deadstock
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 原曲、備考 |
1 | OHIO | Neil Young | Neil Young | CROSBY,STILLS,NASH&YOUNG |
2 | WOODSTOCK | JONI MITCHELL | JONI MITCHELL | CROSBY,STILLS,NASH&YOUNG コンピ盤『NEO GENERATION vol.1』収録曲 |
3 | たんぽぽ | 大野真澄 | 堀内護 | GARO |
4 | HELPLESS | Neil Young | Neil Young | CROSBY,STILLS,NASH&YOUNG |
5 | 銃をとれ | PANTAX'S WORLD | PANTAX'S WORLD | 頭脳警察 |
6 | 春らんまん | 松本隆 | 大瀧詠一 | はっぴいえんど |
7 | FIND THE COST OF FREEDOM | STEPEHN STILLS | STEPEHN STILLS | CROSBY,STILLS,NASH&YOUNG |
リリースデータ
2004年6月16日 | 300位圏外 | TENTHOUSE |
メンバー
吉本大樹 |
大田紳一郎 |
徳永暁人 |
doaインディーズ1stアルバム。実質デビュー作にして唯一のインディーズでの作品。1stシングル「火ノ鳥のように」発売の1ヵ月前にリリースされた。7,80年代のロックナンバーをカバーした事実上のカバーミニアルバム。公式にはミニアルバムではなくインディーズ1stとして表記されている。「WOODSTOCK」は4月にリリースされたコンピ盤『NEO GENERATION vol.1』に先に収録されていた。また2ndシングル「白の呪文」リリース時Music Freak Magazineでのインタビューにて3rdシングル「英雄」が11月発売予定だと触れた際に『deadstockU』のレコーディングも進めている旨が明かされているが、結局発売される事はなかったので中止になった模様。
00年代前半頃は既にメジャーデビューが決まっていてもインディーズで作品をリリースしてからメジャーデビューと段階を踏んでデビューするのが主流となっていて、大阪拠点のGIZA studioメインとなっていたビーイングでもインディーズレーベルを作ってこの手法を取り入れていた。インディーズで活動していたという実績作りが主目的だったのか、ランクイン記録は残っていない。
メンバーは元BAADの大田紳一郎、作編曲を手掛ける作家として主に活動しておりXLとしてのデビュー経験もある徳永暁人、徳永と共通の知り合いを通して知り合ったという新人の吉本大樹の3人。3人の名前のDaiki、Ohta、Akihitoの頭文字を取ってdoaとしている(大田のみ苗字)。吉本大樹はレーシングドライバーとして既に活動しており、doaとしてのデビュー以降も両方の活動を両立している。名前の「大樹」の読みはレーサーではHiroki、doaではDaikiとして分けている。
原曲を知らないので何とも言えないがルーツとなっているロックを自分たちなりに消化してやっていると思われる。7曲中4曲がCROSBY,STILLS,NASH&YOUNGなので相当強い影響を受けている事が伺えるが(実際後のインタビューでまさにそういうのをやりたくてdoaを結成したと語っている)、頭脳警察以外はGAROにしてもはっぴいえんどにしてもボーカルを全員もしくは複数名が取るグループなので、3人のボーカルを生かして誰でもメインを取れるという特性を持ったグループとしてやっていく上で、まずは全員ボーカルグループの先人たちのカバーをという事でこういう選曲になっていっているのかも。作風自体は古い曲だという事を感じさせない仕上がりで、デビュー初期のdoaの3声ボーカルとロックという基本路線になっている。なので「心のリズム飛び散るバタフライ」以降の徳永ボーカルのバラード路線でdoaを知ったリスナーは激しさとか初期っぽさを感じるかもしれないが、それ以前にdoaを知っていたリスナーや『ウルトラマンネクサス』を通して「英雄」でdoaを聞いたことがあって「英雄」がdoaの代表曲だという認識のリスナーなら後追いでもそこまで驚かないようなそんな1作かなと思う。長年の活動で多少の路線変更はあったものの、吉本を中心に3声ボーカルを生かすという点やロックスピリットというか3人の姿勢は結成時点から芯がしっかりしていた事が分かる1作でもある。
印象度★★★☆☆
2019.10.16更新