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リリースデータ

メンバー

day after tomorrow2ndフルアルバムCCCD。前作から11ヶ月ぶり。4thシングルまではシングルカットだったが、5,6thシングルは共に3曲A面で曲名ではないタイトルを付けたシングル『DAY STAR』『moon gate』、7th,8thシングルは曲名を並べた両A面シングルの形式でリリース。これら4シングル10曲から8曲を収録。各シングルから2曲ずつ収録していて『DAY STAR』3曲目「Smartly」、『moon gate』2曲目「ネバーランド」が未収録。『moon gate』がシングル最大のヒットとなったが1曲目の「Starry Heavens」が人気ゲーム『テイルズ オブ シンフォニア』主題歌タイアップでシングル自体も3A面扱いながら実質1曲リード扱いになっていたため、一般的に「Starry Heavens」が最大ヒット、代表曲扱いとなっている。方針転換して半数以上をシングルで固める半ベスト的構成にしたものの、売上は伸び悩み前作をやや下回り、『moon gate』を大幅に下回った。misonoの姉である倖田來未の『feel my mind』が同時発売で今作が5位に対して『feel my mind』は7位で初週の順位ではまだ今作の方が売れていたが、累計売上では逆転された。また『feel my mind』は前作『grow into one』より売上を下げていたが、それでも今作が下回るという状況であった。同年「キューティーハニー」を含むシングル『LOVE & HONEY』がヒットするもシングルでの大きなヒットは無く、シングルでの差はそこまで見られなかったが、翌年のアルバム『secret』が50万枚を突破して大差となり完全に知名度が逆転、day after tomorrowが活動休止となった直後に倖田來未はベスト盤でミリオンヒットとなるなど姉妹の状況も大きく変わっていった。

表記は無いが「Dear Friends」「It's My Way」はシングルとは若干ミックスが異なるように聞こえる。

初回盤は「futurity」「Stay in my heart」「CURRENT」「イタズラなKISS」「Starry Heavens」「Dear Friends」「螢火」のmaking flash(MVメイキング映像)を収録したDVD付。「faraway」「My faith」のmaking flashは当時発売していたシングルDVDにMVと一緒に収録されていたため、メイキング映像が発売されていなかった3rdシングル以降のメイキング映像を一挙収録した形となる。MV本編は『DAY CLIPS』として3月10日に別途DVD単独で発売された。これもご丁寧に単独発売された「faraway」「My faith」をわざわざ省いて「futurity」以降からの収録となっていた(「futurity」は前作のDVD付にも収録されていたのでしれっと重複するが気にするな…)。

misonoは先行シングル『螢火/Show Time』で「他人の歌詞を歌う」ことを挑戦として掲げていたが、アルバム新曲では1曲も作詞しておらず、新曲5曲は全て五十嵐・北野・鈴木が作詞を担当し、このまま作詞から撤退した。当時は他人の歌詞を歌う事を「勉強になる」などとコメントしていたのだが勉強し続けたまま活動休止となってしまい最後の未発表曲「Pride」の作詞がmisono with Kenn Katoだった以外にday after tomorrowで勉強の成果を発揮する事は無く、単独作詞は1度も行わないままだった。ソロデビューに伴いようやく作詞を再開した。

前作から一転してエイベックスらしいヒットシングル詰込み型の半ベストオリジナルアルバムとなり、新曲は5曲。オリジナルアルバムとしては既出シングル過多は否定的に考えがちではあるが…それでも前作までよりも今作の方がキャッチーな曲揃いで耳に残る。やはりシングル曲が強いシングルアーティストだと思うし、今作ではアルバム曲はシングルではやっていない一面を見せて飽きさせないための隙間を埋める最良の役割を果たしている。「These Days」「It's My Way」辺りまで来るとシングル曲でも食傷気味になってくるのでこの2曲も少し毛色の違うアルバム新曲とかだったらシングル6曲新曲7曲でオリジナルアルバムとしてももう少し良いバランスになっていたかも。

当時は早くも飽きてきてしまいシングル過多の構成の今作より前作の方が好印象だったんだけど、改めて年数を経てみると前作の方がパッとしなくて今作の方が断然良かった。インタビューでいろんな音楽性を取り入れているみたいな発言を北野・鈴木が積極的に語っていたのが当時は全部五十嵐サウンド王道にしか聞こえず良く分からなかったが、王道的なシングルと隙間を埋めるアルバム曲としての役割で確かにそういう面を感じられた。

misonoの作詞撤退は残念。この頃はいろいろと理由つけてたので次回作では復活するかと期待していたのだがまさか完全撤退するとは…。「フィットネス」では太った女子がダイエットに苦戦する様子をコミカルに描写したポップな曲だが、どうやらこの頃よりmisonoがデビュー時より太ってきていたようで(曲中では5キロ太った設定だが実際は…？)、MVでも正面からドアップで顔を映すカットが減り、横顔や斜めからのカットが増えていたし、今作のジャケットもドアップだが横顔である。久々にwikiを見たら"misonoの体型についてday after tomorrowとして危機感を持ち始めた象徴的な曲"なんて書かれている始末。少なくとも当時のインタビューでは触れていなかったように思うが…。

DVD付　　　CDのみ

印象度★★★☆☆

当時の感想を2022.9.15修正

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