Long Road Out of Eden
No | タイトル | Written by | 備考 |
1 | No More Walks In The Wood 失われた森を求めて |
Don Henley,Steuart Smith&John Hollander | |
2 | How Long | J.D.Souther | 25thシングル J.D.Southerのカバー |
3 | Busy Being Fabulous 享楽の日々 |
Don Henley&Glenn Frey | 26thシングル(カット) |
4 | What Do I Do With My Heart 戻れない二人 |
Glenn Frey&Don Henley | 27thシングル(カット) |
5 | Guilty Of The Crime | Frankie Miller&Jerry Lynn Williams | |
6 | I Don't Want To Hear Any More もう聞きたくない |
Paul Carrack | 28thシングル(カット) |
7 | Waiting In The Weeds 夏の約束 |
Don Henley&Steuart Smith | |
8 | No More Cloudy Days 明日はきっと晴れるから |
Glenn Frey | 24thシングル |
9 | Fast Company とらわれの人生 |
Don Henley&Glenn Frey | |
10 | Do Something 明日にむかって |
Don Henley,Timothy B.Schmit&Glenn Frey | |
11 | You Are Not Alone 陽だまりの中へ |
Glenn Frey |
No | タイトル | Written by | 備考 |
1 | Long Road Out Of Eden エデンからの道、遥か |
Don Henley,Glenn Frey&Timothy B.Schmit | |
2 | I Dreamed There Was No War 平和への祈り |
Glenn Frey | Instrumental |
3 | Somebody | Jack Tempchin&John Brannen | |
4 | Frail Grasp On The Big Picture 歴史は繰り返す |
Don Henley&Glenn Frey | |
5 | Last Good Time In Town 栄光の時 |
Joe Walsh&John David Souther | |
6 | I Love To Watch A Woman Dance 追憶のダンス |
Larry John McNally | |
7 | Business As Usual 退屈な日常 |
Don Henley&Steuart Smith | |
8 | Center Of The Universe 宇宙の中心で愛を叫ぶ |
Don Henley,Glenn Frey&Steuart Smith | |
9 | It's Your World Now 夢のあとさき |
Glenn Frey&Jack Tempchin | |
Deluxe Collector's Edition、日本盤のみ | |||
10 | Hole In The World | Don Henley&Glenn Frey | 21stシングル(DVDシングル) リマスター |
Deluxe Collector's Editionはさらに「Please Come Home for Christmas」(15thシングル Charlie Brownのカバー)も追加収録
リリースデータ
2007年10月30日 2007年10月31日(日本盤) 2007年12月7日(デラックス・エディション) 2008年12月3日(SHM-CD) 2009年3月4日 2009年6月24日(SHM-CD) 2011年2月23日(SHM-CD) |
初登場7位 | 売上8.6万枚 | PRODUCED BY THE EAGLES | ユニバーサル |
メンバー
Guitar,Keyboards,Bass&Vocals | Glenn Frey |
Drums,Percussion,Guitar&Vocals | Don Henley |
Guitar,Keyboards&Vocals | Joe Walsh |
Bass&Vocals | Timothy B.Schmit |
Eagles7thアルバム。94年再結成時の『Hell Freezes Over』は新曲4曲+ライブアルバムだったため、純粋なオリジナルアルバムは解散前の『The Long Run』から28年1ヶ月ぶりとなった。94年の再結成で新曲4曲を発表した後、しばらく新曲は無かったがツアーは行っており、2001年9月11日より新たなレコーディングを行えるよう準備をしていたが911テロの発生によりレコーディングは中止となった。結局その後に制作されたのは「Hole In The World」1曲のみで03年のベスト盤の新曲として発表されていたが、今作に向けては05年に「No More Cloudy Days」が発表され、07年になって「How Long」、そして今作が発売されると2枚組の大作となっていた。日本盤にはボーナストラックとして「Hole In The World」をリマスターで追加収録。遅れて発売されたデラックス・エディションには「Hole In The World」に加えて「Please Come Home for Christmas」も追加収録された。
当時メンバーはこれが最後のオリジナルアルバムになるだろうとも発言しつつツアー活動は続いていたが、以後新作は発表されていない。2016年にはグレン・フライが死去。創設メンバーにしてドン・ヘンリーと共に多くの楽曲を手掛けていたグレンが亡くなった事でドン・ヘンリーは今後はライブもやる事はないだろうと事実上の解散宣言を行ったが、翌年にはグレン・フライの息子ディーコン・ フライ、そしてヴィンス・ギルを迎えてライブ活動を再開。残ったメンバー3人+ディーコン・ フライ、ヴィンス・ギルの5人編成扱いで2018年に行ったライブの模様を収録したライブ盤『Live From The Forum MMXVIII』が2020年に発売されている。
久々のオリジナルアルバムとなった今作だが1曲目はアカペラで幕を開け、DISC-1はカントリーロック的な作風を中心としつつ往年のイーグルスが帰ってきたと誰もが思うような実にイーグルスらしいと感じられる安定の1枚となっている印象。さすがに年齢を重ねて当時よりもさらに落ち着いた感じもあり、強い1曲も無いがトータルでは円熟味を増して非常に好印象。DISC-2に関しては現在の新たなイーグルスを見せるといった装い。DISC-1に比べると方向性が拡散していてイーグルスっぽさもあまりなく、明確にこれというのではないやや散漫な印象もある。悪くはないがDISC-2だけだったら少し戸惑うところはあったと思う。
地味に驚いたのが2007年になろうとも言うのに80年代以前の往年の洋楽のような原題にあまり関係なさげな日本語タイトルが大量につけられていた事。そのままカタカナ邦題なのは数曲しかない。さすがに「恋の○○」とか邦題で勝手に恋や愛を付けたしたり、ヤァヤァヤァしてしまうような超絶センスは炸裂していないが、「Center Of The Universe」を「宇宙の中心で愛を叫ぶ」にしてしまうセンスは明らかにこの3年前に大ヒットしていた『世界の中心で、愛をさけぶ』に乗っかった感がある。
印象度★★★★☆
2020.11.26更新