BEST OF DREAMS COME TRUE

No タイトル 作詩 作曲 編曲 備考
1 APPROACH 吉田美和 吉田美和 中村正人 2ndシングル(カット) 100位圏外
2 あなたに会いたくて 吉田美和 吉田美和 中村正人 1stシングル 100位圏外
3 うれしい!たのしい!大好き! ('EVERLASTING'VERSION) 吉田美和 吉田美和 中村正人 3rdシングルC/W 2ndアルバム『LOVE GOES ON…』収録Ver.
4 うれしはずかし朝帰り 吉田美和 吉田美和 中村正人 3rdシングル 最高49位 売上1.4万枚
5 LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜 吉田美和 吉田美和 中村正人 4thシングル(アルバム同発) 最高74位 売上0.4万枚
6 さよならを待ってる 吉田美和 吉田美和,
中村正人
中村正人 7thシングル 最高4位 売上14.2万枚
7 Ring! Ring! Ring! 吉田美和 吉田美和 中村正人 6thシングル 最高7位 売上12.4万枚
8 笑顔の行方 吉田美和 中村正人 中村正人 5thシングル 最高2位 売上44.6万枚
9 忘れないで 吉田美和 中村正人 中村正人 10thシングル 最高5位 売上31.4万枚
10 Eyes to me 吉田美和 中村正人 中村正人 9thシングル 最高1位 売上74.1万枚
11 決戦は金曜日 吉田美和 中村正人 中村正人 11thシングル 最高1位 売上107.0万枚
12 晴れたらいいね 吉田美和 吉田美和 中村正人 12thシングル 最高1位 売上68.5万枚
13 go for it! 吉田美和 吉田美和,
中村正人
中村正人 13thシングル 最高1位 売上105.2万枚
14 す き 吉田美和 吉田美和 中村正人 16thシングル 最高1位 売上59.1万枚
15 サンキュ. 吉田美和 吉田美和,
中村正人
中村正人 17thシングル 最高2位 売上106.9万枚
16 ROMANCE 吉田美和 中村正人 中村正人 19thシングル 最高1位 売上60.5万枚
17 LOVE LOVE LOVE 吉田美和 中村正人 中村正人 18thシングル 最高1位 売上248.9万枚

vocal arrangement:吉田美和(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13)、吉田美和,中村正人(14,15,16,17)
backing vocal arrangement:DREAMS COME TRUE(1,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13)、DREAMS COME TRUE,JEFFREY J.MARRAY(2)、吉田美和,中村正人,MIKE PELA(14,16)、吉田美和,中村正人(15,17)

リリースデータ

1997年10月1日 初登場2位 売上217.7万枚 Produced by DREAMS COME TRUE,MIKE PELA EPIC/SONY Records

メンバー

arrangement,programming,bass guitar,backing vocal 中村正人
vocal,vocal arrangement,backing vocal 吉田美和
synthesizers operation,,backing vocal 西川隆宏

DREAMS COME TRUE非公認ベストアルバム。アメリカ進出を目指してEPICからVirgin Records(日本では東芝EMI)へ移籍した事に伴い、前レコード会社EPICが勝手にリリースした作品。収録内容はここまでのシングル20作の両A面除く1曲目のうちオリジナルアルバム8枚に収録された16曲を全てシングルバージョンにして収録。加えて「うれしい!たのしい!大好き! ('EVERLASTING'VERSION)」のみアルバムバージョンとして収録している。このためシングル1曲目(両A面2曲目以外)ではオリジナルアルバム未収録の8th「雪のクリスマス」、14th「WINTER SONG」、15th「WHEREVER YOU ARE」、20th「そうだね」は未収録。「そうだね」はEPICでの最終シングルとなっていたが、この次の東芝EMIでのオリジナルアルバムに収録された。基本的には時系列の収録だが、シングルの発売順ではなく、収録されているオリジナルアルバム内での曲順に従って並べているため厳密には各オリジナルアルバムごとに順番が前後している。

ジャケット撮影はニューアルバム用にロンドンで終えていたが移籍に伴いベスト盤に切り替わったとされている。リマスターは田中三一が担当。勝手に表記されたのか"Produced by DREAMS COME TRUE"という表記もそのままとなっているため、非公認作特有の味気無さは今作にはない。このように一見は非公認とは思えないような作品になっているが、メンバーはFC会員に向けて今作は本意ではないので購入を控えて欲しいと呼びかけた。しかし結果的にオリジナルアルバムから6作連続での200万枚突破の大ヒットを記録した。ただし一応200万枚を突破した作品の中では今作が1番売上が低いなどメンバーの意志に従って買い控えたファンもある程度いたようだ。また当時歴代アルバム売上記録を更新したGLAY『REVIEW』が初動200万枚から5週連続1位となっていたため初動ミリオンを記録してその後も高い売上で推移しながらも5週連続2位となり、1位を逃した。

00年2月に公認ベスト盤『GREATEST HITS “The SOUL”』がリリースされたが、再度の話し合いで今作を廃盤としてメンバー公認でファン投票を行ってのベスト盤としてリリースすることで合意したためとされる。これに伴い大ヒット作ながら発売数年で廃盤となり、公式はもちろんの事、ソニーによるディスコグラフィーからも完全抹消された唯一のアルバムとなった。

 

オリジナルアルバム8枚の中からシングルを各アルバム内での曲順そのままに抜粋したような内容ながら、そのままアルバムの音源を使うのではなく、全部シングルバージョンに差し替えるという機械的に収録したようで実は細かいという大雑把なのかテキトーなのか良く分からない構成。例外的にシングル1曲目ではない「うれしい!たのしい!大好き!」だけは収録されるもこれだけはアルバムバージョンだったりもする。この後のベスト盤でも『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』『DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム』がリリースされるまではベスト盤でアルバムバージョンの採用が基本だったため、8センチCDが滅んでいった年月の積み重ねの中でシングルバージョンが一気に聞ける今作はけっこう貴重な便利アイテムだったようだ。前述のベスト盤は時系列でもなんでもなく曲数も多いため、手っ取り早くEPIC期のシングルバージョンをまとめて聞きたいなら今でも今作の方が便利である。

シングルバージョン云々を考えなくてもこれ以外のベスト盤には2枚組以上のものが多く、順番もバラバラだったり、曲数が多い割にはヒット曲があっさり抜けていて聞きたい曲が頻繁に無かったりもするので、ほぼ時系列でヒット曲を1枚でざっと聞ける今作は実はけっこう締まったヒストリー盤(シングルコレクションアルバム)だと思う。前半は印象に残る曲とそうでない曲でややばらつきがあるけど、中盤以降は圧巻のヒットコレクションになっていく。完全な発売順ではないもののこういったグループの進化が足早でも味わえるのも魅力だ。89〜95年の初期ドリカムをヒット曲を入り口として聞くには非公認ながら1番聞きやすいアルバムだと思う。

今作リリース当時は今作を知らず、数年後に色々聞くようになってきてひとまずドリカムを聞こうと思った時には今作が非公認だと既に知っていたので『GREATEST HITS “The SOUL”』を手に取って当時挫折、次のタイミングで出た『DREAMAGE』『DREAMANIA』もどっちも2枚組だったので、やっぱりドリカム苦手だとなってしまっていたが、最初に今作を聞いていればもっとドリカムに対しての好印象が残ってもう少し聞いてみようと思えていたかもしれない。先に挙げたデザイナーの人も書いているようにアートワーク含めて非公認作の割にはけっこうしっかりした作りで、1曲ごとの演奏クレジットも省略されずに載っているし、アルバム8枚のディスコグラフィーもあって情報もしっかりしているのも良かった。

ベスト  

印象度★★★★☆

2019.6.3更新

戻る