ハロー張りネズミ 5話

漫画家の北村(内田慈)の娘(後藤由依良)を狙う悪霊の正体を探し、倒す後編。ゴロー(瑛太)と河合(蒼井優)は悪霊が入っている古い柱の出所を探って奥多摩山中へ。そこの家の祈祷師の婆さんは依頼を受けて呪いのワラ人形を制作するのにその柱を使用。柱はその影響で悪霊化。婆さんの死後、売りに出されていた空き家でこの柱を発見した北村の当時の旦那が柱を気に入り、新居にこれを設置させたという。娘は霊感が強く、反応して悪霊が解き放たれたらしい。

仕事場に娘を連れてきていた北村だったが締め切り間近でアシスタントに全力ヒステリックに叫び倒して罵倒するどころか、娘にまでヒステリックに怒鳴り散らすなど荒れており、娘は何かに憑りつかれたように包丁片手に自宅へ戻って封印を解き、悪霊と対峙。柱に引き込まれてしまう。

前回ラストから娘の全身に赤いアザが出ていたので北村が虐待したのかと思ったが、娘の精神状態が悪化するとより鮮明に浮かび上がるようになり、その後の娘は包丁片手に半ば導かれるように悪霊の元へ向かっていったので霊気にアテられてアザが浮かんでいたという設定なのか?イマイチよく分からなかった。悪霊も悪霊で包丁を受け取ると離れたところにいる北村をめった刺し(ただし流血せず激痛が走るだけ)にするという攻撃も。北村、ほとんど全力リアクション芸人みたいになっててさすがに吹いた。

駆けつけた河合はゴローと共に娘を救出。その後、河合の念仏で何とか悪霊を爆散させることに成功した。河合によれば自身の霊力だけでは戦えないので娘の力も必要とのことだったが娘が何かする様子は無く、河合も側にいるだけでいい、ゴローにも娘を自分にくっつけておいてくれと頼むだけなので文字通りに見た目ひっついているだけで絵的に地味だった。蒼井優のドスの効いた念仏や「ハァァァァァァァァァァ!!!」という普通の作品ではまず発しないような能力放出系の叫びもシリアスなんだけどどこか滑稽でもあり。

北村は仕事場を解約して自宅を仕事場とし、霊のいた部屋は娘の希望で娘のマイルームに。大丈夫なのか不安な感じは残しつつ、娘も最後まで何考えているのか全く分からない表情や態度のまま終了。河合によれば成長と同時に能力が高まる場合も消える場合もあるとか。

ぶっ飛んだ話で前エピソードのようなスッキリせずに終わる話に比べれば面白くはあったけどいつの間にか初回から視聴率が半分以下になってしまったというのも分からなくもない。グレ(森田剛)は冒頭で元夫に柱の出所を聞きに行っただけだし、蘭子(深田恭子)も元ベビーシッターからあの家は怪奇現象が起きるからみんな行きたがらなくなるという別に無くてもいいような情報取ってきただけ。思った以上にほぼ瑛太+ゲストのコンビで物語の大半が進行するので森田ファンも深田ファンもこれはしんどいだろうなぁ…という。

ハロー張りネズミ 4話

人気漫画家の北村(内田慈)から家の中に誰かがいるから調べてほしいという依頼がやってくる。話を聞くと幼い娘と2人暮らし(夫とは離婚)で娘が生まれた際に建てた新居に住んでいるが、原稿の締め切りに追われる日は北村は近所の仕事用のマンションに缶詰になるという。その間に娘がママらしき謎の人物にオムライスを作ってもらっておりその痕跡も残っていた。

まずゴロー(瑛太)が家に監視カメラを仕掛け、実際に北村の仕事場で北村が確かに仕事場にいることを確認しながら家にいる娘を監視していると、突如部屋の扉が開き、娘はママらしき人物と会話を始めた。抱っこされている様子で宙に浮く娘…と早くも完全なホラー展開に陥る。

困ったゴローはひとまず蘭子(深田恭子)が街でチラシを配っているのを見たという児童心理学の教授(古舘寛治)に話を聞きに行く。教授は娘が宙に浮いたり、映像がバリバリ乱れるという超現象に至る前に映像を閉じてしまい、娘の心の問題だと決めつけてしまう。娘に話を聞きに家に向かった教授は改めて心の問題だと持論を展開するが腑に落ちないゴローと北村。2階のトイレに向かった教授は謎の巨大な手に頭を掴まれ大流血で病院送りにされてしまった。

いよいよヤバい完全に霊能力の世界な事態に南(リリー・フランキー)を頼ったゴローは過去会った霊能力者を名乗るインチキ者たちの中で1人だけ本物だったという河合(蒼井優)を紹介。やってきた河合は南が昔知り合ったという割にはかなり若く明るいキャラだったが、家の中で早速何かを感じる。自分1人では太刀打ちできないほど強力な奴だと告げた河合は北村と娘を仕事場へ移動させ、ゴローと共に解決へ乗り出す。

教授がやられたトイレの真下の和室にある怪しげな古い木の柱に霊が住んでいるらしく、道具を取りに戻った河合がいない間に不用意に柱に近づいたゴローはリアル巨大な手に襲撃されてしまう。間一髪駆けつけた河合が唱えた術と道具により一時的に封じたものの、応急処置にしかならず持って3日だという河合。力を使い果たして眠りについてしまった河合で次回へ続く!

なんといきなりリアルホラー。子供の心の問題かと思ったら専門家の教授が妙にサクサク決めつけていき、作中でも「なんだかうさんくさい」呼ばわりされてしまうという扱い。確かにこの教授、決めつけすぎであり、ビデオをあと5秒見ていれば顔色が変わっていたかもしれないのに…。ていうかゴローや北村も教授の決めつけテンポに押されてないで1番不可解なその部分を見せろよ…

ラストでは娘の両手両足に妙にたくさんアザがあったので、ゴローは親子関係に問題は無さそうだと言っていたが北村の母親としての態度には問題ありそう。ママと会っていたという娘の超常現象発言にかなり激昂して怒鳴り散らしていた辺りかなりヒステリックな部分ありそうだが果たして…。

今回ほとんど依頼人とゴロー、河合だけでグレ(森田剛)は冒頭で話を聞いてお化けじゃーんイヤダァァぁとおしっこもらした程度しか目立った出番なし。次回はきっとサブで手伝ってくれるはず…。

ハロー張りネズミ 3話

無事だった南(リリー・フランキー)の資料により、証拠は出そろい週刊誌に売り込む準備を始めた一行。しかし雇われたヒットマン(高橋努)が事務所に戻ったもグレ(森田剛)と大格闘。グレ劣勢のまま長々と格闘した末にカッターで腕をめった刺しにする攻撃でグレが逆転しかけるが土壇場で拳銃を持ち出したヒットマンは乱射して逃亡。

今度はホテルに滞在している蘭子(深田恭子)を襲撃し、ゴロー(瑛太)も駆けつけるがまたしても長々と格闘の末に結局蘭子を人質にヒットマンは屋上へ逃亡。最終的には捨て身で特攻したゴローがヒットマンを屋上から叩き落し、自身はギリギリで柵を掴んでいて落下を免れるという形でヒットマンのみ転落死。その後ゴローが警察のお世話になっている描写は無かったがどうなってんだこれ。正当防衛扱いになるとはいえ、主人公が完全に殺人してないか。そしてグレ&ゴローのヒットマン相手の格闘シーンどっちも長すぎ。

同時刻に吹越満は黒幕の1人である現社長の中原丈雄を蘭子の父(平田満)と同じようにビルから突き落として殺害。こちらは完全に殺人なので逮捕され、獄中で事件全体を総括する手記を書くと宣言した(報道では吹越満の殺害の動機すらちゃんと報じられていない状態)。

結局、バックにいた政治家らは逃げおおせてしまい、当初売り込もうとしていた週刊誌の件も有耶無耶になってしまい、蘭子は何故か探偵事務所の所員に転職して終了。色々と雑な作風なんだろうか…う~ん…。

ハロー張りネズミ 2話

依頼人としてようやく登場した蘭子(深田恭子)は25年前のサンダー貿易副社長(平田満)自殺事件が殺人であると依頼してくる。25年前に詐欺事件にあって失脚した副社長はその末に何者かにビルから突き落とされたという。当時の部下(吹越満)から殺害当時の模様を録音したCD-Rが送られてきたことから25年も前の事件を調べる事になったらしいが、所長(山口智子)は何か裏があるのでは?と勘繰る。当時の書類を所持しているという南(リリー・フランキー)が書類を発見したと思ったら爆破されたところで次回へ続く。

ゴロー(瑛太)が蘭子と行動を共にしてメインで事件を追いながらもグレ(森田剛)は吹越満を追って別行動して探し出してきたので1話と違って森田剛にもそれなりに出番があった。

父親の死の真相と言って25年も前の事件だとは思いもよらない。送られてきたCD-Rの電話音声に対してあれ?携帯も無いような1992年にそんな咄嗟に会話録音できるような機能あったっけ?なんていうセルフツッコミも入っていたが実際どうなのか。

平田満の右腕のような部下が吹越満という「満」繋がりは偶然なのか狙ったのか不明だが(個人的には映画『ホワイトアウト』に2人とも出てたなぁっていう)、もう1人ゲストと思われたリリー・フランキーはレギュラーキャスト紹介の方に名前が載っていたので1発ゲストではない模様。ラストで思いっきり爆破されてたけどあれで助かるのか…?

ハロー張りネズミ 1話

『島耕作』シリーズが有名な弘兼憲史の80年代の原作漫画のドラマ化。91年に唐沢寿明で映画化、92年に中原茂でOVA、96年に緒形直人で2時間サスペンス枠で映像化されてきたらしいが、21年ぶりの映像化にして初の連ドラ化。91年に主演していた唐沢寿明の妻である山口智子が所長役で今回出演しているので26年越しで夫婦揃って同じ作品に出演した事に。

所長のかほる(山口智子)、所員の五郎(瑛太)とグレ(森田剛)の3人でやっている「あかつか探偵事務所」は人情を売りにして一風変わった依頼も引き受ける探偵事務所として営業していた。小さな運送会社を立ち上げた社長の伊藤淳史が今回の依頼人。伊藤淳史は1ヵ月前に妻と娘が交通事故に遭い、娘は即死、意識不明の重体に陥った妻はかろうじてわずかに意識を取り戻すも余命間近だという。娘の名前をつぶやく妻にとっさに娘は無事だったと言ってしまった伊藤淳史は後に引けなくなり娘に似た人物を用意して死ぬ前に妻に会わせたいと無理難題を。

グレがプロデューサーに知り合いがいたので子役オーディションで演技力のある子供を探そうとするが失敗。しかし公園で偶然発見した女の子(三本采香)は髪こそ長かったが見るからにカツラ死んだ娘にそっくりだった。ていうか子役同じだからな後をつけた2人は孤児院にたどり着き、園長から女の子が父親から虐待を受けていて市の職員が救出に向かった際には父親の死体の横で平然と横たわっていたというダークな過去を持ち、誰とも関わりたがらず、夢も希望も持っていない子だと聞かされる(父親を殺したのかどうかは不明)。

話を聞いても拒否されたため、1度は断念したが妻の容体が急変したので駆けつけた五郎は少女に土下座して君が必要だと訴える。誰からも必要とされていないと思っていた少女は心動かされ、髪まで切ってくれて死相全開で死にかけている赤の他人のオバサン相手にママ死なないでと泣きながら呼びかけるという感情を閉ざしていたとは思えないようなMAXな感情を見せつけ妻は死亡。伊藤淳史は娘としてこの子を引き取る事にするのだった。完全に身代わりでありこの先を懸念する五郎だったが、所長は代わりでもお互いが必要としているならそれでいいじゃないかと説いて終了。

これでいいのか?という終わり方がまたかなり曖昧というか当初から伊藤淳史のキャラが不安定。最初からちょっと悲壮感に欠けていて妙に冷静な部分があったり、五郎に泣きつくシーンはギャグ主体にされるしで、率直に娘を1ヵ月前に亡くし、妻も亡くすという修羅場に立たされている人物に見えなかった。娘ソックリな子をそのまま身代わりにしてしまう辺り、けっこうキテいるという事なのかもしれないが…。ラストカットでは死んだ娘と同じバレエを習わせていて、それに従う女の子、帰り道でぎこちなく手を繋ぐ2人というのも、徐々に2人が親子になっていくというよりちょっと怖い終わり方にも感じられた。どういう意図だったのか…。

ちょいちょいギャグやツッコミを入れてくるも入れ方がけっこう緩めでどっちつかず。さすがに福田雄一脚本みたいな終始会話がギャグになってしまうのはアレだけど、会話の中でビシバシギャグが入ってくるようなノリの良さに慣れてしまうと今作の小ネタはかなり中途半端。

また前半は終始2人1組で行動していた相棒のはずなのに途中からバッサリ森田剛が登場しなくなった。具体的には前半の割とどうでもいいノリの時はずっと一緒で、孤児院での少女への説得→拒絶までは参加したが、そこからの帰還が本筋に関わった最後。

後半で妻がいよいよ死にそうだというシリアスな方向で突き進んでいくと瑛太とゲストだけで進行。森田剛が再登場したのはすべて片付いたエピローグになってこれでよかったのかな?と所長含めた3人で振り返っているところまですっ飛んでしまった。これはちょっとあんまりじゃないか。軽快なノリの部分だけしか使えないキャラなわけじゃないよな…。今回やった事と言えば不発に終わった子役オーディションを自身の人脈で開催させた(ただし借金をネタにゆすった形)のと園長相手に自分も孤児だったと大嘘ついて人のいい園長を騙したくらいでいい印象もないっていう。次回以降では最後まで出番あるんだろうか。

ヒロインのはずの深田恭子はド頭で「あかつか探偵事務所」を大手探偵事務所の所長に紹介されていたが、次の登場は40分経過後。この時は去ってしまい、ラストで正式な次の依頼人として登場し、ようやくの初台詞&名前が判明したのみだった。