DREAMAGE-DREAMS COME TRUE"LOVE BALLAD COLLECTION"

disc BLEU
-torch song collection-
No タイトル 作詩 作曲 編曲 備考
1 いつのまに a-mix feat.Yoshihiro Kondo 吉田美和 吉田美和・
中村正人
千住明 29thシングル『いつのまに』C/W収録Ver.
近藤嘉宏のピアノとボーカルのみの別アレンジバージョン
2 LOVE LOVE LOVE-single version- 吉田美和 中村正人 中村正人 18thシングル 最高1位 売上248.9万枚
3 悲しいKiss 吉田美和 吉田美和 中村正人 1stアルバム『DREAMS COME TRUE』収録曲
4 2人のDIFFERENCE 吉田美和 吉田美和・
中村正人
中村正人 3rdアルバム『WONDER 3』収録曲
5 LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜
-strings remix version-
吉田美和 吉田美和 羽毛田丈史 4thシングル 初収録リアレンジバージョン
ボーカルは89年当時のテイクでオケのみ差し替え
6 三日月 吉田美和 吉田美和 中村正人 20thシングル『朝がまた来る』C/W、10thアルバム『the Monster』収録Ver.
7 愛してる 愛してた 吉田美和 吉田美和 中村正人 6thアルバム『MAGIC』収録曲
8 come closer 吉田美和 吉田美和・
中村正人
中村正人 10thアルバム『the Monster』収録曲
9 プライドなんて知らない 吉田美和 吉田美和・
中村正人
中村正人 11thアルバム『monkey girl odyssey』収録曲
10 SNOW DANCE〜a capella version〜 吉田美和 中村正人 中村正人 25thシングル『SNOW DANCE』C/W収録Ver.
当時の(西川含む)メンバー3人でのアカペラバージョン
11 す き-single version- 吉田美和 吉田美和 中村正人 16thシングル 最高1位 売上59.1万枚

vocal arrangement:吉田美和(1,6,7,8,9)、吉田美和,中村正人(11)
vocal and backing vocal arrangement:吉田美和,中村正人(2,4,10)、吉田美和(3)
backing vocal arrangement:吉田美和,中村正人(6,8)、吉田美和,中村正人,MIKE PELA(11)
brass arrangement:ANDY SNITZER,中村正人(9)

disc ROUGE
-love song collection-
No タイトル 作詩 作曲 編曲 備考
1 crystal vine 吉田美和 中村正人・
吉田美和
中村正人 11thアルバム『monkey girl odyssey』収録曲
2 未来予想図 吉田美和 吉田美和 中村正人 4thアルバム『MILLION KISSES』収録曲
3 a little waltz 吉田美和 吉田美和 中村正人 6thアルバム『MAGIC』収録曲
4 今度は虹を見に行こう 吉田美和 吉田美和 中村正人 3rdアルバム『WONDER 3』収録曲
5 銀河への船 吉田美和 中村正人 中村正人 4thアルバム『MILLION KISSES』収録曲
6 ETERNITY 吉田美和,
MIKE PELA,
DAVID ZIPPEL
中村正人 中村正人 サントラ盤『スワン・プリンセス-白鳥の湖-オリジナル・サウンドトラック』収録曲
「The sighs of LOVE」のオリジナル(全英語詞)バージョン
7 誓い 吉田美和 吉田美和 中村正人 8thアルバム『LOVE UNLIMITED∞』収録曲
8 FANTASIA #1 吉田美和 中村正人 中村正人 6thアルバム『MAGIC』収録曲
9 MARRY ME? 吉田美和 中村正人 中村正人 21stシングル『PEACE!/MARRY ME?』両A面曲 最高8位 売上13.2万枚
10 SWEET SWEET SWEET 吉田美和 中村正人 中村正人 5thアルバム『The Swinging Star』収録曲
11 おやすみのうた 吉田美和 吉田美和・
中村正人
中村正人 7thアルバム『DELICIOUS』収録曲
12 WINTER SONG
(”雪のクリスマス”WORLDWIDE VERSION)
吉田美和,
MIKE PELA
吉田美和・
中村正人
中村正人 14thシングル 最高1位 売上98.9万枚
再発盤 最高25位 売上7.8万枚
13 未来予想図U 吉田美和 吉田美和 中村正人 2ndアルバム『LOVE GOES ON…』収録曲、5thシングル『笑顔の行方』C/W(カット)

vocal arrangement:吉田美和(1,8,9)、吉田美和,中村正人(6,7,10,11)
backing vocal arrangement:吉田美和,中村正人(1,8,9)、吉田美和,中村正人,MIKE PELA(6,7)、DREAMS COME TRUE(10)
strings arrangement:中村正人,竹内純(1)
vocal and backing vocal arrangement:吉田美和,中村正人(2,3,4,5,12,13)
brass arrangement:中村正人,DYNAMITES UK(9)

リリースデータ

2003年12月17日 初登場6位 売上40.9万枚 Produced by DREAMS COME TRUE,MIKE PELA EPIC RECORDS

メンバー表記なし

DREAMS COME TRUE3rdベストアルバム。ラブバラードコレクションアルバム04年3月21日にデビュー15周年を迎えるのに先駆けての企画作品となっており、前レーベルのEPICからの発売。1ヶ月後には東芝EMIからポップな曲やダンスナンバーを集めた『DREAMANIA DREAMS COME TRUE〜SMOOTH GROOVE COLLECTION〜』が連続して発売された。今作はEPIC発売ではあるがEMI移籍以降も収録範囲となっており、レーベルの域を越えて選曲されている。"片想い、悲しい想いを歌ったトーチ・ソング・コレクション"disc BLEU幸せな気持ちを歌ったラブ・ソング・コレクションdisc ROUGEの2枚組仕様。EPICからのリリースは今作が最終作となり、これ以降EPICからベスト盤が乱発されるような事も無かった(トリビュート盤のリリースはあった)。

02年3月に西川隆宏が脱退。レコード会社を離れてインディーズでDCT recordsを立ち上げて2人になって最初のシングル「IT'S ALL ABOUT LOVE」を02年9月に発売していたが、2人になってからの新作はシングル1枚のみで止まっていた03年夏に4年に1度のスペシャルライブツアー「WONDERLAND」が開催されたものの、03年はド年末の今作が唯一のCD発売となり、新曲発売は無かった。このため西川脱退から1年9ヶ月ほど経過していたものの、今作に収録されたのは全て3人時代の楽曲となっている。状況が複雑だったためか、今作にはメンバー表記が無い。1曲ごとの演奏表記には西川の名前も普通に掲載されているが、在籍時後期のEMI時代になると演奏クレジットに西川だけ表記されていない事が多くなっていたため、演奏クレジットに西川の名前が無い曲もある

「いつのまに a-mix feat.Yoshihiro Kondo」「SNOW DANCE〜a capella version〜」はそれぞれシングルのC/Wに収録されていた別アレンジバージョンでアルバム初収録。「いつのまに a-mix feat.Yoshihiro Kondo」はアレンジが千住明で演奏は近藤嘉宏のピアノと吉田美和のボーカルのみのため、中村・西川は不参加。「SNOW DANCE〜a capella version〜」はメインボーカルを吉田、コーラスを吉田・中村・西川の3人で行っているメンバーの声のみで構成されたアカペラバージョン。

サントラ盤『スワン・プリンセス-白鳥の湖-オリジナル・サウンドトラック』収録の全英語詞の楽曲「ETERNITY」はドリカムのアルバムには初収録。ドリカムサイドでは日本語バージョンの「The signs of LOVE〜ETERNITY "DELICIOUS" VERSION〜がシングル「サンキュ.」C/Wに収録され、そのアルバムバージョンとして+が追記された「The signs of LOVE〜ETERNITY "DELICIOUS" VERSION+〜」がアルバム『DELICIOUS』やベスト盤『THE SOUL』に収録されていた。

「LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜-strings remix version-」は今作唯一の新録リアレンジバージョンボーカルは89年当時のテイクをそのまま使用しており(吉田のボーカルクレジットに"taken from original track recorded in 1989"と記載)、羽毛田丈史アレンジによるストリングス隊、パーカッション、ハープの新しい演奏に差し替えた音源(なのでリミックス扱い)。このためメンバーはアレンジにも演奏にも新たに参加していない模様。ジャケット裏の曲目ではスペシャル・ボーナス・トラックとして扱われている。

しばらく新作が滞っている中で発売された事と、大ヒットした『GREATEST HITS “The SOUL” 』から結果的にアルバム1枚しか出ていなかった事もあって、サントラや英語アルバム、非公認ベスト(2位)を除くと、1位を逃したのは1st、2ndアルバム以来となった。初動売上は暴落した前オリジナルアルバム『monkey girl odyssey』(初動20万)の半分以下となる10万割れにまで落ち込んだが、翌週8位(合算週なので2週分扱い)、11位、10位、10位、11位…と推移してトップ10には5週ランクイン、その後も拡大した300位集計範囲内で75週に及ぶ大ロングヒットとなり、最終的には初動の4倍以上の売上となり40万枚を突破、初動10万割れから『monkey girl odyssey』の累計売上を上回った。これは04年2月のシングル「やさしいキスをして」が30万枚を越える久々の大ヒットとなりドリカム健在っぷりを示して人気復調のきっかけとなり、バラードのドリカムへの注目度が改めて高まったためと思われる。今作の後に発売された04年1月の『DREAMANIA DREAMS COME TRUE〜SMOOTH GROOVE COLLECTION〜』の方が単純にヒット曲は多く収録されていたがそちらは20万枚を割り込んで18週ランクインに留まった。

 

片想い&失恋と幸せの2つのテーマに分けてのラブソングバラードコレクションというコンセプトに基づいたベストアルバム。23曲中『GREATEST HITS “The SOUL”未収録17曲とされていて、被りも少ない。ただ有名なバラード曲も少ないので、入口になるような1作というよりは深掘りするため、もしくは改めておさらいするためのコレクションアルバムといった装い。「いつのまに a-mix feat.Yoshihiro Kondo」「SNOW DANCE〜a capella version〜」「ETERNITY」「LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜-strings remix version-」などほとんどここでしか聞けないような別バージョンが収録されているのもポイントだ。

とはいえ後はラブバラードを延々と聞き続けてどうかっていうところになってくるわけで、個人的にはラブソングでバラードなるとやはりどうしてもちょっとかったるい。いい曲が並んでいるとは思うけど、どうしても途中で飽きてきてしまう。BLEUの方はそれでも50分程度にまとまっていて聞き通せる限界がこのくらい。ROUGEは曲数も増えて1時間を越えてくるので、もう数曲削ってしまってもちょうどいいくらいの感触だった。発売当時は聞き通すのも至難で感想を書かずに放置したのを思うと、オリジナルアルバムを聞いた後では馴染んできた曲も増えていたのでもう少しすんなり聞けた

DREAMAGE - DREAMS COME TRUE LOVE BALLAD COLLECTION -  

印象度★★★☆☆

2019.7.3更新

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