CHEERS

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考 Lead vocal
1 WILD BEAST 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人 15th配信シングル 初CD化 吉本大樹
2 アブラカタブラ 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人   doa
3 Bicycle 徳永暁人 徳永暁人 徳永暁人   徳永暁人
4 ありがとう 徳永暁人 徳永暁人 徳永暁人 16th配信シングル 初CD化 徳永暁人
5 TAKE A WIN 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人   doa
6 OSAKA CHEERS 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人   大田紳一郎
7 おそうじBoogie 徳永暁人 徳永暁人 徳永暁人   doa
8 夢の中まで 徳永暁人 徳永暁人 徳永暁人   徳永暁人
9 Be There 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人   吉本大樹
10 ヒューマン 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人   大田紳一郎
11 Layla 大田紳一郎 徳永暁人 徳永暁人   吉本大樹
12 がんばらなくてもいいんだよ 吉本大樹 徳永暁人 徳永暁人 17th配信シングル 初CD化 吉本大樹

リリースデータ

2022年9月7日 初登場75位 売上0.1万枚 Produced by doa GIZA studio

メンバー

Vocal 吉本大樹
Vocal&Guitar 大田紳一郎
Vocal,Bass,Guitar,Pedal Steel,Mandolin,Banjo,Piano,Hammond Organ,Blues Harp,Percussion&Programming 徳永暁人

doa13thアルバム。前作から1年9ヵ月ぶり。前作以降の3配信曲を収録。2021年は新曲発売は無く、2022年4月に「WILD BEAST」、6月に「ありがとう」が立て続けに配信され、「がんばらなくてもいいんだよ」は1週間前先行配信(1週前先行配信ながらもアルバム流用ではなく専用ジャケットも制作)。今回も安定の1種発売。封入特典としてツアー会場でオリジナルグッズがもらえる引換券封入。初動売上は半減近くの大幅ダウンとなりいつものように2週目に一気に300位圏外へと吹き飛んだが、今回は何故か3週目に112位へ再浮上したため初動売上の半減した分を3週目の売上でカバーし、前作の売上を結果的にわずかに上回った。8/31まで申し込みで9/11に開催されたネットサイン会分のCD発送が9月下旬だったため、初動売上に反映されず、3週目のタイミングでカウントされた…のかもしれない(結果半数近くのファンがネットサイン会で購入していた事になる)。

前作リリース後、2021年7月14日にそれまでの全曲ストリーミング配信を開始(例によってB社Amazon Music拒絶によりAmazon以外)。先行配信3曲はシングル枠でそれぞれDL/ST配信されていたが、今作は1ヶ月遅れの10月5日に配信を開始した。DLはこれまでCD発売と同時だったが、今作ではストリーミングに合わせて同じく1ヶ月遅れでのDL配信開始となった。

2020年12月発売だった前作は新コロ世界線が反映されややこざっぱりとした作風になっていたが今作ではロック路線、爽やか路線、徳永バラードが程よく混在したバランス型の内容。爽やか寄りではあるが初期のような迫りくる3声ボーカルもあれば、平メロ低音が福山雅治風味になるアコースティックな徳永バラード、中期以降メイン路線のウエストコースト風と呼ばれる爽やかロックナンバーといったこれまでdoaがメイン路線として切り開いてきた方向性がどれも概ね入っていてどの路線が好きなリスナーにも対応できるような1作といえる。これぞdoaな期待通りの楽曲が並んでいて今回も変わらぬ好印象だった。

一方で吉本大樹の存在感がやや後退した感もあり、1曲目こそ吉本リードボーカルでガツンと始まるが、その後は3人メイン、徳永、大田…と続くため吉本リードボーカルは1曲目の後は9曲目まで出てこない。ラスト2曲も吉本リードで締めているので一応聞き終えてメインボーカルは吉本という印象にはなるし、シングルCDを出していた時期の中期から後期にかけてのバタフライ効果(「心のリズム飛び散るバタフライ」が好評だった影響の事で本来のバラフライ効果ではありません。念のため。)によって連投された影響での一時期のような徳永メインボーカル寄りな印象にまではなっていないが…。今作では大田作詞が7曲で過去最多タイだった(2ndと11th)6曲を上回って7曲となり最多を更新する中で、いつもは数曲ある吉本作詞が最後の「がんばらなくてもいいんだよ」1曲ポッキリなのが少し寂しい。

 

結果的にはGIZAでの今作がアルバム最終作となった。今作リリースを最後に翌2023年は新曲発売は無く、2023年8月31日付でGIZAからの独立を発表。ほぼ時を同じくしてBAADが"再会"したため大田紳一郎はBAADとしてはB ZONE(ビーイング)との関りが継続した。公式サイトも移動して新体制での活動を開始したが、結果的に新曲は2024年5月の配信シングル「Believe In Yourself」1曲のみ。6月にはインディーズから、7月にはメジャーデビューからも20周年を迎えて10月〜12月にかけての「doa 20th Anniversary Live Tour 2024」を発表したが、8月になると突如解散を発表した。徳永が2人との音楽性の違いから一緒に活動したい気持ちが無くなってしまい脱退を申し出た事がきっかけでの解散とされている。少し遅れて吉本も声明を発表。解散が不本意である事と6月末にFCイベントリハの初日に突然徳永から決定事項として脱退すると宣言された、翌日には発表しようとしていたが吉本・大田共に受け入れるのに時間がかかったのでこのタイミングになったとされる。吉本も正直に語っており、寝耳に水だったようだ。独立までしたのに作編曲者が脱退したいと言い出せば解散するしかないだろうに、2人でも続けるよう提案するとかちょっと何考えてんだとは思うし、しかもよりによって20周年でお祝いムードの中での徳永の急な心変わりは何があったのか…。独立してさらに張り切ってガシガシ活動したかった徳永とこれまで以上にマイペースで現状維持を望む2人との間に温度差があったにしても、吉本がレーサーとの両立の兼業シンガーなのはデビュー当時からだし(徳永は最初レーサーだと知らなかったらしいけど)、大田がBAADを"再会"させた事もそんなに影響があるようには思えないんだよな…。直近では徳永が稲葉浩志の指名により久々に稲葉ソロアルバムのアレンジャーとして参加しており、稲葉さんのプロフェッショナルな音楽への姿勢を改めて目の当たりにして、メンバー2人との温度差を改めて認識してしまった…というのはあるかもしれないが…(この制作終了後に決断したとすれば時系列は合う)。もしくはもっと前から不満が蓄積していてあえて独立して身を引き締める事でもっとやる気を出す事を狙っていたが2人とも変わらないので見切ったのか…。

B0B5NCCGSH 

印象度★★★★☆

2022.10.23更新

戻る