和音〜songs for children〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | フィーチャー楽器 | 備考 |
1 | 見上げてごらん夜の星を featuring ダイアナ湯川 |
永六輔 | いずみたく | DEEN& 時乗浩一郎 |
ヴァイオリン | 22thシングル 最高18位 売上2.0万枚 坂本九のカバー |
2 | 今日の日はさようなら featuring 宗次郎 |
金子昭一 | 金子昭一 | DEEN | オカリナ | 22thシングルC/W 森山良子のカバー シングル時は宗次郎は不参加、宗次郎のオカリナを追加したバージョン |
3 | 夢で逢えたら featuring 原田知世 |
大瀧詠一 | 大瀧詠一 | DEEN | ヴォーカル | 23thシングル(カット) 最高44位 売上0.8万枚 吉田美奈子、シリア・ポールのカバー シングルカットの際は吉田保によるSingle Mixで名義を「DEEN&原田知世」に変更 |
4 | 切手のないおくりもの featuring 上松美香 |
財津和夫 | 財津和夫 | DEEN | アルパ | 財津和夫、チューリップのカバー |
5 | 戦争を知らない子供たち featuring 塩谷哲 |
北山修 | 杉田二郎 | DEEN | ピアノ | ジローズのカバー |
6 | 風をあつめて featuring BEGIN |
松本隆 | 細野晴臣 | DEEN | ヴォーカル,ギター, オルガン |
はっぴぃえんどのカバー |
7 | 大きな空 小さな僕 featuring 宮本文昭 |
池森秀一 | DEEN | DEEN | オーボエ | 新曲 |
8 | かあさんの歌 featuring 楊興新 |
窪田聡 | 窪田聡 | DEEN | 胡弓 | 窪田聡のカバー |
9 | 月の沙漠 featuring 桑山哲也 |
加藤まさを | 佐々木すぐる | DEEN | ボタン アコーディオン | 童謡カバー |
10 | 少年 featuring Lynx |
池森秀一 | 山根公路 田川伸治 |
DEEN | フルート | 8thシングル両A面曲 リメイク |
Piano arranged by 塩谷哲(5)
Chinese Fiddle arranged by 楊興新(8)
Button Accordion arranged by 桑山哲也(9)
Arpa arranged by 上松美香&山根公路(4)
Strings arranged by 田川伸治(2)
Violin(1)、Strings(10) arranged by 山根公路&時乗浩一郎
Chorus(1〜4)、Ocarina(2)、Oboe(7)、Flute(10 arranged by
時乗浩一郎
リリースデータ
2002年3月6日 | 初登場25位 | 初動1.6万枚、売上2.1万枚 | Produced by DEEN | BMGファンハウス内BERGレーベル |
メンバー
Vocal&Chorus | 池森秀一 |
Acoustic Piano,Wurlitzer&Chorus | 山根公路 |
Acostic Guitar&Electric Guitar | 田川伸治 |
DEEN初のカバーアルバム。"先人達が残してくれたメロディにリスペクトをこめて…。"という主旨の元、多方面で活躍中のミュージシャンを1曲ごとにフューチャーして日本のスタンダードをカバーしたアルバム。日本のスタンダードをテーマとしたため、往年のヒット曲カバーではなく、かなり独特の選曲となった。オリジナルの新曲「大きな空 小さな僕」と「少年」のセルフカバーも収録されている。先行シングルの「見上げてごらん夜の星を」とC/W「今日の日はさようなら」を収録。「今日の日はさようなら」はC/Wではゲスト参加が無かったが、今作では宗次郎がゲスト参加してオカリナ演奏がイントロや曲中に追加された。「夢で逢えたら」はこの後にDEEN&原田知世名義でミックス変更を施してシングルカットされた。Single Mixは原曲を歌唱した吉田美奈子の兄である吉田保がミックスを担当した。
基本的には昭和の時代に生まれた曲中心ではあるが、昭和歌謡カバーアルバムともまた違い、そもそも原曲が誰だったのかが既に世間に認知されておらず曲だけが教科書に載ってる曲として認識されていたりするようなそういう意味合いで広く知られた日本のスタンダードナンバーが中心。徳永英明の『VOCALIST』みたいなタイプのカバーアルバムが流行ってからは往年のヒット曲をカバーするタイプのカバーアルバムがヒットしやすくなったのでカバーアルバムはそれが主流になったが今作の発売はそういったヒット曲カバーブームの少し前の時期だった。もう少し後だったらこういう選曲のカバーアルバムは企画されていなかったかもしれない。
メンバーは後々にも転機になったアルバムとして今作を挙げているがこういった選曲というより、通常あまり関わる事のないような人たちとのコラボレーションがかなり刺激的だったようだ。実際これ以降はビーイングから外れてのコラボレーションも積極的に行うようになった。
今作の特徴はとにかく全体的に優しい曲調で癒し系のオーラが全開。どちらかというとヒーリング系のコンピ盤が大ヒットするようなご時世だったので、癒しもテーマとしてあったのかもしれない。書き下ろしの新曲も雰囲気にマッチしていて違和感が無い。セルフカバー「少年」はキー下げされているが、パワーダウンした感じは無く、優しさが最大限に増幅された名セルフカバーだ。この時は声が変わったとは気付かなかったが、全体的にあまり声を張らずにキーが低めに設定されているのが印象的だった。ただ次回作以降とは違い包み込むような優しい歌声でこの優しい歌声は他の作品では聞くことができない。恐らく過渡期な時期だったのでもう再現もできないとは思う。そういう意味では奇跡の1作。
印象度★★★☆☆
2019.2.8修正