貴族探偵 最終話

桐山漣、南沢奈央が殺されているのを相次いで発見した愛香(武井咲)は何者かに殴られて気絶。救ったのは貴族探偵(相葉雅紀)だった。愛香が目を覚ますと既に警察が到着していた。負傷していた愛香は捜査に参加できないままに執事ーズが鼻形(生瀬勝久)と共に事件を捜査・整理していた。執事ーズはやがて自分たちの推理を信じるべきか話し合うという謎の事態に。

全く捜査に参加できなかった愛香だったが鼻形が持ってきた執事田中(中山美穂)の状況整理ボードと話を聞いただけで犯人が分かったと告げ、開始20分少々、初の捜査ゼロで推理を展開しようとする。しかし執事ーズが制止し、自分たちから先に推理したいと申し出た。

1年前のモーターバイク事故関連で恋人を事故で死なせたのが桐山漣だと分かり、金で解決しようとした桐山漣にブチ切れた南沢奈央が衝動的に桐山漣を殺した。さらに南沢奈央は当時の現場にいて一緒に嘘の証言をした佐藤めぐみに話を聞きに行ったが、佐藤めぐみのところには貴族探偵が来ていて南沢奈央の凶行を阻止。しかし南沢奈央を止めている間に佐藤めぐみが南沢奈央を返り討ちにした、女性を見捨てない貴族探偵は証拠隠滅を手伝った、というものだった。貴族探偵は否定も肯定もしなかったが、執事ーズには常に自分たちの推理を信じろと話していたため、それでいいと告げ、ご主人様を犯人呼ばわりした事への御咎めはなし。

愛香は貴族探偵を救ってやると宣言し、執事ーズの推理は「惜しいところまで行っていました」といつも自分が言われている台詞を綺麗そっくりお返ししするというかなり無駄な前置きをして自身の推理を展開。この執事に犯人扱いされた貴族探偵を救ってやる的な態度いつも言われている台詞をそっくり言い返すあたり、やはりなんだかんだ蓄積されてきた悔しさが溢れたのだろうか。

犯人とされた佐藤めぐみだったが実は事件にノータッチだった。真犯人は依頼人だったはずの矢作穂香、巻き込まれて協力したのが兄の辰巳雄大。具同家次男の子供である2人は両親も既にいなくて一家の中では肩身の狭い思いをしていたらしく、具同家の跡継ぎである桐山漣を消したいと考え、そのために南沢奈央をそそのかしたという。

実は1年前の事故現場を矢作穂香も偶然目撃していて(隠滅や警察への証言には加担せず別の場所で見ていただけ)それを知った上で真相を調べないか?と南沢奈央をけしかけた。南沢奈央は矢作穂香の計算通りに桐山漣を殺したがこの際に桐山漣と佐藤めぐみの会話から矢作穂香も1年前の真相を知っていたとバレてしまった。だましていたのかと南沢奈央がブチ切れて襲い掛かって来たので辰巳雄大が止めたが、矢作穂香はその隙に反撃して返り討ちにしてしまった。

1年前の真相は辰巳雄大だけは全く知らされていなかったらしく、この土壇場で知らされた挙句に妹が巧妙な殺人示唆計画をしていた事や、目の前で南沢奈央を殺る場面まで目撃するという連続で理解が追いつかない展開を強いられていたらしい。辰巳雄大にとってはかわいい妹が悪魔のような計画を実行していたリ、南沢奈央は慕っていた先輩だったりしたので、いきなりこの超展開に巻き込まれたのはかわいそうすぎる矢作穂香を裏で指揮していた某犯罪プロデューサー(笑)でもいてくれた方がまだ救いがある勢い。

しかも貴族探偵がこのド深夜にこっそり到着していたのでとっさに矢作穂香はその相手をしなければいけなくなり、兄と南沢奈央の死体を放置。ようやく貴族探偵がいなくなり証拠隠滅を図ろうと思ったら愛香が死体を発見したのでこれも追いかけて殴った。理解が追いついてない兄の辰巳雄大は自室に戻ってもらったので全ての後始末を矢作穂香が1人で行った模様。

この子、前回は病弱なので今な~んもしてない(実質お嬢様ニート)という設定じゃなかったのか。深夜にアグレッシブすぎるだろこれ…。キャラ変しすぎな矢作穂香に対して、真相を暴かれた兄の辰巳雄大は情けない兄でごめん…と謝るのも納得というか…ホントなんもしてないもんな兄貴。1年前の事故にも今回の事件にも1人だけ全く関わってないメイドの高橋ひとみの空気っぷり…。そして貴族探偵は矢作穂香と会って別れてから愛香を救出するまで何してたの?

ようやく1人で事件を解決した愛香だったが、いざ解決したらしたで全く喜ばずに開口一番に執事ーズにわざと間違えましたね?と問いかける。こっちはこっちでなんかキャラが急成長している…。

貴族探偵は約束の切子(井川遥)の死の真相を語らずに去ってしまう。しかし帰宅後に真相が明らかに。今まで愛香と会話していた切子は幻かと思われ、愛香も幻のつもりで接していたようでこれが幻影なのか本物だったのかは最後まで不明だったが、切子は生きていた事が発覚。

とある事件を解決した切子はその裏に潜む政宗是正に命を狙われるようになり、貴族探偵に自分の偽装死を依頼。鈴木(仲間由紀恵)が請け負い、偽装死を完了し、貴族探偵サイドは鈴木を派遣して政宗是正サイドと交渉を続け最近になってようやく切子の身の安全の保障を確約していた。

切子の依頼で鈴木がギリとして愛香を見守り、愛香が訪れる事件現場にはいつも貴族探偵一行が手助けに来ていた。さらに切子は探偵事務所の隣の部屋に潜んでいて時折壁を叩いたりしていたという。これまでの伏線が一気に回収されたが、切子が実際に愛香の前に幻影を装って姿を見せていたのかは曖昧なままにされた。執事ーズに話を聞いた愛香は貴族探偵の元へ向かい切子と再会するが、切子は海外でセレブと結婚するといい、事務所を愛香の名義に変えて旅立ってしまった。弟子の愛香を大切に思っていたと散々やった後にナンダソレ…。

貴族探偵へ一応感謝を告げ、事件を解決したんだから女探偵ではなくちゃんと探偵と呼べと要求する愛香だったが、そこ?「女」がつくかつかないか重要?今回の事件は自分が解決したと豪語する貴族探偵。これは「矢作穂香と会って別れてから愛香を救出するまで何してたのか?」に対する答え=矢作穂香が何をしていたかその時点で知っていた、という事?

一応「探偵さん」と呼んであげたところ、愛香は唐突に貴族探偵を「あばんちゅーる」に誘い、2人がキス…しそうなところで終了(エンドロール後オチにやってくる鼻形がラストカット)。月9の30周年なので最後はラブで締めたかったのかもしれないがこれは唐突すぎた。

全部終わっての感想

途中からは事件がどうでもよくなってしまったが、一応概ねの謎を一気に明かしてスッキリ綺麗に終わった。元からファンタジーでありツッコミながら見てくださいなどと毎回表示していたので、細かいところがおかしかったのや、愛香と会話していた切子が幻影だったのか、本物だったのかとかこだわらない方が良さげ(生きているのが発覚する直前に出たのは幻影じゃなくて本物で、本物に手を握られた感触やワイングラスに本当に飲んだ跡があった事から愛香が幻じゃない?と不思議がる様子はあったけど…)。貴族探偵の正体なんて当然もってのほか

相葉雅紀の貴族は監督サイドの指示が変わって1度撮影したのを撮り直したみたいなニュースもあったように、相葉雅紀の演技力以前に貴族を実写化する上での演出サイドの迷走があったのは確かなようで当初は強烈な違和感しか無かったが、最終的にはそういうものだと慣れるしかなかった。他のキャラが濃かったのと最初からツッコミ待ちの姿勢で楽しく作られていたので、そういう姿勢で見れば楽しいドラマだったと思う。

何より地味に凄かったのが最後まで気合いの入れ方がブレなかった制作サイドの鋼のメンタル

月9の30周年を堂々掲げて、低迷していた月9を昨年紅白司会の相葉雅紀で復活させるという気合いで何とか初回2桁視聴率を確保。しかし肝心の相葉雅紀の貴族キャラが不評で2話以降一桁に低迷。しばらくは最早定番になっている低視聴率をネタにした月9やっぱりオワコン系ゴシップ記事だけでなく、話題を盛り上げるために仕込んでいたらしき隠し玉の仲間由紀恵、そして謎の中山美穂の持ち上げ記事、さらに毎回のゲストの豪華さ(加藤あいの久々のドラマ復帰とか)などドラマを盛り上げるような記事が出回る状態だったが、いつしか上げ記事も下げ記事も出ない無風状態に。フジ社長は解任が決定され、一足早く次のクールが『コード・ブルー』復活だと明かされるなど、ドラマ中盤頃には世間の興味は次に移ってしまうような状態になっていた。

だがそんな中において普通は話がグダったり、ストーリー崩壊したり、ゲストが急にしょぼくなったりしそうなのに、全くブレなかった。1話、2話、4話で延長をやり、先週であらかたのドラマが終わったのに全10話にせずに無理やり引き伸ばしてまで全11話にしてその11話も延長。延長回が実に4回、毎回の凝った演出やゲストの知名度等も最後まで全く落とさずに最初のテンションを保ったまま、伏線も軒並み回収してちゃんと終わった。低視聴率に全くめげず、途中でストーリーを変えたり、削ったりした感じも全くしないまま、もちろん何か謝罪に追われるような案件も起こさずに、初志貫徹で終わったという意味では30周年に恥じない貫禄の1作だったと思う。

残酷な観客達 6話

体育館に向かった生徒たちの前には透明な檻の中に閉じ込められ頭から流血している担任(原田龍二)がいた。助けたければ30万いいね!という指令。担任曰く生徒たちと同じように教師たちも捕まり、脱出を試みたが捕まってしまい屋上から落とされて以降は記憶が無く、その影響でこれまでの記憶も一部欠けているという。初期の頃に屋上から落ちていく女子生徒みたいな映像があったが実は担任だったということか。流血の影響か頭痛で苦しむ教師に対して12番美空(鈴本美愉)だけが助けようと提案するがみんな冷たい。

教師は別に高圧的だったり、嫌な奴というわけではなかったが、変なところで英語でカッコつけたり、挙動でカッコつけたり、誰もいない教室でギター弾き語っていたりする俺カッコいい系の勘違い野郎として生徒たちからキモがられて嫌われていた。しかも12番美空にみんなに嫌われていると指摘されるまで気づいてなくてショックを受けていたほどの天然系。12番美空だけはそんな教師が好きだとかなんとか。

失われた記憶に何かヒントがあるかのように教師がさらに情報を小出しにしてきたため、17番ゆずき(平手友梨奈)は救出を提案。14番みこ(長濱ねる)は教師は嘘をついていると反対するが、そもそも指令を無視したら自分たちがヤバいかもしれないという危機意識は無いのか。教師血だらけな上に他の教師は殺されたに違いない!とか証言してるのに助ける理由無いし…とか言ってる場合か。

その一方でこの教師、記憶が無い、何も見てないはずなのに他の教師は殺されたとか、2番と3番がいない事を瞬時に見抜いて指摘したり怪しいといえば怪しいけど。いないことに気づいたのはそれだけ熱心な教師だったという見方もていうかさらっと3番がいなくなってる。今泉佑唯が体調不良で休止したので2番は途中退場した事になっていたが、何でさらっと3番こと上村莉菜まで退場してるんだ。元気なのにさらっと退場した挙句に教師の一言でさらり済ませるなんてあんまりじゃないか。

生徒たちは大縄跳びにチャレンジするが失敗を繰り返し疲弊。教師の指示でフォーメーションを変更して挑み、99回まで行ったところでみこが100回目でわざと失敗したため(わざとか?というフリだったが描写ではこれ以前の他の失敗とは違って明確に飛ばずに失敗した)、教師は絶望、生徒たちも唖然としたところで終了。

これ別に大縄跳び100回がクリアの条件じゃなくて、それは「成功したらいいね!ください」と生徒側が最初に勝手に設定してお願いしただけであり、いいね!をあげるのは見ている方の自由なのでは。根本的に成功したところで30万いいね!つく保証はどこにもない

さらにこれまで見ていたレギュラーの観客達のうち、You Tuber出身のキャストは何も変わっていないが、それ以外の一般人役の女子大生や会社の役員や主婦、ニートらは午前中になってそれぞれの1日の生活へ移行していく描写がされ始めた。これまで夜中から早朝だったのでみんな自宅でのんびり見ているカットばかりだったが、女子大生は面接に出向いて役員にダメ出しされて落とされてたりするシーンも登場。女子大生は合間合間でスマートフォンで視聴していたが、役員は面接の時間になると視聴していなかったし、これではいいね!を送りようがない。成功したらいいね!くださいと最初に言っていたシーンだって見てなかった観客達もいただろうし、画面に出ているのは教師を助けたければ全員で30万いいね!を獲得しろという一文だけ。観客側の画面にはルールとか指定されているんだろうか。

午前中から30万人以上も見ているとも思えないし、1人1いいね!ではなく、気合いの手動連打、楽したければ連射機使って永久連打する連中が一定数いれば速攻クリアできそうだし、オッサンオバサンばかりならともかく若い女の子の集団なら確実に一定数そういう層は出てくるはず。「ネット動画の視聴者にいいね!をもらう」という条件がけっこうアバウトな事がいまさら浮き彫りになってきたような。

しかも35歳中年”ニート”とされていたオッサンに関しては突如「バイトめんどい」と言い出し、バイトの面接に行くのがめんどいのかと思ったらバイト先にお腹が痛いと仮病使って休む連絡を入れだす始末。それニートじゃないじゃん!フリーターじゃん!

貴族探偵 10話

師匠の切子(井川遥)は政宗是正の正体に迫っていた。だから政宗是正である貴族探偵(相葉雅紀)は鈴木(仲間由紀恵)に命じて切子を殺害した!と突きつける愛香(武井咲)。「面白い推理ですが、その妄想を裏付ける証拠は無い」と返す貴族探偵。中盤以降、証拠皆無の妄想だけでひた走ってきた愛香。なんか作中でももうナチュラルに妄想扱いされてんのな…。

貴族探偵は愛香は今まで1度も事件を解決していないが、1度でも事件を解決できれば全てを話すと約束。シンガポールにいる鈴木に「ケリをつける」と日本に呼び戻し、「女探偵さんともお別れか」と殺害を示唆する発言で怪しさ全開だが、さすがにあからさますぎ。もうそういうことではない、この件に関しては愛香の妄想オチ確定っぽいと思うとなんとも…。

具同家の別荘・星見荘に来いという謎の依頼書を受け取った愛香は貴族探偵の罠を疑いながらも出向く。依子(木南晴夏)は紹介者として登場。しかしひとしきりハイテンションで騒ぐととっとと帰ってしまった。木南晴夏の出番はこれで最後だろうか。1話の事件関係者ゲストかと思ったら一応レギュラー扱いだったけど、ほとんどの回で「今回はお休み」表記だった…。

具同家の当主次男の娘、真希(矢作穂香)の誕生会という事だったが、次期当主で真希の従兄弟というのが桐山漣、桐山漣の母方の従兄弟というのが佐藤めぐみ。この2人は昨年の同じパーティーの時にモーターバイクで事故死した青年の死に関わっているらしいが周囲には隠しているっぽい。そして真希の兄として辰巳雄大、辰巳雄大の先輩として南沢奈央が登場したが南沢奈央は死んだ青年の恋人だった。あとメイドで高橋ひとみも登場。

と、登場人物の設定だけでややこしい。『幽かな彼女』のメイン生徒で、ドラマ当時は広瀬すずよりも出世株ですぐに『イタズラなKISS』ヒロインになるなど活躍していた未来穂香が事務所移籍のドタバタで一時消えて去年研音で復活したら矢作穂香になってていつの間にか大人になったなとか、27歳の南沢奈央に30歳の辰巳雄大が先輩先輩連呼してて年齢設定が逆転しているし、いくら南沢奈央が『素敵な選TAXI』頃までの女子大生上がりなイメージからアラサー感出てきた感じになったからってそれでも先輩には見えないとかどうでもいいことが気になるくらい展開がスロー。前後編になっているためか、前回だったらもう愛香が妄想推理展開している時間帯にようやく登場人物全員が一堂に会するくらいのんびりした展開で合間を意味深だけど意味のないようなイメージシーンや何か企んでいる風の怪しいカットバックの連発だし。

真希の元には1年前の事件を脅迫するような文書が届いており、それを公開したところ、青年と南沢奈央が恋人だった事が判明して事故だと疑っていた南沢奈央が動揺したり、事件に関わっていたっぽい佐藤めぐみが動揺したり場はギクシャク。

そんな事より貴族探偵の正体を探りたい愛香は正体を知っているっぽい桐山漣の元へ向かうが、桐山漣は何者かに鈍器で殴られて殺害されていた。ひとまず部屋に戻ろうとした愛香は南沢奈央の部屋も開いているのを発見、入ってみると南沢奈央も殺害されており、部屋に戻り、鼻形(生瀬勝久)に電話したが、直後に殴られて気絶。ラスト数分でようやく話が動いた。

しかし、ラストカットで気絶した愛香を運んでいたのは怪しいカットバックの連発で雨の中、星見荘に近づいていた謎の人物=貴族探偵だった…というところで最終回へ続く。予告では全部判明してスッキリとか言ってたけど大丈夫だろうか。

リバース 最終話

広沢(小池徹平)が蕎麦アレルギーだった事が判明。知らないうちに蕎麦のハチミツを使った珈琲を入れていた事に気づいた深瀬(藤原竜也)は「広沢を殺したのは俺だったのか」とショックのあまり引きこもりになってしまう。

引きこもりになっている間に深瀬の元へやってきた美穂子(戸田恵梨香)は谷原(市原隼人)と遭遇。気まずすぎて謝罪すらどうすればいいかという勢いで言葉の出ない美穂子だったが突き落とされた張本人の谷原が寛容な態度になっていた。穏やかに谷原家に一同が介し、改めてちゃんと謝罪する場を。さすがに夫が意識不明で不安な日々を過ごした明日香(門脇麦)だけは不満顔でなかなかすんなり許せる状態には無かったが、谷原、浅見(玉森裕太)、村井(三浦貴大)は口々に今回の一件のおかげで自分たちの罪に向き合えたと告げ、逆に感謝するくらいの勢い。そのまっすぐなまなざしはきこりの泉にぶち込んで出てきた綺麗なジャイアンのよう。

原作では「広沢を殺したのは俺だったのか」で終わるので果たして深瀬はこの事を改めて告白できるのかみたいな引きでもあったんだけど、深瀬が話すような描写も無いままに既に全員が蕎麦の件も把握済み。重要なのは言えるかじゃなくてどう立ち直って向き直っていくかと、深瀬がこれまで築いてきた人徳によってそれが返ってきて仲間たちの励ましで立ち直るのに重点が置かれた。

引きこもって飲めない酒を無理やり飲んでアレルギー症状を起こしてぶっ倒れていた深瀬を救出したのは小笠原(武田鉄矢)で、隣人を使ってさらに大家に頼んで鍵を開けさせた。小笠原も終盤にかけてどんどん優しくなっていたが過去最高の優しい態度で、ついには深瀬たちを仲間だと思っているとまで告げる。

さらに美穂子とのドア越しのやり取りで何とか復帰した深瀬は、いよいよ本当のことを広沢の両親へ告げるために愛媛へ向かう事に。自分たちがスッキリするだけで両親を苦しめるのではないか?と、これまで真実を告げるべきと初期から1人で主張してきた深瀬だったが、最大要因が自分にあった事が判明した精神状態では言うべきか分からなくなり苦悩。他の3人が逆にそれでも言わなくてはいけない、迷いがあるのはみんな同じだと決意。

そんな中、小笠原が最後の真実が分かったと空港へやってきた。回想シーンでも触れられていた別荘荒らしが出ているという件に絡めたもので、別荘荒らしは別荘の管理人のバイトとして潜入。このため鍵を受け取った際に深瀬たちは遭遇していた。

こいつら大学生だけど金持ってるっぽいな!と別荘荒らしの2人が目をつけるような描写もあったが、既に別荘荒らしがだいぶ評判になってしまっているせいか、深瀬らの別荘は狙わずに周辺の別荘で盗みをし、別荘地を離脱。別荘荒らしは3人組でこのうち2人が別荘荒らしを行い、運転役の1人が迎えに来る算段だったが、例の吹雪によるデスロードのため当初の迎えポイントに踏み入る事ができずに遥か遠方で挫折。仕方なく徒歩で逃亡していた2人は、スタックして鍵を刺したまま放置していた深瀬たちが乗っていた車を発見。盗もうとした。

そこに広沢が駆け付けて抗議したが、この少し前に例の珈琲を飲んでいた広沢は蕎麦アレルギー発動で異変をきたし、フラフラしている間に別荘荒らし2人は車を発進させて逃亡。広沢はそのまま倒れこんで崖下へ転落。ただし小笠原が2人組を見つけ出して話を聞いたうえでの話。広沢を最後に見たのはこの2人組だったというだけなので、2人が去った後に転落したのだろうというのは状況を考えての小笠原の推測。

というのも2人組が小笠原に危害も加えずにあっさり話したのは窃盗だけなら10年前なので時効になっているため。これで広沢に危害を加えた、突き落とした、殺した場合は当然バリバリ再逮捕案件なので話すわけがない。ただそれを考えると広沢が珈琲を飲んでいたかも実は確認しようがない

いずれにせよ広沢の発見場所が車と妙に離れていたのはこのせいだった事と、これにより飲酒運転をしていなかった事と事故っていなかった事が発覚。ただ10キロも下流で広沢が発見されたっていうのとこの状況はなんだか一致しないような

一方車を奪った別荘荒らし2名が例の場所で事故り、血痕もこいつらのもの。車内の方に血痕が残ったため、車を崖下へ落として徒歩で逃走を図ったという。

新事実と言えば新事実だったが、結局別荘荒らし2人が広沢を突き落としたとか広沢に危害を加えたわけではなかったので深瀬たちにとってはあまり何か心構えが変わるような話ではなく、さほど救いにもならない話だった。

実際、広沢の両親に話した際は端的に、無理やり酒を飲ませ(谷原)、無理やり来いと言い(村井)、無理やり行かせ(浅見)、蕎麦のハチミツの珈琲を渡しました(深瀬)、飲酒の件は保身のため隠しました、というもの。

間違っちゃいない…だが言 い 方

全てを受け止め、罪を受け入れたゆえの言い訳一切なしの潔く端的な言動だったが、先ほど判明した別荘荒らしの件どころか、何もかも省きすぎでそのせいでめっちゃ悪どい告白となってしまった。当然のごとく母(片平なぎさ)は大激怒。そのまま出て行ってしまい、補足説明を入れる余地なし。

父(志賀廣太郎)は4人の覚悟を冷静に受け止め、どう死んだかではなく、息子がどんな生き方をしていたのかを聞きたがり、4人は広沢のそれぞれの印象を語る。父に関しては少なくとも表面上は受け入れ、また来なさいと告げるのだった。

母の元へは小笠原がアフターフォローに登場。許す必要はない、彼らはそれを受け入れる覚悟でやってきたなどと告げ、描写はされなかったが、物語開始当初は母親寄りの姿勢だった小笠原もすっかり深瀬たちを信頼して仲間だと思うようになっていたので、色々細かい説明もしたのだろう。したよな…?

浅見はサッカー部の件で相良(鈴木仁)に自分の罪を告白。反省しないコイツの性格からして暴露して退職に追い込む勢いだったが、ラストカットでは突如改心して授業ボイコットを辞めて解決。こればかりは若干雑な処理になった。

谷原は起死回生をかけた企画書を上司が握りつぶしたのをお偉いさんが目撃していた事で、上司の不当なパワハラが発覚。上司が査問会議にかけられるという綺麗な逆転ホームランをぶちかますも、自分の態度にも非があったと寛容な態度を見せる。本社返り咲きは確定的で、今後1番出世しそう。

村井は離婚成立。父も政治家生命が追い詰められ、明日香は父を見限る勢いだったが、釣りに出かける事で親子関係が改善。村井は跡を継がずに自分の仕事を探すと告げるが、以前深瀬に自分は就活もしたことが無いと語っていただけに1番先行きが見えない状態に…。迷いと自身の無さを振り切って今度は父を支える立場になってクリーンな政治家を目指す方が自然に収まったのに…。

小笠原はジャーナリストを辞めて新たな生き方を探すと宣言。年齢的に引退じゃないのか

深瀬は新たな仕事が決まり、大阪に帰った美穂子の元へ向かい、再び付き合いだしたところで終了。なんとか全員が前向きな感じで終わった。

また深瀬が新たな会社の取引先にいたのが杉咲花、美穂子のパン屋の客として窪田正孝が突如出演。チョイ役にしては無駄に豪華でナニコレと思ったら、湊かなえ原作の過去のドラマ『Nのために』(2014)の成瀬慎司(窪田正孝)、『夜行観覧車』(2013)の遠藤彩花(杉咲花)の現在の姿というコラボ展開だったらしい。どっちも見てないから何が起きたのかと思った。

全部終わっての感想

途中で気になって原作を読んだんだけど原作が「俺だったのか」で終わってしまうのでその後含めて各登場人物を丁寧に描いたこのドラマ版、普通に原作より面白かったと思う。上半期のドラマでは1番ハマった。

新たに付け足した事故の真相は結局あってもなくてもあまり深瀬たちの救いになるような話ではなかった。ただ逆に救いにしようとして別荘荒らし2人がアレルギーが出る前の広沢を殺したとか、アレルギーが出て行動不能に陥った広沢を突き落とした、とかにしてしまうと話変えすぎで主題もブレてしまうので付け加えるにしてもこれがギリギリだったと思う。

まあ村井が山中を徒歩で事故現場付近まで行って戻ってくるのに続いて、別荘荒らし2人が車も進めないほどのデスロードで重傷を負いながらも徒歩で逃亡し、村井たちの乗ったタクシーとすれ違うより前に仲間の元へたどり着いて逃げ去っていた…とか雪道関連は最後までハチャメチャだったけどな!

あとこれは深瀬責められないよなと思ったのは蕎麦ハチミツのパッケージについて。これ、裏に小さく原料が蕎麦と書いてあるだけでラベルにはデカデカと「高原ハチミツ」としか書かれていなかった。

ハチミツといえば文字通りのハチのミツというのが一般的な認識だし、この「高原ハチミツ」は商品として危険すぎるんじゃないかと。別荘荒らし2人と広沢の遭遇より、深瀬にもっと救いを持たせるならまさにそこだったと思う。

喫茶店で長野で仕入れたと言って「高原ハチミツ」のままマスターの奥さん(YOU)が持ってきたってことは今もそのまま売ってるって事になってたけど、10年間他に蕎麦アレルギーによる犠牲者は出なかったのだろうか
あの下りを変えて、蕎麦アレルギーの人が発作を起こして問題になり、昔は「高原ハチミツ」として売っていたらしいけど10年後の今はラベル表示が「ソバ蜜」に変わっている、とかでも良かったのでは。なめた瞬間に深瀬ならあのハチミツだ!と一致させられていたと思うし。

残酷な観客達 5話

謎の睡魔で全員が就寝してしまい(14番みこ(長濱ねる)だけは起きているかのような描写あり)、目覚めると食事が用意されていた。しかし最後の1人はお茶しかない1人2万いいね!で食事を目指すネタ合戦が始まった!

というわけでいつもの芸人のネタメドレー。個人的にお笑いを全く見ないのでサンシャインなんとかとかブルゾンなんたらとかもオリジナルを見たことが無い。ここのところNOGIBINGOやら欅って、書けない?やらで、やたら空前絶後がどうとか、キャリアウーマン風とかやってウケている感じになっているのでどうもそういうギャグが流行っているらしい…というくらいお笑いに関心が無いので、これで2万もいいね!がつくとか、つかない生徒との違いとか良く分からない。

1発で半数以上の生徒が2万いいね!を獲得したが、何人かは失敗。欅って、書けない?でお馴染みの渡辺梨加のレボリューションネタも失敗組に含まれていた。これは鉄板かと思っていたが、こないだもやってたので飽きられたのだろうか。17番ゆずき(平手友梨奈)が相変わらず異常に不人気で何をやってもいいね!が稼げずに取り残されるのが続くのもストーリーの都合であってネタそのものとは全く関係がないと考えた方が自然か(←お笑いの良し悪しが全く分からないので判断できない)

今回は18番琴(守屋茜)がピックアップされ熱くなりすぎて周りと調和できないキャラが掘り下げられた。テニスの試合でいつまでも審判の判断ミスを絶対正しいと主張するなど我が強すぎてテニス部から追い出された過去が明かされたが…。守屋本人がここのところ熱血なキャラを押し出しているので、そこをブーストして孤独に仕立て上げた感じ。孤独にまでブーストしないとただの松岡修造系キャラ批判になるしな!

2度目の挑戦で17番18番の連番で最後の2人になり、琴が最後のひとネタに向かう際にはゆずきが恵んでくださいとすがりつくことになり、すがりつき続けた結果、琴が優しさを見せておにぎりを1つ分けてくれた…といういい話風で締め。

ゆずきは場を仕切る事も多く、今回も1度目の挑戦での失敗組を集めて恨みっこ無しね!などと持ち掛けていたのにこの顛末。琴じゃなくてもお前なんなの?状態だったが、次の指示で体育館へ向かう際にはまた先頭を切っていた。こういうところが観客達に良く思われていないのだろうか。それとも話の都合なのか。

あとやたらナレーションで「17番はお腹がすくとテンションが低くなります」とか連呼してたけど、最初から割とクールめな雰囲気でやってたし、ネタ見せする時に一時的にハイテンションになる事はあってもゆずきって最初からテンション低めじゃなかったっけ。どこまで狙っててどこまでが特に何も考えてない話の都合なのか…。