7th Anniversary Best

リリースデータ

メンバー

dream2ndベストアルバム。オリジナル音源でのベストアルバムとしては2作目。06年はリリースがなかったので、05年までにdreamとして発表した全シングルA面と、最後のシングルリリースの後の05年後半にリリースしていたミニアルバム2枚からメイン楽曲を全てリリース順に収録。さらに初期メンバーで松室麻衣による脱退後、初の作詞提供による新曲が収録されている。初回盤は5500円でCD+全PV収録DVD+写真集。CD+DVDが3990円で、CDのみが3150円と3種上位互換となっている。同時発売で、2枚組ライブベスト盤『Greatest Live Hits』がリリースされた。

今作リリース後、4月になって名前をDRMと改名することを発表。6月にはDRMとしてミニアルバム『DRM』を発売したものの活動はさらに停滞、08年7月にはDRM終了。この段階でエイベックスからは契約終了が通達されていたようで一時はメンバーも解散する覚悟を決めていたとされる。しかしEXILEの事務所であるLDHに拾われる形でDreamとして奇跡の活動継続が決定。経営が変わったためdreamから続くファンクラブは解散、長谷部優は脱退し、残った6人でDreamとして活動を継続した。

7周年ではなく7年目突入のタイミングでのシングルコレクション。3人時代のベストは増員前にリリースされていた上に、7人になってからはやたら7にこだわって、『777』なんていうシリーズで3人時代のリメイクベストを2枚も出していたのでセルフカバー含めて3人時代のシングルは数年置きに何度も聞かされていてまたベストかよ…という気はするが…。dreamとしての活動は今作で終了となった以上は全シングル網羅の今作は決定盤的内容で、これからdreamを聞くなら今作だけ聞いておけばひとまずOKな内容。

3人時代のDISC-1はやはり会社を挙げての一大プロジェクトだったので気合が入っていて力作揃い。3人がハーモニーを奏でるというタイプではなく、3人のソロボーカル回しを中心に力強く歌い上げるというスタイルでユニゾンもほとんどなく、またよくありがちな特定のメンバーだけにやたら歌割が偏るなんてこともなく、3人平等、見事なまでのトライアングル感も魅力だ。橘佳奈が最も歌い上げるいわゆる歌唱力メンバータイプ、長谷部優はセンターにしてバランスタイプ、松室麻衣は歌唱面では2人ほど歌い上げるタイプではないが作詞の才能を見せていてまた1人だけグイグイ歌い上げるタイプではないのが「My will」のサビ頭など張り上げるだけではないようなタイプの曲で特に魅力を発揮していたと思う。

DISC-2の増員後はまずあかさらまにエイベックスに期待されなくなっていったという点で楽曲にムラがあり、特に3人時代から続く序盤の安っぽさが際立つ。中盤以降は3人時代にはない方向性もやっているのでこれはこれでありだけど作品ごとに作風が変わりすぎるので迷走していた感じはどうにもある。増員したのでユニゾンが増えて厚みも増したがソロボーカルは相変わらず3人時代メンバーの橘・長谷部の2トップ、そしてソロアルバムもリリースされ歌唱面でも期待されていたらしい山本が2人に続く3番手として出てくるような編成が目立つ。残りのメンバーはパートも明らかに短く少ない。そんなその他大勢扱いだった中島麻未は特にE-girlsでのメインメンバー扱いによりDream Amiとして金髪笑顔の子としてソロとしてもブレイクするのだから人生とは分からない…(E-girls前に橘が辞めてしまい、残ったメンバーでは1つ突き抜けていたはずの山本はE-girls始動後すぐに辞めてしまった)。

「Dreaming Way」は初期メンバー松室麻衣が脱退後初めてdreamに作家として歌詞提供した曲という事だが…曲自体は割と普通。松室麻衣はエイベックスの主力作詞家としてもう少しあちこちで名前を見かけるくらいになるのかなと思ったら配信で細々とソロ活動をした程度でフェードアウト気味になってしまった。

初回限定盤DVD付　　DVD付　　　CDのみ

印象度★★★★☆

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