SING OR DIE
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SING OR DIE〜opening theme〜 | 吉田美和 | 吉田美和, 中村正人 |
中村正人 | |
2 | 愛するこころ | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
3 | あはは | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 22ndシングル(カット) 最高19位 売上6.0万枚 |
4 | PEACE! | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | 21stシングル 最高8位 売上13.2万枚 |
5 | ケロケロ | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
6 | たんぽぽの堤防 | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
7 | そんなの愛じゃない | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | |
8 | 誘惑〜album mix〜 | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | 20thシングル両A面曲 |
9 | MARRY ME? | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | 21stシングル両A面曲 |
10 | よろこびのうた | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
11 | そうだよ〜album mix〜 | 吉田美和 | 中村正人 | 中村正人 | 20thシングル 最高4位 売上35.5万枚 |
12 | 月光 | 吉田美和 | 吉田美和 | 中村正人 | |
PEACE!-WORLDWIDE VERSION- | シークレットトラック 英語詞バージョン 通常盤のみ収録 |
vocal arrangement:吉田美和(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12)
backing vocal arrangement:吉田美和,中村正人(2,3,4,5,6,7,8,9,11,12)、吉田美和,中村正人,Yossou'nDour,Shikisha(10)
brass arrangement:中村正人,Dynamites UK(2,4,6,9,12)、中村正人(8)
リリースデータ
1997年11月15日 1998年7月16日(日本盤)、24日(アメリカ盤)(WORLDWIDE VERSION) 2002年3月29日(『SING OR DIE 2002:monkey girl odyssey tour special edition』) 2014年7月16日(再発) |
初登場1位 初登場4位 初登場79位 300位圏外 |
売上88.2万枚 売上16.7万枚 売上0.5万枚 - |
Produced by DREAMS COME TRUE | 東芝EMI Virgin Records 東芝EMI ユニバーサル |
メンバー
arrangement,programming,bass,backing vocal | 中村正人 |
vocal,vocal arrangement,backing vocal | 吉田美和 |
manipulating | 西川隆宏 |
DREAMS COME TRUE9thアルバム。オリジナルアルバムとしては1年7ヵ月ぶり。前作以降96年11月のシングル『そうだよ/誘惑』がEPICでの最終作となり、アメリカ進出を目指してVirgin Recordsと契約、国内では東芝EMIへと移籍した。今作にはEPICでの「そうだね」「誘惑」も含めて前作以降の2シングル4曲を収録。98年1月に「あはは」がシングルカットされた。「月光」終了後そのまま38秒後に「PEACE!-WORLDWIDE VERSION-」がシークレットトラックとして収録されている。これまでのエンジニア兼共同プロデューサーだったMike Pelaは移籍と共に離れたため、今作では「誘惑」「そうだよ」の録音を担当したのみ。プロデュースが初めてドリカムの単独名義となった。
『そうだよ/誘惑』の時点で大きく売上を落としていたが、移籍第1弾となった「PEACE!」はさらに低迷。加えてEPICが勝手にリリースしたベスト盤『BEST OF DREAMS COME TRUE』が10月にリリースされたばかりで200万枚越えの大ヒットとなっていた事も重なって、今作は1位こそ獲得したもののサントラ盤を除くオリジナル・ベストの6作連続の200万枚越え、2nd以降8作連続のミリオンから一気にミリオン割れと大暴落してしまった。
98年7月には全英語詞バージョンの『SING OR DIE-WORLDWIDE VERSION-』として日米で発売。これにて全米デビューとなった。日本盤には「YES,I DID (KING MIX W.W.V.)」「AHAHA (KING MIX W.W.V.)」の2曲の別ミックスバージョンがボーナストラックとして追加収録されている。今作が17万枚弱のヒットになったため、オリジナルと合わせると一応ミリオンに到達する。
02年3月には次の次のオリジナルアルバム『monkey girl odyssey』を引っ提げてのツアーに合わせて次回作『the Monster』と共に『SING OR DIE 2002:monkey girl odyssey tour special edition』と題した限定盤も発売された。13曲目に「愛するこころ“pp-mix”live version」が追加収録されているが、「PEACE!-WORLDWIDE VERSION-」はカットされている。
14年7月にはEMI時代3作のオリジナルアルバムがユニバーサルから一斉再発された。これは1番最初の97年オリジナル盤に準拠しているものと思われる。
04年にKinKi Kidsに提供した「ね、がんばるよ。」は今作収録の「MARRY ME?」のアンサーソングとして制作したとされている。
1ヶ月前の『BEST OF DREAMS COME TRUE』に売上を持っていかれたというのがあったにしても、シングルの低迷や今作の大暴落でここに来てドリカムは一気にトップクラスから後退することとなった。これは業界の掟を破るような移籍をしたため、TVから干され、ラジオでも曲をかけてもらえなくなるなどプロモーションにも一気に制限がかかった影響も大きかったようだ。しかもそこまでして狙ったアメリカ進出は完全な失敗となり、スタートラインにすら立てずに終わってしまったという(『ATTACK 25』リリース時の中村正人インタビューより)。
ただ実際今作はシングル曲でさえも妙に難解。意識は完全に全米に向かっている感じで、とにかく中村正人がこれまで以上に野心を見せてサウンド面にひたすら凝りまくっている。聞き応えは抜群だがあまりに作り込みすぎていてこれまでマニアックな事をやっても必ずあったシングル向けのヒットチューンが無く、親しみやすさはかなり薄れてしまった。今作でシングルとして出たどの曲よりもシングルっぽい「よろこびのうた」とかそういう発見もあるアルバムだし、意欲を感じまくる充実の1作ではあるけど、これはまあ売れなくなっても…というところはある。歌というよりもサウンド全体をひたすら楽しむための1作。
あと、ついに西川隆宏のメンバー表記がmanipulatingだけになってしまい、backing vocalからも撤退。backing vocal arrangementも完全に吉田・中村の両名義になってしまって久しいが、なんかどんどん窓際化していっているような…。
2014年再発盤 WORLDWIDE VERSION 2002:monkey girl odyssey tour special edition
印象度★★★★☆
2019.6.10更新