LOVE GOES ON…
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | うれしい!たのしい!大好き! ('EVERLASTING'VERSION) | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 3rdシングルC/W |
2 | うれしはずかし朝帰り | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 3rdシングル 最高49位 売上1.4万枚 |
3 | BIG MOUTHの逆襲 | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
4 | MEDICINE | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
5 | LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜 | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 4thシングル(同時発売) 最高74位 売上0.4万枚 |
6 | 自分勝手な夜 | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
7 | 星空が映る海 | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
8 | サンタと天使が笑う夜 | 吉田美和 | 中村正人・ 吉田美和 |
中村正人 | 4thシングルC/W(同時発売) 14thシングル『WINTER SONG』98年再発盤C/W(カット) |
9 | LOVE GOES ON… | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
10 | 未来予想図U | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 5thシングル『笑顔の行方』C/W(カット) |
リリースデータ
1989年11月22日 | 初登場13位、最高8位 | 売上150.8万枚 | Produced by MIKE PELA,DREAMS COME TRUE | EPIC/SONY Records |
メンバー
Keyboards,Drums and Bass Programming,Heart Field Bass Guitar,Backing Vocal,Arrangement | 中村正人 |
Vocal,Backing Vocal,Vocal and Backing Vocal Arrangement | 吉田美和 |
Keyboards,Backing Vocal,Sound Design | 西川隆宏 |
DREAMS COME TRUE2ndアルバム。前作から8ヵ月でのリリース。4thシングルと同時発売で2曲ともそのまま収録された。「うれしい!たのしい!大好き! 」のみアルバムバージョン('EVERLASTING'VERSION)として再録音されており、後のベスト盤にもこのバージョンで毎回収録された。長らくシングルバージョンがアルバム未収録のままだったが、2015年のベスト盤『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』でシングルバージョンアルバム初収録を果たした。次のシングル『笑顔の行方』C/Wとして「未来予想図U」がシングルカットされたが、曲が長すぎるためシングル盤ではフェードアウトを早めて短くして収録された。いきなりUが発表され、この時点では「未来予想図」は未発表だったが、元々どちらも吉田が高校時代に作った楽曲であり、作った順番でつけたタイトルがそのまま採用されている。
シングルで初チャートインを果たし、今作は初登場13位と一気に躍進した。2週目も16位となり、以降はしばらく20〜30位台をウロウロしていたが2月末に10位に上昇して初のトップ10入りを果たした。1度14位となった後にまた10位に上昇し、2週連続で最高位となる8位を記録、トップ10入りは4週のみだったが、その後も何度か100位圏外になりながらも96年まで延々とランクインし続け、100位以内229週ランクインのロングセラー記録を打ち立て、ミリオンヒットとなった(ミリオンに到達したのは次回作よりも後)。週数に関しては03年以降300位集計(シングルは200位)に拡大したため記録上は当然それまでの記録を上回る作品が出るようになり、単純比較が出来なくなったため登場週数の歴代記録としての扱いは後退したが、それまでは歴代最長ロングセラーアルバムとして扱われていた。
「うれしい!たのしい!大好き!」で始まり、「未来予想図U」で終わるというベスト盤かと思うような構成だが、後追いで聞くと前作に有名曲が無かったのにいきなり何か凄い事になったようなアルバム。実際どこか堅さもあった前作から一気にドリカムらしいポップソング、売れ線を掴んだような感じがする。代表曲以外は横一線ではあるが、どの曲も一定以上の聞きやすさがあって耳馴染みが良く、非常に良くできたポップスが並んでいてアルバム全体も非常に好感触。
3人の役割分担も早くも明確になっていて、キーボードが早速中村正人のトップクレジットに配置されるなどいきなり自身のメインパートに踏み込まれまくった西川隆宏に表記されたSound Designとは一体何なのか…(主張が強く衝突しがちな吉田と中村の間を取り持つ人物的には重要なポジションだったのかなとは思う)。
今作で一気にブレイクし、以降はより音楽性を高めていく方向に向かう。確実に外向けに狙っているシングルヒットなど一部を除くと完成度は高いもののマニアックな面も強くなっていくため、今作はなんだかんだ後からすればまだ未熟だった面が逆に程よい聞きやすさにもなっていて、ドリカムのオリジナルアルバムで1番パッと聞きで好感触。間口が広いという意味では今作が最高峰なんじゃないかと思う。
印象度★★★★☆
2019.4.16更新