DIAMOND15
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | DIAMOND15 THEME | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
2 | 朝日の洗礼 | 吉田美和 | もちろん中村正人 | 中村正人 | |
3 | マスカラまつげ | 吉田美和 | 吉田美和/中村正人 | 中村正人 | 32ndシングル 最高5位 売上4.7万枚 |
4 | どうぞよろしく | 吉田美和 | 吉田美和/中村正人 | 中村正人 | |
5 | ラヴレター | 吉田美和 | 吉田美和/中村正人 | 中村正人 | 34thシングル 最高5位 売上5.0万枚 |
6 | 今も | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
7 | MUSIC TRANSFERS | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
8 | OLA! VITORIA! | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | 33rdシングル 最高10位 売上4.2万枚 |
9 | イノセント | 吉田美和 | 吉田美和/中村正人 | 中村正人 | |
10 | HOLIDAY〜much more than perfect!〜 | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 33rdシングルC/W |
11 | ヒの字 | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
12 | やさしいキスをして | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | 31stシングル 最高2位 売上31.6万枚 |
13 | 高く上がれ! | 吉田美和 | 中村正人/吉田美和 | 中村正人 | |
14 | はじまりのla | 吉田美和 | 吉田美和/中村正人 | 中村正人 | 32ndシングル両A面曲 |
15 | 初雪〜ENDING THEME〜 | 吉田美和 | 中村正人/吉田美和 | 中村正人 |
Vocal Arrangemet:吉田美和(1,2,3,4,5,7,8,9,10,11,12,13,14,15)
Horn Arrangement:中村正人,GREG ADAMS(2,4,5,7)、中村正人(3,10)、GREG
ADAMS(6,13)
リリースデータ
2004年12月8日 | 初登場2位 | 売上52.3万枚 | All songs produced by DREAMS COME TRUE | DCT records/ユニバーサルJ |
メンバー
Vocal,Backing Vocals | 吉田美和 |
E.Bass,A.Bass,Keyboards,Drums Programming,Backing Vocals他 | 中村正人 |
DREAMS COME TRUE12thアルバム。『LOVE OVERFLOWS-ASIAN EDITION-』からは9ヶ月だが、オリジナルアルバムとしては『monkey girl odyssey』以来3年ぶりとなった。2人になって最初のオリジナルアルバム。前作以降のシングルのうち02年の「IT'S ALL ABOUT LOVE」は『LOVE OVERFLOWS-ASIAN EDITION-』に収録され、03年はリリースが無く、04年になってから立て続けにリリースされた4シングルから6曲を収録。「はじまりのla」以外の5曲は全てフェードアウトだったが、今作では「HOLIDAY〜much more than perfect!〜」はフェードアウトが長くなり、残り4曲は最後まで演奏されるアルバムバージョンとなっている。初回盤はシングルA面5曲のPVを収録したDVD付。
他のシングルは大きなヒットにはならなかったものの、中居正広主演ドラマ『砂の器』主題歌となった今作最古のシングル「やさしいキスをして」は初登場2位だったが(1位は嵐)8週連続トップ10入りのロングヒットとなり、30万枚を越える久々の大ヒット曲となった。今作は初動20万枚を突破するもORANGE RANGE『musiQ』の2週目が40万枚を突破していたので大差で2位となり、オリジナルアルバムで1位を逃すのは1st、2nd以来となった。しかし2週目以降も大きく売上を伸ばし、前作を上回る売上を記録するなど、1度低迷していた人気が復調した。
今作ではメンバークレジットが無いが(演奏クレジットのみ)、2ショットの写真がジャケット、ブックレットにふんだんに使用されており、2人組である事が強調されている。
アメリカ進出を目論んだ辺りからの低迷、そして西川脱退以降は長らくリリースが滞っていて15周年を理由とした企画アルバムの連発となっていたドリカムだったが、15周年はそれだけで終わらずに一気に新作を連発して健在っぷりを示した。当時はアメリカ進出へ向けての活動が一段落した…というかまああんまりうまく行かなかったので改めて日本で本腰を入れて活動を再開した…くらいの意気込みなのかなと勝手に思っていた。ただ後に中村正人が語ったところによると状況はもっと悪かったようだ。中村が完全に悪者のように各媒体で扱われてTVでもラジオでも曲をかけてもらえなくなり、"心を入れ替えた"と詫びて回らなければならないほどだったそうなのでよっぽどである。そういえばアメリカ進出を目論んでいた頃は自分のクレジットを「KING」にするとかけっこうアレな事もなさっていたが、そういうところにも表れていたのかも…。
今作のファンの評判はとても高く、当時よく言われたのが昔のドリカムが良かったとか最近ついていけなくなっていた人に聞いてほしい、というものだった。ミスチルやサザンも1度低迷して00年代になって持ち直し、以降絶対的大ベテランの地位を築いてトップを走り続ける状態に突入していたが、ドリカムも今作でその流れに入った。共通しているのは複雑な路線に進んでいたところからシンプルでポップな路線に回帰したという事だが、実際今作はドリカムここにあり、というか帰ってきたドリカムというか、初心を思い返してシンプルなポップ路線を取り戻しているような印象のアルバム。率直にとても聞きやすい。洋楽を意識して複雑にこねくり回してどこか高尚になりすぎていたところがすっかり取れていい意味で丸くなったというか、まさに"心を入れ替えた"ようなポップさだ。まだ見ぬ…そして結局届ける事ができなかった海外の人たちの方ばかり見ているような気がしていたここ数作と違って、今作はドリカムをずっと聞いて応援してくれている日本のファンをちゃんと見ているというか。
ドリカムといえば90年代はずっとラブソング一辺倒のイメージが強かったが今作では高揚感のあるサポーターソングみたいな応援歌の「OLA! VITORIA!」が耳に残る(サポーターソングみたいというかタイアップがTBSヨーロッパサッカー2004テーマソングなのでほとんどそのまんまだったりする)。これは「何度でも」にも繋がっていくが、2人になって以降のドリカムのラブソング以外のポジティブ路線が新たな軸になったのは良かったなと思う。
印象度★★★★☆
2019.7.16更新