Don't Look Back
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 爆走野郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | DON'T LOOK BACK | |
2 | Don't Look Back(Caligula Version) | 織田哲郎 | 織田哲郎 | DON'T LOOK BACK | 1stシングル 最高84位 売上0.3万枚 |
3 | 夢 | 美久月千晴 | 美久月千晴 | DON'T LOOK BACK | |
4 | Rain | 織田哲郎 | 織田哲郎 | DON'T LOOK BACK | |
5 | Motor Man | 織田哲郎 | 織田哲郎 | DON'T LOOK BACK | 3rdシングル『Baby Don't Cry』C/W(カット、boooster mix) |
6 | 快楽共犯者 | 古村敏比古・ 織田哲郎 |
古村敏比古 | DON'T LOOK BACK | |
7 | 渚にて | 織田哲郎 | 織田哲郎 | DON'T LOOK BACK |
Additional arrangement:ホリエアキラ(1,4,6)
リリースデータ
1998年9月2日 | 100位圏外 | Produced by 織田哲郎 | ZOOTREC(エイベックス) |
メンバー
Vocal,Chorus,Guitar | 織田哲郎 |
Bass,Vocal,Chorus | 美久月千晴 |
Sax,Flute,Chorus | 古村敏比古 |
Drums,Percussion | 小田原豊 |
DON'T LOOK BACK唯一のアルバム。89年のTOUGH BANANA以来となる織田哲郎を中心に結成したバンド。織田哲郎&9th IMAGEメンバーだった古村敏比古、TOUGH BANANAメンバーだった小田原豊が参加している。織田哲郎としては93年のソロアルバム『Songs』『T』以来となるアルバムで、94年の「君の笑顔を守りたい」をリリース後は95年デビューの相川七瀬の全面プロデュース等もあったためソロ活動も停止状態となっていた。98年4月1日にはエイベックスに自主レーベルZOOTRECを設立して移籍し、ソロシングル「青空」をリリース。ZARDへの提供は98年3月のシングル「息もできない」が最後となりビーイングとの関係はここで途絶えた。DON'T LOOK BACKとしてはソロシングル「青空」をリリースした直後の4月29日にシングル「Don't Look Back」でデビュー。シングルはトップ100入りしたが今作は100位圏外となった。
今作以降、99年4〜11月にかけてシングル4枚(「必要なのは君。」「Baby Don't Cry」「モンキー魂」「Party Goes On」をリリースしたが、そのまま自然消滅した。100位以内にランクインしたのは結局1stシングル「Don't Look Back」のみだった。00年5月にはソロでシングル「キズナ」をリリースしてソロ活動へ戻ったが、その直後旅先のスペインで強盗に襲われて首を絞められてしまう事件に巻き込まれる。これにより一時歌えなくなってしまうが、リハビリの末に歌えるまでには回復、しかし声帯が歪められてしまっていたため元には戻らず、音域が狭くなるなど声質が変化した。
DON'T LOOK BACKでのアルバムリリースは今作のみで、しかも7曲入りとかなり中途半端な上に、活動自体も中途半端に止まってしまったが、このバンドに関しては最初から継続的な活動を考えていなかったTOUGH BANANAとは異なり、継続して活動するつもりはあったようだ。相川七瀬を始めとして事務所で抱えていたバンドのプロデュース業が多忙の中で、特に相川七瀬はほとんど1人でオケを制作していたためバンドがやりたいという思いが強くなり、バンドをやる事でストレス解消を目論んでいたようだ。しかしこの時はうまくいかずストレス解消どころか多忙の中でさらに忙しくして自分の首を絞める結果になり、しんどくなったと後に語っている。続けられなかったのはそういったギリギリの状態がさらにギリギリになってしまったところに理由があるようだ。
そんなわけでTOUGH BANANA以来の織田哲郎のロックサウンドにして声が変わってしまう前の最後のアルバムが今作となる。ヒット狙いとか何かを目指そうというよりも爽快なロックンロールが展開する。メンバーもかなり豪華で、全員が自由に伸び伸びとプレイしているので、これといった1曲は無くともトータルでのロックバンド感は非常にいいと思う。「夢」では作者の美久月千晴もボーカルを取るなど自由度も高く、まだ色々と楽しくやれることはあったと思うだけにかなり無謀な状況の中での活動になってしまって結局持たなかったのは惜しかった。というかいきなり7曲入りのアルバム作るよりもシングルある程度溜めてから集大成のアルバム作って締めになっていればなぁ…。他の曲は8センチCD探してこないと聞けないとは…(配信もされていない模様)。
印象度★★★★☆
2019.5.27更新