day alone

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 君と逢えた奇蹟 五十嵐充 鈴木大輔 五十嵐充&day after tomorrow 10thシングル 最高4位 売上4.4万枚
2 God bless me! 五十嵐充 北野正人 石塚智生&day after tomorrow  
3 せつなさはこの胸の中に 五十嵐充 北野正人 五十嵐充&day after tomorrow 10thシングル3曲目
4 七つ星を数えたら 北野正人 北野正人 五十嵐充&day after tomorrow  
5 lost angel 五十嵐充 鈴木大輔 五十嵐充&day after tomorrow 9thシングル 最高4位 売上9.6万枚
6 Where so ever 五十嵐充 北野正人 五十嵐充&day after tomorrow  
7 honestly 五十嵐充 北野正人 五十嵐充&day after tomorrow  
8 追伸 五十嵐充 鈴木大輔 石塚智生&day after tomorrow 10thシングル2曲目
9 ユリノハナ 五十嵐充 鈴木大輔 五十嵐充&day after tomorrow 11thシングル 最高12位 売上3.0万枚
10 瞑想 五十嵐充 北野正人 石塚智生&day after tomorrow  
11 そして僕にできるコト 五十嵐充 鈴木大輔 五十嵐充&day after tomorrow 9thシングル2曲目
12 more than a million miles 五十嵐充 北野正人 五十嵐充&day after tomorrow 9thシングル3曲目

リリースデータ

2005年3月9日 初登場7位 売上7.1万枚 Sound Produced by 五十嵐充 avex trax

メンバー

Vocal misono
Guitar 北野正人
Keyboards 鈴木大輔

day after tomorrow3rdフルアルバム。前作から1年1ヶ月ぶり。前作以降の3シングルから7曲全てを収録。『lost angel』『君と逢えた奇蹟』は1曲目をタイトルにしているが単独A面ではなく2作とも3曲A面扱いのシングル、「ユリノハナ」は1曲(+カラオケ)シングルとして発売されていため3シングルともC/Wは無かった。04年9月にCCCD弾力化を発表して実質撤退となったため、『lost angel』を最後にCCCDでの発売が終了し、『君と逢えた奇蹟』が初の正規CD発売となったがレンタルでのCCCD採用は継続していたため今作もレンタル用にはCCCDで出回った。前作の先行シングルで3万枚まで落ちた売上は『lost angel』で巻き返して10万枚に迫ったが、再度売上を落としていき、今回も先行シングルの売上は3万枚となった。今作の売上はほぼ半減した。2ヵ月後に活動休止を発表したため最後の新作となった。

初回盤はオリジナル映画『day alone〜マノーラと姫ちゃん〜』の1話2話のダイジェストと最終話を収録したDVD付。

『lost angel』でも3曲連動したミュージックビデオとして3曲の各タイアップとは別に連続ミュージックドラマ「lost angel〜あの日、碧にキミがいて〜」を制作し、後に単独DVDでも発売していた。今作にかけてはさらに発展した企画として小説、音楽、映画といったあらゆるコンテンツと連動して新しいエンターテインメントにチャレンジするday aloneプロジェクトと称してオリジナル映画『day alone〜マノーラと姫ちゃん〜』を制作。劇場公開は無いが公式に"映画"とされていた。『君と逢えた奇蹟』の初回盤DVDに1話、『ユリノハナ』初回盤DVDに2話、そして今作に最終話である3話を収録して完結する仕様。今作と同時発売で小説版、3月24日に漫画版、そして3月25日には1〜3話を1作にまとめてメイキング映像等も収録した単独DVD『day alone〜マノーラと姫ちゃん〜』を発売した。

『day alone〜マノーラと姫ちゃん〜』は末永遥、奥田恵梨華が主演当時のmisonoと同じ20歳という年齢設定なだけでmisono始めメンバーがキャストとして出演はしていない完全なオリジナルドラマ作品で、day after tomorrowは1話主題歌「君と逢えた奇蹟」、2話3話主題歌「ユリノハナ」、挿入歌「追伸」「せつなさはこの胸の中に」という主題歌挿入歌を担当。従来のタイアップ主題歌という形でのみ関与している。外への公開方法が他になく、day after tomorrowのCD付属DVDを通さないと見れなかったため、後から単独発売されたとはいえ、メディアミックスとして成功したとは言い難く単に閉じまくりのコンテンツでファンの一部がday after tomorrowのDVD付CDを買っていたら強制的に見る事になった…という代物であり、ほとんど話題にならなかった。

今作でもmisonoの作詞が復活する事は無かったが、さらに北野・鈴木もほぼ作曲のみ、かろうじて「七つ星を数えたら」のみ北野が作詞それ以外は全部サウンドプロデューサーの五十嵐充が自身がアレンジに名前の入ってない曲まで全面的に作詞を担当した。また今作では石塚生ではなく生と表記されているが生と智生は別人なのか同一人物だけど別人設定なのか、それともただの誤植なのかは不明。グループ自体が末期であったためにただの誤植の可能性が高い。

「lost angel」が分厚いギター主体のロックナンバーでこれまでとは一線を画す楽曲だったため、前作までのマンネリ感からの大きな変化を感じた。さすがにこの曲ほどではないが今作は全体に一定以上にクールで落ち着いた楽曲が並んでいてはじけるような明るさは無くなっている。サウンド面でもこれまでもギターは鳴っていたがもう少しシンセが覆いつくしているようなサウンドだったのが今作ではギターの音が立っているように聞こえ、ベースドラムは打ち込みのままだがこれまでよりもロック色が前に出ている。これがけっこう新鮮で飽きの来ない仕上がりになっていて好印象だ。「honestly」「more than a million miles」では弦一徹による生のストリングスを導入しているが、これ以外に「瞑想」で鳴っている和風な音色は生の琴。打ち込みではなく実際に琴の奏者がクレジットされていて変わった仕上がりになっているので耳に残る。

結果的に最終作品となった事からメンバー間やその後のソロでの態度からしてmisonoとスタッフとの間での軋轢も深まってそうだし、末期的な行き詰まりの末の苦しい作品だったのかもしれない。それでも個人的には今作が最高傑作。misonoの作詞は復活しなかったが、今作においては五十嵐充による落ち着いた歌詞が雰囲気にあっているのでこれはこれで良かった。

B0007G8CE8DVD付  B0007G8CEICDのみ

印象度★★★★☆

当時の感想を2022.9.22修正

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