DEEN AOR NIGHT CRUISIN'〜3rd Groove〜
2016.3.4 Billboard Live TOKYO
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | ユートピアは見えてるのに | 池森秀一 | 土田則之 | 27thシングル 6thアルバム『UTOPIA』収録Ver.のTwilight styleに近いアレンジ |
2 | 翼を風に乗せて〜fly away〜 | 池森秀一 | 鈴木寛之 | 25thシングル |
3 | pray | 池森秀一 | 池森秀一・近藤薫 | 12thアルバム『Graduation』収録曲 |
4 | 太陽と花びら | 池森秀一 | 池森秀一・時乗浩一郎 | 26thシングル |
5 | Call your name | 池森秀一 | 鈴木寛之 | 5thアルバム『pray』収録曲 |
6 | Dance with my Music | 池森秀一 | 池森秀一・山根公路 | 9thアルバム『DEEN NEXT STAGE』収録曲 |
7 | 今夜はParty Night! | 池森秀一 | 山根公路 | 14thアルバム『CIRCLE』収録曲 |
メンバー
Vocal | 池森秀一 |
Keyboards | 山根公路 |
Guitar | 田川伸治 |
Support Mucians | |
Saxphone&Percussion | Gary Scott |
Keyboards | 大平勉 |
Drums | Gerald Painia |
Bass | Keith Wiiliamson |
初回盤B特典はライブCD。2016年2〜3月に名古屋ブルーノート、ビルボードライブ東京、大阪の3ヵ所で2日ずつ1日2公演の合計6日間12公演行われた「DEEN AOR NIGHT CRUISIN' 〜3rd Groove〜」のうち3日目となるビルボードライブ東京での3月4日のライブを収録。1日2公演のうち1本目か2本目かは明記されておらず不明(池森・田川のソロ曲のみが2公演で異なる2パターンだったが未収録)。ソロコーナー3曲は未収録でそれ以外は全て収録しているが、曲順が編集されている。実際は「pray」→「太陽と花びら」→「Call your name」→3人それぞれのソロ3曲→「ユートピアは見えてるのに」→「翼を風に乗せて〜fly away〜」→「Dance with my Music」→「今夜はParty Night!」という構成だった。
AOR時代、02年後半〜04年夏までのアルバム『pray』『UTOPIA』『ROAD CRUISIN'』期のDEEN'S AORの楽曲をビルボード中心にディナーショーに近い形式で行うツアーの3回目。1回目はいつものメンバー、2回目はDIMENSIONだったが今回はサポートメンバーが外人ミュージシャン+当時のアレンジャーの1人である大平勉となっていて、演奏面でいつもと違う部分を強調。演奏の良し悪しが良く分からずとも視覚的に外人ミュージシャンがバックというのはなんだか凄そうな気がしてくるので映像化せずに音源化になってしまったのはもったいない。また夏のリゾートツアー用のアルバムは適宜出していてリゾートライブとなれば選曲し放題なのに、AORはシリーズ化したのにそれに合わせたアルバムは出していないので、早くもこの時期の代表曲はやりつくした感じもあった。このためか今回は範囲外である「pray」「Dance with my Music」「今夜はParty Night!」といったAOR路線とそこまで離れていない曲調の楽曲もセットリスト入り。この辺りの曲はCD音源よりも上質でゴージャスな装いになったように思う。
ここのところのメイン路線が、どんどんアンチエイジングしていて本来もっと増してそうな楽曲の深みがここ数年でほとんど無くなってしまったので、久々に少し大人なDEENを聞くことができるのはやはりこのツアーの醍醐味だろう。このディナーショー形式のライブは絶対に行くことは出来ないのでこうして商品化されるのは今回もありがたい。演奏は明らかに1stの時よりいいんだけど、声はやっぱりAOR時代の曲と今の声が段々合わなくなってきたかな…とも感じた。2012年辺りから顕著になってきた高音伸びるようになったのに低音がカスカスで声が抜けてしまいささやき歌唱になってしまう状況を回避するため、2015年には絞り出すようにして乗り切る歌い方に変えることでカスカスになるのを克服したように思うけど、以前の曲のキー下げを始めて一気に声変わりしたこの時期の曲は元々力を抜いて優しく歌っていた楽曲が多いが今は完全にその時の歌い方は出来なくなっているっぽい。「翼を風に乗せて〜fly away〜」の物凄く抑えたAメロ部分を終始声が抜けないように1音1音力みまくって歌っていてどうにも聞いている方も力が入ってきてしまい安心して聞けない。そうなるとやはりこの時期の曲中心でやるよりもビルボードでやるのに映えるような新しい曲をそろそろ増やした方がいいんじゃないかとも思った。
印象度★★★★☆