DEEN

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 瞳そらさないで 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 5thシングル 最高1位 売上103.8万枚
2 FOR MY LIFE 池森秀一 池森秀一 池田大介 コンピ盤『愛と疑惑のサスペンス エンディングテーマ曲集』収録曲
3 Keep on Dancin' 小田佳奈子 山根公路・
古井弘人
大島康祐  
4 いつかきっと・・・・・・ 池森秀一 栗林誠一郎 葉山たけし  
5 思いきり 笑って 川島だりあ 織田哲郎 葉山たけし  
6 Memories 池森秀一・
井上留美子
織田哲郎 葉山たけし 3rdシングル 最高4位 売上45.2万枚
7 このまま君だけを奪い去りたい 上杉昇 織田哲郎 葉山たけし 1stシングル 最高2位 売上129.3万枚
8 広い世界で君と出逢った 池森秀一 織田哲郎 葉山たけし  
9 FOREVER 池森秀一 池森秀一 大島康祐 3rdシングル C/W
10 恋が突然よみがえる 池森秀一 山根公路 古井弘人  
11 永遠をあずけてくれ 川島だりあ 栗林誠一郎 葉山たけし 4thシングル 最高3位 売上56.6万枚

リリースデータ

1994年9月14日 初登場1位 初動46.4万枚、売上143.9万枚 Produced by B.M.F B-Gram Records

メンバー

Vocal,Chorus 池森秀一
Keyboard,Chorus 山根公路
Guitar 田川伸治
Drums 宇津本直紀

DEEN1stアルバム。93年3月デビュー。ここまでの5作のシングルのうち2ndの「翼を広げて」は未収録。4シングルとC/Wから1曲収録された。また3月にリリースされていたコンピ盤『愛と疑惑のサスペンス エンディングテーマ曲集』に収録されていた「FOR MY LIFE」も収録。デビュー作「このまま君だけを奪い去りたい」がミリオン、以降は半分以下の売上となっていたが、「瞳そらさないで」が2作目のミリオンヒットとなり、その勢いの中で今作が発売され、今作もミリオンを突破。自身最大の売上を記録した。1stシングル、1stアルバムが共にミリオンというのは当時史上初の快挙だった。この記録は3年弱の間DEENのみが保持していたが、97年〜02年の間にKinki Kids、Kiroro、宇多田ヒカル、倉木麻衣、CHEMISTRYが相次いで達成した。CDのレーベル面が緑、白の2種類存在する。単独発売はされていないが2013年の20周年BOXではリマスターされている。

「このまま君だけを奪い去りたい」のDoCoMoのポケベルタイアップソングの話が先にあり、作詞はWANDSの上杉昇だったが、この曲を歌うボーカリストは決まっておらず、ソロデビュー予定だった池森が試しで歌ってくれと言われて歌唱し、これをプロデューサーが採用。予定していたソロとは方向性が違う事からソロデビューではなくバンドにすると言われ、メンバーが集められてDEENという名前が与えられた、とされている。急遽バンドを組むことにしたためか「このまま君だけを奪い去りたい」シングル盤の初版は池森・山根の2人だけとなっていた。メンバーも1番最初は2人で始まったと現在は語っている。後に「このまま君だけを奪い去りたい」シングル盤の裏ジャケットは池森の写真からギター、ドラムのメンバーの写真に差し替えられてDEENは4人組となり、2ndシングル以降DEENは4人組として扱われていたがメンバー名が表記されたのは「永遠をあずけてくれ」のみだった。続く「瞳そらさないで」ではジャケットに写っているギタリストが今までとは別の人(田川)に代わった。今作では続けてドラマーも別の人(宇津本)に代わった。そして今作で初めて田川・宇津本の名前がメンバーとして表記された。以降はこの4人がDEENとなった。なお前述のシングル「永遠をあずけてくれ」に表記されていたギタリストは仲居辰磨、ドラマーは倉澤圭介だった。

 

最大のヒット作にしてバンド名を冠したアルバム…だが実際にはタイトルとアーティスト名がそれぞれ表記されておらず、ただ「DEEN」としか表記されていない。当時の他のビーインググループも軒並みプロデューサーによって集めたバンドとされていたが、それら以上に急造されたようで今作でやっとバンドメンバーが確定するなど相当な見切り発車だったと思われる。池森秀一のソロデビューは本人の志向であったR&Bとかソウルミュージック方面で進められていて実際にかなり曲も準備していたようなので、まず音楽性の違いに苦心する事となり、メンバー全員がDEENという突如始まったプロジェクトに必死に乗っかっている状態。メンバー作の楽曲もあるものの、池森秀一ソロ用に書いていた曲をDEEN用に手直ししたようなファンキーなノリの曲も織り交ぜつつ、とりあえず織田哲郎・栗林誠一郎の曲をメインにしてそれに近い爽やかでキャッチーな感じの曲であればたぶんメンバー作でも採用されてたんだろうな…といった装い。

なので表面的にはさわやかで耳に残りやすいキャッチーなメロディーが連発はされるのだがDEENとしては手探り状態なのでシングルとアルバム曲の落差がけっこう激しく、アルバム曲も悪くは無いんだけどどうしてもシングル曲以上の魅力は打ち出せていない感じ。当時のビーイングらしいトレンド全開な作風はキーボードやシンセを多用しているため後追いほど時代性も強い。4人組バンドになったとはいえバンドっぽさも薄くてなんかこれ違うなぁ…と思う事は必定。勢いでミリオンヒットになったものの今作で多くのリスナーが早急に見切ってしまったのも仕方がなかったと思う。

B00005F58I

印象度★★★☆☆

2018.12.4修正

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