私とドリカム-DREAMS COME TRUE 25th ANNIVERSARY BEST COVERS-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 |
1 | うれしい!たのしい!大好き!/E-girls | 吉田美和 | 吉田美和 | 中野雄太 | 3rdシングル『うれしはずかし朝帰り』C/W |
2 | 未来予想図U/いきものがかり | 吉田美和 | 吉田美和 | 本間昭光 | 2ndアルバム『LOVE GOES ON…』収録曲 |
3 | LOVE LOVE LOVE/miwa | 吉田美和 | 中村正人 | eji | 18thシングル |
4 | 決戦は金曜日/HY | 吉田美和 | 中村正人 | HY | 11thシングル |
5 | す き/JUJU | 吉田美和 | 吉田美和 | 松浦晃久 | 16thシングル |
6 | ROMANCE/大塚愛 | 吉田美和 | 中村正人 | aio×hiroo | 19thシングル |
7 | 大阪LOVER/SCANDAL | 吉田美和 | 吉田美和 | シライシ紗トリ | 38thシングル |
8 | 笑顔の行方/水樹奈々 | 吉田美和 | 中村正人 | 藤田淳平(Elements Garden) | 5thシングル |
9 | WINTER SONG/Ms.OOJA | 吉田美和, MIKE PELA |
吉田美和, 中村正人 |
BU-NI(PRIME) | 14thシングル |
10 | やさしいキスをして/中島美嘉 | 吉田美和 | 中村正人 | 羽毛田丈史 | 31stシングル |
11 | IT'S SO DELICIOUS/倖田來未 | 吉田美和 | 吉田美和, 中村正人 |
Joseph Lawrence(Joe90) | 7thアルバム『DELICIOUS』収録曲 |
12 | サンキュ./BENI | 吉田美和 | 吉田美和, 中村正人 |
UTA for TinyVoice,Production | 17thシングル |
13 | 何度でも/Flower | 吉田美和 | 中村正人, 吉田美和 |
川口大輔 | 35thシングル |
リリースデータ
2014年3月26日 | 初登場7位 | 売上6.3万枚 | Epic Records |
DREAMS COME TRUE1stトリビュートアルバム。3月21日にデビュー25周年を迎えた事を記念しての企画盤。デビュー〜97年まで在籍していたエピックレコードが企画している。『私とドリカム』というタイトルにもあるように女性ボーカル限定。男性ボーカルが在籍するHYでも女性ボーカルの泉が歌唱している。またE-girlsメンバーでもあるためFlowerは2曲に参加している事になる。E-girlsはボーカルメンバーの記載が無いが、Flowerはボーカル3名が記載されていて、これ以外のダンスメンバーは音源に参加していないことが間接的に明示されている。またいきものがかり山下にはギタークレジットが無く、ハーモニカとコーラスのみの参加となっているほか、miwaもボーカルコーラスのみでギター演奏はサポートメンバーが担当している。
ソニー系のトリビュートアルバムの傾向として自社ソニーアーティストとエイベックスアーティストが並ぶのが定番になっているが、今作ではそれに加えて現在ドリカムが所属しているEMI/ユニバーサルの所属アーティストも多い。ソニー、エイベックス、EMI/ユニバーサル以外で唯一キングレコードの水樹奈々がラインナップされているのは目を引く。
各アーティスト、あくまで歌詞とメロディーを尊重しつつ、それぞれ独自の解釈も交えたような仕上がりになっている。バンドであるHYやSCANDALがギターサウンドを抑えめにするなどするなど、ロック系でもダンス系でも大胆な改変はほとんど無い。しかし何故か倖田來未は1人だけ知名度の低いマニアックな選曲をした挙句に、バキバキのEDM系ナンバーにするなどやりたい放題。明らかに今作の中で倖田だけ浮きまくっている。あくまでドリカムの歌とメロディーを大切にカバーするという点で倖田以外の12アーティストの意志は一致していたのかな、とも。沖縄色を取り入れたHYがバランス的には1番良かった。またいつもの超大作ストバラなんだけど山下によるハーモニカがさりげなく入っているいきものがかりはちょっと新鮮だった。
参加アーティストの側面からも女性ボーカルのみに限定していて世代的にアラサー以上が多くなっているので若い世代に向けてドリカムを提示していくという感じは皆無。歌姫系のソロバラードボーカリストが連続して並ぶので、一応それぞれがそれぞれの色で歌ってはいるんだけどちょっと面白味には欠けるところがある。同じくらいの世代が改めてドリカムの名曲たちのカバーを楽しむという感じなので、総じて直球というか無難なトリビュート作品だ。倖田ほどじゃないにしても、もうちょっと大胆にカバーするとか、「親が聴いてました!」くらいの新世代のアーティストを参加させても良かったんじゃないかとも思った。まあドリカムからすれば今作参加のアーティストでも若造レベルだし、ファンからすればどんなに歌がうまくても吉田美和の表現力にはやっぱり敵わないといった感じにはなっちゃうだろうからカバーって難しい。
1年後の2015年には続編『私とドリカム2-ドリカムワンダーランド2015 開催記念 BEST COVERS-』が発売された。この2作は初期のレコード会社であるEPICからの発売だったが、2017年には現所属であるユニバーサルシグマからシリーズを改めた3作目のトリビュート盤『The best covers of DREAMS COME TRUE ドリウタ Vol.1』が発売された。
印象度★★★★☆