Their Greatest Hits 1971-1975

No タイトル Written by 備考
1 Take It Easy J.Browne/G.Frey 1stアルバム『Eagles』収録曲、1stシングル
2 Witchy Woman
魔女のささやき
D.Henley/B.Leadon 1stアルバム『Eagles』収録曲、2ndシングル(カット)
3 Lyin' Eyes
いつわりの瞳
D./G.Frey 4thアルバム『One of These Nights』収録曲、10thシングル(カット)
4 Already Gone
過ぎた事
J.Tempchin/R.Strandlund 3rdアルバム『On the Border』収録曲、6thシングル(カット)
5 Desperado
ならず者
D.Henley/G.Frey 2ndアルバム『Desperado』収録曲
6 One Of These Nights
呪われた夜
D.Henley/G.Frey 4thアルバム『One of These Nights』収録曲、9thシングル
7 Tequila Sunrise D.Henley/G.Frey 2ndアルバム『Desperado』収録曲、4thシングル
8 Take It to the Limit R.Meisner/D.Henley/G.Frey 4thアルバム『One of These Nights』収録曲、11thシングル(カット)
9 Peaceful Easy Feeling J.Tempchin 1stアルバム『Eagles』収録曲、3rdシングル(カット)
10 The Best of My Love
我が愛の至上
D.Henley/G.Frey/J.D.Souther 3rdアルバム『On the Border』収録曲、8thシングル(カット)

リリースデータ

1976年2月17日
1976年3月10日(日本LP)
1989年6月10日(CD)
2003年5月14日(リマスター)
2005年6月22日(紙ジャケCD)
2006年3月8日
2007年10月10日
2009年4月1日
2015年2月25日
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最高35位
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初登場281位
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売上2.5万枚
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売上0.08万枚
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Produced by Glyn Johns(1,2,5,7,9,10)
All other songs Produced by Bill Szymczyk
ワーナー

メンバー

Vocal,Guitar,Piano Glenn Frey
Vocal,Drums Don Henley
Vocal,Guitar,Banjo,Steel Guitar Bernie Leadon
Vocal,Bass Randy Meisner
Guitar Don Felder(3,4,6,8)

Eagles1stベストアルバム。邦題は『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』。4thアルバム『One of These Nights(呪われた夜)』から8ヶ月ぶり。ここまでの4枚のアルバムからシングルカットされた9曲と「Desperado」の10曲で構成されている。次のアルバム制作が難航していたため、繋ぎとしてレコード会社主体で企画されたベスト盤とされていてメンバーは積極的ではなかったようだが、人気急上昇中の中で発売されたため空前の大ヒットを記録。アメリカで最も売れたアルバムと言われているが、マイケル・ジャクソンの『スリラー』とどちらも長く売れ続け、売上記録の認定もマイケルの死後の売り上げ急増もあって、どちらが最も売れたかで諸説ありハッキリしていない。全世界で4000万枚以上とも言われているが、03年時点での今作の日本語解説においては2700万枚以上売れ、同じく空前のヒットとなった次のオリジナルアルバム『Hotel California』w01000万枚以上引き離しているとされている。いずれにせよ自身最大のヒット作、アメリカや世界で最上位クラスのメガヒット作となっている。日本においては数万枚の売上記録しか残っていない。

正式に解散した82年にレコード会社主導で続編『The Eagles Greatest Hits, Vol. 2』が発売されている。しかし以降CDの時代になった90年代にはオールタイムでの新しいベスト盤が発売されるようになったため、90年代の間に今作が再発されることは無かった。03年に『The Eagles Greatest Hits, Vol. 2』と共にリマスター再発され久々に復活。00年代の間は小刻みに再発された。最新盤は2015年にワーナーの"ウルトラ・ベスト 1200"企画で30作が期間限定1200円の廉価発売されたもの。品番が改められた以外は中身は03年のリマスター盤と同一となっているようで日本語解説の日付も03年となっている。

ブレイク真っただ中で発売されて空前の大ヒットになったので当時を体感したリスナーには思い出深い1作になっているものと思われるが、CDの時代になった90年代以降は他のベスト盤がオールタイムなので今作はやや中途半端な途中までのベスト盤となり、続編『The Eagles Greatest Hits, Vol. 2』とセットで聞いて辿るというのもありといえばありだが、さほど重要な作品では無くなっている。とはいえ大ヒット作だけに当時を懐かしんだり、後追いで体感できるお手軽な1作である事も間違いない。アルバム4枚から全10曲という締まったベスト選曲になっているので、ベスト盤として隙は無いし、聞き進める余地もある。日本ではあまり大ヒットした記録が残っていないが、CDの初期版や輸入盤は中古屋で割とどこでも並んでいるので、売上枚数にカウントされないところでけっこうじわじわ売れて現在は中古で多く流通しているという事なのかもしれない。

作風はまだカントリー色が強かった時期だが、当初からロック志向も出していたのでアコースティックを生かしたサウンドともう少しエレキギターを押し出したロック系までバランスが良く、リリース順ではなくバラバラで何となくいい感じの流れになるように配置されている印象。単純にどの曲も普遍的なメロディー、丁寧なコーラスワークでさほど色褪せておらず時代を経ても十分に良さを感じられる。

B00008VH7E2003年リマスター盤  B00QFNUDBC2015年盤 

印象度★★★★☆

2020.10.9更新

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