奥様は、取り扱い注意 3話

菜美(綾瀬はるか)、優里(広末涼子)、京子(本田翼)で映画を見に行った帰り、2人と離れてトイレに向かった菜美はカツアゲ現場を目撃。学生数名を一挙叩きのめすが、それを小野ゆり子に目撃され動画まで撮られてしまう。小野ゆり子の尾行をあっさり見抜き、最初はしらばっくれ、動画の存在を知ると毅然とした態度で要求は何かを問う菜美。前2回だったらもっと普段の綾瀬はるかがやってきた役みたいに分かりやすく慌てそうなシーンだったが、ここではごく当たり前に修羅場をくぐり抜けてきた元工作員らしい堂々たる態度。ようやくカッコよさが出てきた。

小野ゆり子の目的は鍛えてもらう事。ママ友の間でボスゴリの青木さやかにイジメられている小野ゆり子は肉体的精神的な強さを手にしたいという。前職をジムのボクシングコーチだった事にした菜美は力を振るわない事を条件に引き受けて無料開放されている近所の競技場で特訓を始めた。

その前に青木さやかの偵察に向かった菜美は公園を取り巻く青木さやかと愉快な配下達に挑発的な態度を見せ威嚇。その後はしばらくは平和だったが回数を重ねたトレーニングの効果で力をつけた小野ゆり子は自信を持つようになり、明朗快活に青木さやかと愉快な配下達に挨拶。

明るい挨拶に異変を感じた青木さやかは配下2名を偵察に送り込むが…優里、京子も加わって汗を流すトレーニング姿を見た配下2名は何故かその様子に魅力を感じてしまいまさかのトレーニング部加入。配下は1人また1人とことごとく菜美のトレーニングに加わってしまい、青木さやか孤立。家庭でも傲慢な態度で夫に逃げられた青木さやかはついにその怒りを一人息子…ではなく、自転車で曲がり角をやってきた小野ゆり子にぶつけ、突き飛ばし骨にヒビの入るケガを負わせてしまう。憎しみの連鎖を避けたいと耐える小野ゆり子は菜美以外には転んだと嘘をつく。

菜美は青木さやかを呼び出し、少女時代強さだけを求めて児童施設のボスに君臨したが孤立した自身の経験から青木さやかの孤独を指摘。襲い掛かってきた元女子プロレスラーの青木さやかだったが、まるで相手にならず、敗北しながらも初めて本音を吐き出した青木さやかに菜美は弱さを認める事だと言い残して去っていく。後日正式に小野ゆり子に謝罪した青木さやかは親友になるのだった。

青木さやかが加齢によりさらにパワー溢れる風貌になった事でボスゴリラ役は妙なはまり役だった。とはいえ傲慢な態度に見切りをつけて仲間がいなくなるのは既定路線として、何で揃いも揃ってトレーニング部に加入するなんて当てつけ行為に走るのか。特に最初の配下2名が偵察に来てトレーニング姿見てコロッと寝返ったのはギャグかと。まあ毎日青木さやかの背後に立っているだけだったのでそれだけ退屈な日々だったんだろうけど。

今回は前2回に比べると毅然とした態度や夫の勇輝(西島秀俊)が菜美の妙に締まった筋肉に気付くなど(逆に今まで気づかなかったの?)、菜美の肉体的な強さが強調され、同時にいつもの綾瀬はるか的なおとぼけっぷりがほとんど出なかった。ようやくかつて生きるか死ぬかの世界で日々アクションを繰り広げてきた元工作員らしくなった感じ。前2回はほとんどいつもの綾瀬はるかだったけどここに来てようやくキャラクターがハッキリしてきたのだろうか。そもそも今回描かれた過去は工作員になるよりはるか前の少女時代。工作員として英才教育を受けたわけではなく、工作員に採用される前からかなりの戦闘力を持っていたことが判明したわけで。

奥様は、取り扱い注意 2話

菜美(綾瀬はるか)、優里(広末涼子)、京子(本田翼)は今度は着付け教室で同じ受講生で大人の色気を放っている(とされる)夏希(高岡早紀)と知り合い仲良くなる。しかし夏希の色気の正体とは元AV女優だったためだったことが発覚。当時のスカウトマンが居場所を突き止めて嫌がらせにやってきたことでその事実が町中にバラされ、夫に過去を言っていなかった夏希は過去を悔やんではいなかったが追い込まれてしまう…という話。積極的に援助する3人だったが、さらには家に「小山あずみの家」(AVネーム)という落書きをされてしまい円満だった夫もショックで家出。町内会は糾弾会議のようなものまで開き、勇輝(西島秀俊)もかばうコメントを残すが、他の連中はAVの過去に冷たく、切り捨てようという態度を露骨に示す。このため菜美は自分たちだけで解決する、出来なければ私たちが町を出ていく!と町内会に喧嘩を売ってしまい、協力的だった勇輝以外の優里と京子の夫(石黒賢、中尾明慶)まで巻き添え事故を喰らう羽目に。

この2人は迷惑がっているので実質4人での協力となったが、ほどなくして犯人らしき人物が再登場。勇輝が追いかける中で、驚異的な身体能力で先回りした菜美は犯人を肘鉄一撃で沈めた後、さらに素早く戻り、追いかけてきたフリをして合流。しかしコイツは部下であり、元スカウトマン本人は部下が勝手にやったと謝罪し、500万円でケリをつけようと要求。

菜美はここに来て前回同様に個別で夏希に面会し、元探偵事務所勤めだったのでこういうのは得意だ予防線の嘘をついた上でこの事も口止めしつつ、500万円支払うように指示しすぐに取り戻すと約束。その後、証拠取り用の小型録音機とGPSを自費購入してセットし、500万円を持ち帰ったスカウトマン一味3名を一網打尽にし、さらに監禁されていた家出少女1人も救出。3人は逮捕され、家出していた夫も帰宅して夏希は夜の生活のカウンセラーとしてこの町で活動しているという珍妙なナレーションで解決した。

元AV女優を暗に糾弾していた町内会なのに夜の生活のカウンセラーとして受け入れるとか差別しているのか、寛容なのか。意味不明な町内だな…。ていうか京子の夫(中尾明慶)は元ファンだったらしく小山あずみ8時間ベストDVD(のコピーである真っ白なDVD-R)を所持していたことが京子に発見されていた…というのもよく考えるとおかしい。

高岡早紀の年齢とOLやってて先が見えて出演したという話からAVやってたのは20年以上も前の20代半ば頃の話のはずで、中尾明慶が現在アラサー設定だとすると小学生くらいの頃に現役だった事になってしまう。むしろ元AV女優を糾弾していた町内会長や夫辺りの年齢が知っている方がまだ自然のような…。

そもそも20年前だとDVDは無いのではないか。DVDの時代になって復刻されるほどの伝説級の人気女優だったのか。そしてそんな古い女優のコピーDVD-Rを所持している京子の夫はかなりマニアック…。

また犯人の元スカウトマン一味にしてもいかにもありそうな悪者ではあったけど、AV強要問題が一部で唱えられ、対してAV業界側がクリーンさをアピールしまくっているという昨今にこんなダークテンプレートみたいなキャラは些か安っぽすぎたような…。しかも家出少女監禁してましたというそこまでいる?という重大な余罪まで付け加えて。

あと「小山あずみの家」と塀に落書きされた後に、それを必死に消そうとしていた夏希が何故か「家」の部分から必死にゴシゴシしていたのはギャグとしか。そんな1番どうでもいい部分よりも「小山あずみ」という芸名を真っ先に消すべきなのでは。ラストシーンで3人も含めてペンキを塗りなおしている際も何故か「小山あずみ」の名前はまだ読めるくらいに残っていてどうでもいい部分ばかりが新しく塗られているという状態だった。これは何だったのだろう。

奥様は、取り扱い注意 1話

ワケありの人生をリセットしてセレブ主婦になった主人公が近所の主婦たちの問題に立ち向かう…みたいな概要で、「ワケあり」の部分は放送まで明かされず、冒頭10分で判明するとされていた。

開始早々、某国工作員として活動中の綾瀬はるかが窮地を脱するところであり、簡単な生い立ち(捨て子だったのと人生に選択肢が無く、工作員しかくらいしか選べなかった…程度だったが)がモノローグで語られ、工作員人生を捨てたいとわざと敵を軽くいなして追いかけさせ、橋から飛び込んで死んだようにみせかけ、既に用意していた新しい戸籍と名前を使って菜美として生まれ変わった!何で黒服の構成たちが誰1人拳銃の類を持っていなかったのか

普通の人生を手に入れた菜美は合コンで知り合ったIT社長の伊佐山(西島秀俊)と意気投合して結婚。見事セレブ主婦への転身を果たし、近所に住むセレブ主婦仲間の優里(広末涼子)、京子(本田翼)とも仲良くなった。…が主婦生活は半年で飽きた…開始10分で前史が語られて物語が始まった。

料理が苦手で徐々に伊佐山の外食の回数が増え、夜も何もない日々が続くようになっていた菜美は優里、京子の誘いで料理教室に通い、その場で工作員時代の観察眼が活きて、料理教室に来ていた知花(倉科カナ)がDVを受けていることを見抜く。

何とかしようと考えた菜美だったが知花本人が否定するので手出しできず、2人と相談し、友達になる事から始め、たった食事1回で友達になった知花は3人に助けを求めた。最初の関門を突破し、晴れてDVを夫に直接やめるよう言い渡すところで恐怖に負けた知花が梯子を下してしまったので失敗。

しばらく時間が経過してついに勇気を出した知花は離婚を切り出すが、なんと夫は包丁で知花の腹部をブスリ。なんか菜美がその前に明らかに監視用カメラが仕込んでありそうなぬいぐるみを渡していたので、それを見ていた菜美が駆けつけるのかと思いきや、録画機能のみで外部へ飛ばす機能までは無かった。しかも料理に苦戦していて知花の離婚を言い出す決意の電話も留守電送りになるほど気付いてなかった。

というわけで完全に出遅れて駆けつけた際にはもう救急車で運ばれていく寸前で10日後。話を聞いた菜美は主婦としてではなく工作員時代に戻り、夫と直接対決。元ボクサーの夫を瞬殺して3日以内の離婚、慰謝料として家を残してこの町から消えろと言い渡す。

しかしエピローグでは引っ越していく知花の姿が…。別れても生活力が…という話もしていたので、慰謝料として受け取った家を即売り払って当面の生活費として家賃の安い場所へ引っ越す、もしくは田舎へ帰った…ということ?

一仕事を終えて開放感を得た菜美は玄関から寝室までを蝋燭で飾る謎の誘惑工作で帰宅した伊佐山をそのままベッドへと誘い次回へ続く!最後もキャラ変しすぎて良く分からん!

工作員で愛を知らない修羅場に生きてきたという設定の割には主婦モードの菜美がいつものおとぼけ穏やかな綾瀬はるかで、ふとした拍子に工作員時代のクセが出てちょっと変な空気になるとかそういうのが一切無い。全く殺伐としていない。キレると怖い(工作員時代に戻る)という線引きも曖昧で、ギリギリまで実力行使に出なかったし、さすがに戦闘時は怖いモードにはなっていたけどあくまで綾瀬はるかが頑張って凄んでいるようにしか…。そもそもタイトルが「取扱い注意」なのでもっと手の付けられないキレ方するのかと思いきや少なくとも取り扱いに困るようなキャラじゃないよこれは…

同じような元工作員、現主婦設定だったら栗山千明が2011年にやった『秘密諜報員 エリカ』の方が主婦業と活動時のオンオフがハッキリしていた。その感覚で見ると、綾瀬はるかにこれをやらせるには無理があったようにも思えてしまった。