僕たちがやりました 最終話

トビオ(窪田正孝)、パイセン(今野浩喜)、伊佐美(間宮祥太朗)、クズマル(葉山奨之)は乱入してきた集団に襲撃されて拉致されてしまう。輪島(古田新太)を怒らせ、パイセンの殺害命令が下ったと説明する西塚(板尾創路)。殺害命令はパイセンだけであり、3人は死にたくなければ出ていけ!と命令を下す西塚。パイセンを見捨てるか、一緒に死ぬかの局面に期待通りクズマルが先陣を切って逃亡。前回で漢を見せたかに思われた伊佐美も「そして父になる!」と迷言を残して今宵(川栄李奈)の元へ一直線、ドサクサで復縁。

結局本気で覚悟を決めていたトビオだけが残り、輪島や西塚の鉄砲玉として行動していた輪島の愛人の息子(パイセンの腹違いの)がパイセンを殺そうと迫る中にヤケクソで突撃。この愛人の息子、タトゥーだらけでかなりイキのいいクレイジーな野郎だったが、そういえば「まだ殺人をしていない」とも話しており、実行犯としての経験の無さが響いたのか、トビオによって馬マスクを被せられ、デタラメに羽交い締めにしただけでほぼ行動を封じる事が出来てしまい、握っていたナイフもあっさりすっ飛ばしてしまった。今までもコイツ基本的に無抵抗の相手をいたぶるだけだったと思われ、案外修羅場くぐってなかったのかも…。

それでも鉄砲玉としての意地を見せた愛人の息子はトビオを吹っ飛ばして行動不能にし、パイセンにのしかかって首を絞めて殺そうと奮戦。だが落としたナイフをパイセンが密かに拾い上げており、最後の力で脇腹にザクリ。形勢逆転で傷口を抉られ、躊躇しないパイセンの更なる一撃で絶命。この全くためらわずにトドメ刺したパイセンの狂気はかなりゾクッとするものがあった。直後に警察が駆けつけ、パイセンは殺人犯として逮捕された。

既に輪島による工作は「爆破事件の犯人に間違われたパイセンは精神異常をきたして自分が犯人だと思い込んでトビオたちを脅して偽証暴露に至り、殺人を犯した」というシナリオに書き換えられており(元々のシナリオはたぶんパイセンを殺害して結末を「パイセン自殺」に偽装する方向だったと思われる)、トビオたちは被害者扱いされてしまった(渾身の暴露動画も削除され、4人を知らない世間一般には輪島のシナリオ通りに忘れ去られ、学校など4人を知る周囲の人間のみがどういうこと?マジでやったのかな?状態)。

絶望するトビオは屋上で事件時に使用したガラス爆破爆弾を実演して、改めて犯行を暴露。パイセンが出入りしていた事から学校にマスコミも来ていたので全国中継もされる中で、あんな屋上で小声で話しているのが拡声器無しで伝わるなら1話の爆破前に屋上でバカ騒ぎしてたのもバレバレになってしまうじゃないかいいから捕まえてくれ!と苦しみの胸中をさらけ出す。4人でやった時は正直テンションの高さで乗り切ったせいで、ウェーイなノリになってしまいイマイチ切実さが伝わらなかったが、トビオ1人の演説は真に迫るものがあり、TVで見ていた伊佐美(今宵の家)、クズマル(既にパイセンの残した金を残さず奪って優雅にホテル潜伏)も改めて自首を決意。

トビオは連行されるが、トビオが会いたくなくても私が会いたいと告げて蓮子(永野芽郁)は自分からキスを。伊佐美、クズマルもすぐに自首するが、犯人役に抜擢された男はここに来て証言を「パイセンが落とした爆弾を自分がプロパンにセットした」と変えて対抗。立花(水川あさみ)が教師を辞めて、西塚と偽証の打ち合わせをしていた録音テープを保持していて、飯室(三浦翔平)に提出した事で、西塚の逮捕に至り、飯室が次はお前だ!と輪島に迫るも…。

ま さ か の 1 0 年 後 

トビオは10年前の騒動の噂を流されるたびに会社を辞めて転職する孤独な日々を過ごしていた。仮出所したパイセンの連絡で久々に伊佐美とマルも集結するが、10年経っても演者が実年齢より下のままであるトビオとパイセンは容姿そのままなのに対して2人とも割と充実した様子で髪型をチェンジ。伊佐美は今宵と結婚して2人目の子供も生まれて幸せな日々を過ごし、クズマルはキャバクラ店長になりパイセンに時計をあげたり、出所祝いで金をあげたりと成金化していた。

しかし冒頭で逃亡後にパイセンが残した資金を真っ先に回収している様子が描かれており、必死で開業資金を貯めてキャバクラを始めたというのは嘘でパイセンの金を使って楽に事業を始めた事が発覚。やっぱり期待通りのクズだった。

2人はすぐに帰ってしまい、パイセンは芸人になるとノー天気なのでトビオはやりきれない。パイセンは全てを失って残ったのは「お笑い」だけだった…と謎のコメント。それは中の人の本業だろ

対してトビオに残ったのは死にたいという事だけであり、パイセンはそれでも生きているという事だ!とキリっと締めたものの、なんかトビオだけ…う~ん…。

さらにトビオは蓮子と偶然再会。しかし蓮子は結婚して妊娠2ヵ月になっていた。なんとか明るくふるまうも蓮子にとってはトビオは過去になっており明るく「生きててよかった!頑張ったね!」などと言われても悲しみが増すのみ。連行直前の待ってるのキスはなんだったのかと思ったら、蓮子のあの発言は若さゆえの勢いだったわけではないんだよというフォローのためか、新たな回想が入った。

それによるとトビオは蓮子に改めて「今回の事件と蓮子を好きと自覚したのが同時期のため切り離すことができない」とダメ押しのように別れの言葉を告げていた事が判明。教室みたいな場所で告げていたので時系列が分かりにくかったが、逮捕前は時間が無いし(キスした時の待ってるは前回の別れへの言葉だったし)、たぶん逮捕後の警察か施設での面会で改めてきちんと別れを告げていた、という事だろう。待ってるのキスが最後なら現実は残酷だね…だけど、待ってるのキスの直後に改めて決定的な理由を突きつけていたなら蓮子は完全に失恋したわけだし、それでも待っていてくれたら…なんて淡い期待を抱くのはトビオの勝手だよね…になるというけっこう容赦ない展開。
ちゃっちゃと子供出来たのもきっかけだったけど、今宵に一方的に別れを告げられた事で逆に必死に求愛し続けて愛に走った伊佐美&今宵との圧倒的な差はここだったか…。

なお伊佐美は今宵と被害者たちの命日には親族に会っていて今も彼なりに罪と向き合っている事が判明(勃起不全に陥った際に復活のための鎮魂の儀式として死んだ10人全員と親友だったと嘘ついて慰問した続きをしているものと思われるが、逆に遺族に逆恨みされて1番復讐される可能性高いの伊佐美じゃね?)。しかしトビオたちとはもう会わないとも。

クズマルは滅茶苦茶に金を使う客相手にも金を使わせる普通にクズな店長していてクズなままだった。しかし結局罪の意識を感じない生き方こそが人生を謳歌できるという事が真面目に罪を背負い続けるトビオとの鮮やかな対比で鮮明に…。正直クズマルは加藤諒に刺されて死亡するデッドエンドか、おのののかに熱を上げすぎて借金地獄で破滅エンドだと思ったんだけどこれではメッセージが痛烈すぎる

最後は子供が風船割る破裂音で罪の意識がフラッシュバックし、市橋の亡霊に裏切者呼ばわりされナイフを差し出されて自害する…という幻覚・幻聴・自殺妄想を街中で繰り広げ、我に返って生きる屍のように去っていくトビオで終了。この日の再会によって共犯者である3人が明るく生きていて自分だけが絶望し続けているという事への絶望と孤独、そこから抜けられない事を悟って精神崩壊一直線になってしまったんじゃ…。

輪島がどうなったかなどは一切不明。

全部終わっての感想

ウェーイなノリがしんどすぎたので途中飛ばし見していることも多かったが、最終回開始10分でのパイセン殺人犯は衝撃だった。その後の展開も途中までは良かったんだけど10年後が…。まさか主人公だけが生きる屍になって終わるとは思わなかったので何ともやりきれない結末だった。

1人真面目に罪を背負ったトビオだけがすべてを失い生きる屍と化すという救いの無さ…。

実際の爆破事件への関与っぷりとしては

パイセン→爆弾の作り方、材料などすべて調達した実行犯。さらに逃げる際に落ちていた爆弾をプロパンへ蹴りこんで大爆破のきっかけを作った。

トビオ→市橋らにやられたマルを見て「あいつら殺そ」とライトが憑依したような台詞を吐き、復讐を提案した張本人

マル→街中で堂々カツアゲに及ぶ市橋一味を遠くから挑発したら背後にもいて目をつけられ、その後拉致され暴行を受ける。マルが暴行された事でトビオが復讐を提案、パイセンが爆弾を用意した。当初マル本人は感謝していたが、爆破後はそんなことは頼んでいないと責任転嫁。常に最速で裏切る習性を持つ

伊佐美→暴行は受けてないし、復讐しようと言い出してもないし、爆弾を調達する資金も頭脳も無く、ただ一緒にウェーイしていただけ

伊佐美のクズ度が実は1番低く(その分バカ)、とはいえ基本全員がクズではあったんだけど、

クズでクズなマルは成金化
クズでバカな伊佐美は家庭を持った
クズで真面目なトビオは生きる屍

これは真面目な奴は大損するという痛烈なメッセージなのか。あまりにむごかった。ていうかトビオだけ10年前の事件が噂されて仕事を辞めなきゃいけない状態なのに、何で伊佐美とマルは大丈夫なのか。屋上での大演説全国放送がトビオ単独だったのがこれまた響いたのだろうか…。

パイセンの残ったのはお笑いだけ、覆面芸人目指す発言はせっかく終盤にかけてちょっとカッコ良かったのにナニイッテンノ感が半端無かった。相方が逮捕されて解散したキングオブコメディの今野浩喜としての台詞なら実に重かったけどさ。

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