー
12 12 DAYS OF CHRISTMAS/植田真梨恵 Tradditional 大橋雅人 スタンダードカバー
13 ALL I WANT FOR CHRISTMAS IS YOU/HAZZE Mariah Carey,Walter Afanasieff 久保田敬也(HAZZE),
湯場裕介
Mariah Careyのカバー(邦題「恋人たちのクリスマス」)
14 SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN/Chicago Poodle Haven Gillespie John Frederick Coots Chicago Poodle&岩倉さとし スタンダードカバー(邦題「サンタが街にやってくる」)
15 THE CHRISTMAS SONG/岡崎雪 Mel Torme&Robert Wells 大楠雄蔵 Nat King Coleのカバー
16 AULD LANG SYNE/中村由利(GARNET CROW) Robert Burns Tradditional 中村由利(GARNET CROW) スタンダードカバー(「蛍の光」の原曲)

リリースデータ

2010年12月1日 初登場71位 売上0.3万枚 GIZA studio

Being/GIZAクリスマスカバーノンストップミックスアルバム。Being/GIZA所属ミュージシャンによるクリスマスの洋楽スタンダードソングのカバーアルバム。既出音源を集めたものではなく初収録カバーとなっているが最初からノンストップミックスとなっている。GIZAからの洋楽のカバーコンピとしては2001年の『GIZA studio R&B Respect Vol.1』、2002年の『GIZA studio MAI-K & FRIENDS HOTROD BEACH PARTY』以来。アレンジャー、演奏陣でグループ所属者はグループ名も表記されているが、大橋雅人にFEEL SO BAD表記は無い。また解散後であったためか車谷啓介にdb表記も無い。GARNET CROWで一貫して作曲のみを担当していた中村由利は今作では自身のカバー楽曲において初めてアレンジャーとしてクレジットされた(アカペラ)。

ブックレットには参加ミュージシャンの紹介は書かれているものの曲については何も書かれていない。いつ頃制作された音源なのかも不明。「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」は1999年ZARD『永遠』初回特典8センチCD及び限定アナログ盤としてカバーが発表されているが、当時は小西康陽によるアレンジだった。今作では葉山たけしによるアレンジに変更されていて、坂井泉水は2007年に亡くなっていたため、没後に行われていたボーカルそのままに既存楽曲のリメイクを行ったのと同じ手法で当時のボーカルにアレンジだけ差し替えたものと思われる。愛内里菜、三枝夕夏は同年引退済みのため、引退前から企画があってレコーディングしていたものと思われる。「WINTER WONDERLAND」は三枝夕夏単独名義だが、ドラムはdbの車谷啓介が担当、ギターとベースはWAR-EDの2人が参加している。Caos Caos Caos、WAR-EDは今作で初登場となった。Caos Caos Caosは白石乃梨がソロ名義で活動していたが固定のダンサーを率いて新たに結成した5人組グループ。翌2011年に単独デビューを果たした。WAR-EDも翌2011年にインディーズからデビューしたがGIZA studioからの正式なメジャーデビューは2014年までかかった上に2015年には活動を停止した。HAZZEも同年結成し、今作発売直前の11月28日にインディーズで発シングルをリリースしたがこれっきり消滅した模様。

けっこう謎の多いコンピ盤で、同年引退したはずの愛内里菜、三枝夕夏がしれっと参加していたり、ZARDもしれっと葉山アレンジでリメイクされていたり、全て初出カバー音源っぽいのに何故最初からノンストップミックスなのかも不明。明らかに各自それぞれで制作した音源をただ曲間なしで収録しただけで、曲間の繋ぎ部分に何か編集を施しているわけでもない。

タイトルだけ並べるとピンとこないが収録されているのはクリスマスの時期になればTV、ラジオ、街中必ずどこかで年に1度はかかっているのを耳にするような有名クリスマススタンダードばかり。00年代前半と違って2010年頃になると固定の作家陣を抱えて回すGIZAの手法が相次ぐ引退・移籍に伴ってあまり見られなくなり、ブログ全盛期と重なって当時の学生世代で盛り上がっていたGIZAファン界隈もブログ閉鎖・停止が相次いで散会していった後の時期だった。またGIZA的な軽い作風から離れていってレーベルカラー的なサウンドの特色も無くなってきた時期でもある。今作ではバンド以外でも三枝夕夏とさぁさは生バンド編成。いかにもGIZAサウンド一辺倒ではなく、割と厚みのあるアレンジでそれなりに多彩。クリスマスアルバムとしても十分に楽しめる1作だ。それだけに何故普通にクリスマスカバーコンピとしてリリースしなかったのかは謎だ。本当にただ曲間が無いだけのノンストップなので、これなら別にノンストップにする必要が無いし、ノンストップとかリミックスとかになると避ける層が一定いるのだからわざわざノンストップなんて銘打って客を逃がすよりも正規のクリスマスカバーアルバムとしてリリースすれば良かったのでは…。

あと倉木麻衣はいないのに、ZARDはどうしても収録したかったのだろうか。「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」ってクリスマスソングではないだろう。なんか随所で後から加えたようなクリスマスっぽい装飾が入っているけど…。ZARDの洋楽カバーは他には『J-BLUES BATTLE Vol.3』と『J-BLUES compilation at the BEING studio』に収録されている「Black Velvet」くらいしかなかったと思うので、とりあえず有名な「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」を1曲目に入れておけ的なノリ?

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印象度★★★★☆

2022.12.22更新

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