RESPECTS+1
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | I'm a Believer(ver.2.0) | 沖井礼二/土岐麻子 | 沖井礼二 | 98年のデビューカセットシングル リミックス |
2 | Little Billy | Pete Townshend | The Whoのカバー | |
3 | STUPID GIRL | Mick Jagger and Keith Richards | 1stシングル『午前8時の脱走計画』C/W The Rolling Stonesのカバー | |
4 | (What's So Funny'Bout) PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING |
Nick Lowe | 2ndシングル『RALLY』C/W Brinsley Schwarzのカバー | |
5 | Situation Vacant | Raymond Douglas Davies | 3rdシングル『My Brave Face』C/W The Kinksのカバー | |
6 | IT'S NOT EASY | Al Kasha and Joel Hirschhorn | 映画「Pete's Dragon」テーマ曲のカバー | |
7 | THE KIDS ARE ALRIGHT | Pete Townshend | The Whoのカバー | |
8 | シークレットトラック 「Situation Vacant」の沖井ボーカルバージョン | |||
2014年タワレコ限定リマスター盤追加収録 | ||||
9 | DEATH OF A CLOWN | トリビュートアルバム『KINKY BEAT〜TRIBUTE TO THE KINKS』収録曲 The Kinksのカバー |
リリースデータ
2001年3月23日 2014年9月24日(タワレコ限定リマスター盤) |
初登場90位 | 売上0.4万枚 | Produced by 沖井礼二 | ビクター |
メンバー
ボーカル | 土岐麻子 |
ベース、ギター | 沖井礼二 |
ドラムス | 矢野博康 |
Cymbalsカバーミニアルバム。インディーズ時代に2枚のミニアルバムを出していたためそれに続く3rdミニアルバムとされている。3曲は既にC/Wとして発表されていた。メンバー3人というより沖井礼二個人が思い入れのある楽曲を選曲しており、ブックレットには沖井礼二による全曲解説も記載されている。1曲目の「I'm a Believer」はカバーではなく、98年にインディーズでカセットシングルとしてリリースした楽曲のリミックス。また記載のない8トラック目にはシークレットトラックとして沖井がボーカル「Situation Vacant」が収録されている。全曲英語詞となっているが、カバー曲の日本語訳が記載されておりこれの訳はメンバーが行っている。2013年のオリジナルアルバム4枚のタワーレコード限定再発に続いて、2014年には今作もタワーレコード限定で再発されたが、この際にはタイトルに「+1」が付属し、当時今作が発売されてから02年に参加したザ・キンクスのトリビュートアルバムから「DEATH OF A CLOWN」が追加収録された。またオリジナル4作ではされていなかったが、今回はリマスターが施されている。
原曲は全く分からないが、前2作のオリジナルアルバムと同様の作風になっているし、全英語詞のナンバーもこれまでにけっこうあったので普通にCymbalsの新作ミニアルバムのような感覚で聞けた。フーやストーンズなどバンド名自体は日本でもよく知られているものの、未発表曲集に入っていた曲だとか日本ではソフト化されていない映画の主題歌だとか選曲はかなりマニアック。単に曲が並んでいるだけだと最早誰の曲なのかすら分からないところだったが、今作に限っては沖井礼二による1曲ごとの解説が丁寧に書かれているのが良かった。原曲を知らなくても前2作のサウンドが好きならすんなり聞ける1作だと思う。
13年に01年盤を聞いて上記の感想を書いた後に、2014年のリマスター盤が出たのでそっちを入手したので一応両方聞いたことになるんだけど、リマスターに関してはそこまで聞き込んでいないので違いはあまり分からなかった。どうせやるならオリジナルアルバム4作もやれば良かったのに…とも思うが、いずれにせよメンバー非公認らしく、発売発表のタイミングで沖井礼二も知った事をTwitterでコメントしていた。追加収録された「DEATH OF A CLOWN」は02年の音源。矢野と沖井のクレジットはプログラミングになっており、ボーカルと打ち込みだけで構成された3rdアルバムに通じる浮遊感のある曲調になっているので、バンドサウンドの今作の中ではかなり浮いている。オリジナルアルバム4作にボーナストラックをつけてもタイトルは変わらなかったが今作に関しては「+1」とタイトルを変えたのもなんとなく納得な感じではある。
RESPECTS +1<タワーレコード限定> オリジナル盤
印象度★★★★☆